「岩田さん」 読んだ#3 完結
「岩田さん」 読んだ#1、#2 に引き続き、第五章から。この記事で完結です。
わたしが「あ、いいな」って思った部分とそこからわたしが感じたことを簡単にまとめる。
目次
第一章:岩田さん が社長になるまで。
第二章:岩田さん のリーダーシップ。
第三章:岩田さん の個性。
第四章:岩田さん が信じる人。
第五章:岩田さん の目指すゲーム。 ←ココカラ
第六章:岩田さん を語る。
第七章:岩田さん という人。
第五章:岩田さんの目指すゲーム。
わたし自身は、なによりも、従来の延長上こそが恐怖だと思ったんです。
いつ変わるべきなのかは、きっと誰にもわかりません。僕らが舵を切ったとき、この任天堂の新しい方向が、1年後に理解されるのか、2年後なのか、3年後なのか、あるいは5年後なのか、それはわかりません。
でも、従来の延長には未来はないわけです。
従来の延長には未来はない。その通り。
わたしの働く歴史の長い大企業でも社長が会社を変えようとしている。私たち現場の人間一人ひとりがその声に行動で応えていく必要がある。
自分は失敗を恐れない、安心して失敗ができる、変革を楽しめるチームを草の根で創っていく。
仕様を決めるときに、ほんとうに大事なことは、なにを足すかじゃなくて、なにを捨てるか、なにをやらないと決めるかだというのをすごく実感しました。
うんうん、でも難しい。「捨てる」「やらない」この判断が難しい。その覚悟が持てるか。持たせるか。ここがスクラムマスターのわたしがプロダクトオーナーに働きかける課題。
人間って、自分がしたことに対してフィードバックがあると、それによってつぎの動機が生まれるんですね。
逆にいうとらフィードバックのないことって続けられない。人は、フィードバックというご褒美を得て動いているんです。
フィードバックを「ご褒美」と言う。なるほど、素晴らしい表現♡
ここにはFUN!が存在している。これから自分のチームのイベントデーで使ってみよう。
第六章:岩田さんを語る。
□宮本茂 氏
お互いに得意な分野が違うというのがいいんですよね。なんというか、相手が自分にはない長所をたくさん持っているから、安心できるんですよ。そこは岩田さんに任せていれば大丈夫だな、と思えるので。
スクラムチームの仲間がこんな信頼関係で繋がれていたら最強だ。まずは自分の強み、弱みを分析して開示し認め合うこと。互いのジョハリの窓をオープンに。
□糸井重里 氏
うまく回り出したのは、大きくいえばやっぱり、岩田さんがぼくらに希望を与えてくれたからですよね。できるんだっていうね。
まずは自分の実力を発揮して、もう大丈夫ですよって言いたくなりそうなものだけど、岩田さんは自分にしかできないやり方で危険を救うんじゃなくて、誰もがゲームの中身に触れられる環境をまず整えたんです。だから、やればできるぞ!ってみんなが思えた。自分ががんばればいいんだって思えたから、みんなもう、すっかりうれしくなっちゃったんです。
リーダーをやってるんだけど、どこか弟役も担っている。自分を後回しにして、みんなに配慮している感じ。だから、なにかを提案するときも、命令したり、号令をかけたりするんじゃなくて、自分も考えてみたんだけど、こういうふうにやってみるのはどうだろう?とか、そういう気持ちがいつも混じっている。
部下に希望を与える。自分でやれてしまうのに部下でやれるように環境を作る。こんな奇跡のような上司なんているんだな…
部下に希望を与える上司。わたしの目指す姿はここだ。
第七章:岩田さんという人。
わたしが経験してきたことで、無駄だったと思うことなんてないですよ。
同感。たぶんみんな同じだと思う。
最後に:全体を通して
岩田さんの高校時代から始まり、亡くなるまでのことが書かれているが、岩田さんの大事にしていること「ハッピー」は年齢、会社、役職が変わっても全く変わらず、誰よりも努力家であり、誰からも愛される人だったんだなと感じた。
こうゆう人に周りの人間は惹かれ、この人のために頑張ろうと思わせてしまう魅力。お会いしたことはないが、この一冊を読むと岩田聡という人間が理解できる。
こんな人間になりたい。強く思った。
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