
ギャップ萎えの君
お見合いパーティーへの参加も慣れてはきたが、相変わらず極めて小さな殿方からのモラハラに耐えかね、別の婚活パーティー運営会社へチェンジすることに。
極めて小さな殿方のお話はこちら↓
年下好き女子・年上好き男子企画

段取りは同じようなものだったが、新鮮だった。
参加した企画は、
「年下好き女子・年上好き男子 」
年下が特別好きということもなかったが、とにかく極めて小さな殿にまた出逢ってしまうことがないよう、万全の対策として、参加年齢に重点をおいた。
このお見合いパーティーは、お相手が27〜36歳までの参加。
あまり変わり映えのない段取りでも新鮮に感じたのは、お相手のフレッシュさかもしれない。
しかし、なんとキラキラしているんだ。
さ、さわやかすぎる笑顔!まっまぶしーっ!!
おいおいこの想い、恋も愛も超えた「母性」ではないか!?
と、心で自分に突っ込みを入れながらもテンション高めにパーティースタート。
フレッシュな恩恵を浴びながら心洗われる回ではあったが、どうにしても「母性」が勝つぬ。。
まぁ、癒しの回ということでも大満足だ!
そう思った時、落ち着いた品性溢れるメガネ殿が目の前に現れた。
年齢も近いこともあったが、話すトーンも大人びていて、とにかく知的な雰囲気だった。
服装もシンプルなブルーのシャツにホワイトカラーのチノパン。
それはまるで、「さわやか」というマイナスイオンの滝しぶき。
また、会話してみると気さくで、美味しいラーメン屋の話で意気投合。
めでたくカップルとなった。
初デートで直撃雷

初デートは、雨のドライブ。
意気投合したラーメン屋に行く手もあったが、おすすめのイタリアンがあるとのことで、お相手に委ねることに。
待ち合わせは、自宅から最寄りのコンビニの駐車場。
少し早めに向かって彼を待つ。
何台か既に車が停まっていたが、お相手が乗車している様子もなく、、
まだかな?これかな?あれかな?と見ているうちに、一台すんごい若さ溢れるイケイケの車が停まっていた。
車のフロントガラスの下部分のダッシュボードには赤いヴェルベットの布が敷かれ、その上に真っ白なファーがふわふわとのっていた。
「ぬ~ぅ」
いまどきなかなか珍しいお派手なお車だ。
お派手なお車に固まっていたところにお相手が登場!
トイレに行っていた様子。
「おはよう!」と変わらずのさわやかしぶき!?
が、、なーんか違う。。
髪型がちょっとツンとしていて、お洋服もややヤンちゃなヤング。
...まぁとりあえずね、洋服の好みは人それぞれだ。
ランチへゆこう。
と、そう。ここで雷が直撃!
向かった先はあのすんごいお派手なお車。
瞬きが止まらない!
違う意味でドキドキが止まらない!
40歳手前で、このような刺激的なお車に乗ることがこの身に起こるなんぞ。
...よしっ、なんでもね、とりあえずね、挑戦するってことはいいことだ!
ランチへゆこう。
乗車完了!
コロンの匂いで一発KO!
季節は冬、そして雨
窓あけるのおかしいよね...
どうすべきか...
ランチの場所まで一旦口で息しながら耐えることに。
流れてくるBGMはキスマイ。
「おれ、藤ヶ谷まじ憧れなんよー」
ジェネレーションギャップも感じつつ、ただただなにより理解が追いつかない。
あの日の君と同じ君なのか...
頭の中はコロンの匂いと戸惑いで大混乱していた。
予約してくれたイタリアンのお店は海が見えるレストランだった。
しかしながら、今日のドライブからどう逃れるかばかりが頭を巡り、ほぼ味がしなかった。
ただお相手の店員さんへの偉そうな態度だけがかなり鼻についた。
地獄のドライブ

無味のランチが終わり、さてこれから。
「よし!ドライブしよう!」
白目むいてしまいそうな気持ちを奮い立たせもう一度乗車!
やっぱり無理だ。
ちょっと窓開けよう。手動でキコキコ。
「あれ!寒くないの?」と君。
「ちょ、ちょっとね、食事して暑くなったかも」と苦笑うわたし。
これでイケることを願ったが、、
やっぱり冬の雨は冷たくその日は寒かった。
このままだと、外に出ることも出来ない。
永遠にこのお車とトゥギャザなんて考えられない。
カラオケだ!!
この様子であればキスマイ全曲歌えるであろう。
聞きたいかどうかは別として、「車からでられる」「雨に降られないあたたかい場所」この策が最適だ。
お相手もノリノリでいざカラオケへ。
キスマイ三昧

口呼吸しながらようやくカラオケへ。
お相手との会話も、キスマイ三昧カラオケで歌われようとも、もうどうでもよかった。
やっと深呼吸できる喜びをとにかく噛み締めた。
この2時間が終われば帰れる。
「帰れる?」そう思ってしまった。
もう終わってしまうのか、、。
お車のコロンと店員への態度が鼻につく、「キスマイの藤ヶ谷推し」のお相手は、そんなわたしをよそにキスマイになりきりテンションMAX!
ドリンクバーとトイレがその日のオアシスであった。
さわやかな君であったギャップ萎えの君と、何を語り合うこともなくカラオケも無事終了。
第一印象が一番大事と言われているが、イコールではないことを学んだ。
ギャップ萎えの君との出逢いに感謝 南無
次回もお楽しみに!