もや1.「たかだか10人程度しか居ない会社なんだから皆んな仲良くして。頼むわ。」

僕らは小さなボートに乗っているようなものだ。
十数人の乗組員が、それぞれ異なる目的地を目指している。
目的地が同じである必要はない。
だが、このボートが沈没すれば、
全員が同じように水に浸かることになる。

最近、僕はこのボートが少しずつ傾いているように感じている。
嵐が近づいているのかもしれない。
あるいは、ただ単に、
乗組員全員が自分のことばかりに気を取られているのかもしれない。

『仕事以外のことは気にするな』
なんて、そんなことは言えない。
人間は社会的な動物だ。
仕事も、プライベートも、すべてが繋がっている。
しかし、今、このボートを安定させるためには、
少なくとも仕事に関しては、
全員が同じ方向を向く必要がある。

売上を上げるということは、
このボートに燃料を供給することだ。
燃料がなければ、ボートは漂流する。
あるいは、最悪の場合、沈没する。

会社がなくなってしまうかもしれない。
それは、決して他人事ではない。
それは、あなたの人生にも、
そして、あなたの家族の人生にも、大きな影響を与える。

『できれば自分達で解決して欲しい』と、心からそう願っている。
それは、君たちを信頼しているからだ。
君たちは、それぞれが素晴らしい才能を持っている。
その才能を、この小さなボートを安定させるために使ってほしい。

僕には、君たちに具体的な指示をすることはできない。
ただ、君たちの心の奥底にある航海図を信じてほしい。
そして、その航海図に従って、この荒海を航海してほしい。

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