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留学はもちろん、海外に住んだことのない私が英語を習得できた私の英語習得法13

第13章 英語を習得していなければ不可能だった貴重な体験(2)

 ※第0章~第12章を読まれていない方は、先にそちらを読まれるように勧めます。
 今回は、英語の習得過程で私が実際に出会ったとても貴重な体験についての二つ目のお話しします。今回は英語を学んだ方法の紹介というより、学んだ英語を使って見つけた情報の紹介です。その為、今回の内容には、英語や英語習得についての新たな情報は含まれていません。また、後述するように、重要なことは、ここで紹介することを読者の皆さんにご自身の目と耳で確かめていただくことです。そういった情報をインタネット上での検索していただくのに必要な情報が、今回の話題の中心になります。

・Podcastを聞いて見つけた貴重な情報
 以前の章でも書いたように、私はPodcastの番組をいくつか選んで、通勤などのスキマ時間に聞いていました。Podcastについては今では広く知られていますので、その説明の必要はないと思います。ただ、私が聞き始めたときには、まだあまり知られてはいませんでした。そこで、ネット上でいろいろと検索して、面白そうなプログラムを探しました。その過程でNational Public Radio (NPR) (https://www.npr.org/)にいろいろと面白いプログラムがあることを知りました。これは半分公的な機関のようですが、nprを経由して、米国の色々な地域のPodcastを聞くことが出来るようになっています。ここを知ったことがきっかけとなって、Fresh Air や To The Best Of Our Knowledge という番組を聞くようになりました。後者については、今でもよく聞いています。

・Alexというオウムが主役のストーリーです
 ここで紹介したいのは、そのFresh Air の番組で聞いたAlexというオウムが主役のストーリーです。
 読者の皆さんは、見せかけではなく、本当の意味での人間と動物の間のコミュニケーションか可能である、と思われるでしょうか。例えば、手品やサーカスのように、見掛け上はコミュニケーションがとれているように思われることでも、それはその動物が、人間が期待する行動をするように条件づけられただけで、動物が自発的に自分の意思を人間に分かるように伝えるというようなコミュニケーションについては、半信半疑の方が大部分ではないでしょうか。ここで紹介するストーリーを聞くまでは、本当の意味での動物とのコミュニケーションが可能か否かについては、私はぼんやりとした考えしか持っていませんでした。しかし、その内容を詳しく知ってからは、動物と人間はコミュニケーションをとることができると信じるようになりました。
 それを知ることになったのは、Fresh Airの番組を聞いたことがきっかけでした。その番組ではオウムとコミュニケーションが取れるようになったという、ある心理学者のドキュメンタリーでした。当時、Podcastの番組をいくつか選んで、通勤などのスキマ時間に聞いていましたが、いつもは聞き流すだけでした。しかし、このオウムとのコミュニケーションの回はとても興味深かったので、しっかり集中して聞きました。もちろん英語での番組です。そして、話題の中心となるオウムとそれを飼っていた心理学者も出演して説明していました。
 初めてこのPodcastを聞いた日時は、正確には覚えていません。Podcastの番組を収集しておき、しばらく時間がたってから聞くということをしていましたので、実際に初めて放送された時期よりもかなり後で聞いたと思います。今回詳しく調べてみたところ、放送は2008年11月12日に初めて行われています。ですから、私が実際に訊いたのは多分2009年の前半ぐらいだと思います。その番組は、今でもネット上で聞くことができます。その情報は以下の通りです。

Title: 'Alex & Me': The Hidden World Of Animal Minds, November 12, 20089:37 AM ET
  Heard on Fresh Air
  https://www.npr.org/2008/11/12/96897162/alex-me-the-hidden-world-of-animal-minds

 番組の概要の紹介も、今でもネット上にあります。上記のURLの所に簡単な紹介記事がありますが、以下はそのコピーです。

Although his brain was no bigger than a walnut, Alex the African gray parrot could do more than speak and understand - he could also count, identify colors and, according to his owner Irene Pepperberg, develop an emotional relationship. When Alex died in September 2007, his last words to Pepperberg were "You be good. I love you."

In her new book, Alex & Me, Pepperberg explores the world of animal cognition and describes her unique relationship with Alex.

Pepperberg is adjunct professor at the Department of Psychology at Brandeis University and a lecturer and research associate at Harvard University. She is also the author of The Alex Studies.

・早速、本を買って読みました。
 実際に何が起こっているのかを詳しく知りたいと思い、上記のIreneが書いた本を早速買って読むことにしました。読んだのははるか昔ですので、内容を詳しく紹介することはできませんが、記憶に残っているのは次のようなことです。
 彼女は動物と人間の間のコミュニケーションの科学的な研究をしていました。そして、その対象にオウムを選んだのですが、オウムを研究対象に選んだ理由は、オウムは人間の声をまねることができるからだと書かれていたように記憶しています。知的レベルという意味では、オウムよりももっと高度な知性を持っている可能性のある動物はいますが、それらの大部分は人間の声をまねることが出来ません。
 そして彼女はAlexと名付けたオウムに英語を教えていくのですが、そのやり方も詳しく書かれていたと思います。興味深い点は、Alexは実際に言葉の意味を理解していると彼女は考えていました。その一例として、Alexは色や形をしっかりと区別していることを、いろいろな実験で証明したのでした。
 研究を進めていく中で次第に、彼女とAlexの間に友情が芽生えていきます。その過程が本には詳しく書かれています。最初は飼っているという感じだったと思いますが、次第にそれが研究仲間(colleague)に代わっていったのでした。実際にAlexは30年間(1976~2007)生きていますが、ある日突然亡くなっています。それがきっかけとなって彼女はAlex and Meという本を書こうと思ったようです。
 
 実は一つ朗報があります。実は、この本はKindle Unlimited 会員特典の中に含まれています。そして、誰でも読むことが出来ます。特にKindle Unlimited会員の契約をされている方は、無料で読むことができます。詳しい情報とその表紙を下記に記します。

Alex & Me: How a Scientist and a Parrot Discovered a Hidden World of Animal Intelligence-and Formed a Deep Bond in the Process (English Edition)
  英語版 | Irene M. Pepperberg

表紙

・Alexの様子をビデオでみることが出来ます
 実際にAlexとIreneが会話している様子をビデオで見ることが出来ます。その情報も下記に挙げています。内容的にはこれらのビデオには重複している部分が多いのですが、ご容赦ください。

Alex The Parrot     https://www.youtube.com/watch?v=ldYkFdu5FJk
Alex the Genius Parrot  https://www.youtube.com/watch?v=qGT5JEeOryQ
Pathways - Chapter 2 - Alex the Parrot https://www.youtube.com/watch?v=dKvVaRlz0Y4
The Moth: Alex & Me - Irene Pepperberg https://www.youtube.com/watch?v=rrX1nrvPbLY
Alex: Number Comprehension By A Grey Parrot https://www.youtube.com/watch?v=P3w6OYsKJCc

 ビデオを見ていただければ分かると思いますが、Alexは単にまねをしているのではなく、自分の意思で意味のある内容を発声して伝えているように思えます。今回改めてAlexのことを検索してみたのですが、簡単に情報を見つけることが出来ました。従って、英語圏ではAlexのことを知っている人が沢山いると思います。不思議なことに、何故か日本ではAlexのことはあまり知られていないように私は思っています。ひょっとすると私が日本での状況をよく知らないだけなのかもしれませんが・・・。


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