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呼吸器と添い寝の君

前回、"トップガンと猫パンの君"との出逢いから、心身の回復のため婚活ブレイクへ。
オンラインの出逢いは手軽で良い面もあるが、リアル対面時のギャップが、やはりリスクである。
その時、しばらくご無沙汰していたお見合いパーティーをふと思い出した。
しかし、これはこれで常連になってしまうと、いつかのようなカップリング不成立によるハラスメント被害に遭うリスクもなきにしもあらず。。
かといって、高額な費用を払ってもいい!と思えるほど信頼できる結婚相談所も...。
迷いはあったが、以前にお見合いパーティーに参加して数年経過していたことと、中高年向けのお見合いパーティーのコンテンツが豊富になっていたことがリトライの後押しとなった。セカンドライフの時代に感謝!(笑)

"トップガンと猫パンの君"のお話はこちら↓

いざ!リバイバル

満を持して挑んだお見合いパーティー当日はハロウィン。
従来のお見合いパーティーであれば受付でいつものように番号札をもらい、セルフサービスのドリンクを持って席に着くはずだが、ここでは、席までスタッフの方が運んできてくれるという手厚いおもてなしスタイル
ドリンクの種類も多く、おかわりも自由。
この日はハロウィンということもあり、デザートプレートまで付いていた。
運営側の狙いなのかどうかは謎であるが、ドリンクオーダーの際のわずかなコミュニケーションが緊張ほぐす効果をもたらす素晴らしさよ。

また、この運営会社にいたっても、もれなく結婚相談所を運営しているが、お見合いパーティーに参加するだけでも、気になるお相手に自分の連絡先を渡すことができる仕組みになっていた。
女性とは違っていくらか費用がかかる男性にとって、お土産がもらえるチャンス設計がなされていることにも感動した。

大人の婚活

今回のハロウィンパーティーは、男性37歳~49歳以下 女性33歳~40代という参加条件。
この場合、女性30代の参加者はもちろんゼロもしくは、奇跡で一人くらい。基本的にわたし含め、45歳~49歳の方がメインの参加者である。
そして男性はお相手が45歳以上でも構わないという方になるため、初婚の30代~40代前半の方にとっては、しょんぼりパーティーとなる。
この需要と供給のバランスが取れないパーティー設計はあえてなのか、、またそんなことを気になりつつパーティースタート!

お見合いパーティー恒例の回転すしスタイルの自己紹介を一通り終えて、ファーストインプレッション!
ウケを狙うややクセの強めなお方や、全く話せない方も居たが、どのお相手ともそれなりに心地よい会話ができた。
マッチングしたいと思えるお相手は見つけられなかったが、自分の連絡先とメッセージを気になるお相手に
書いて、この日のパーティーを終えた。
最後、わたしがこのお見合いパーティーで、いただいたお土産(連絡先)の数は、3つ。
その中で1人、私もお土産を包んだ3つ年上のお相手を発見!
早速、本日のお礼を名目にメッセージを送信した。
そこから、何回かやり取りを続けてドライブに出かけることになった。

ドライブデート

季節は秋ということで、紅葉ドライブへ。
道中のお供は、お決まりの参加した"お見合いパーティー"の話。
お相手はマッチングこそなかったものの、かなりのお土産をもらったようだった。
参加者の中で飛び抜けて年収も高かったことも大きな要因の一つだと思われるが、婚活市場稀に見るいわゆる"飾らない普通の人"であることも魅力だったと思われる。

お相手の"離婚経験や、子育て経験がある方が本当は気楽で良い"との発言も、等身大で好感が持てた。
確かに、親以外の他人と近い距離で一つ屋根の下暮らしたことのある人間と、そうでない人間だと、居心地はかなり違いがあるだろう。
未婚者は現実を知らない。経験者からあらゆる現実を突きつけられても、無意識に幻想を抱いてしまうものだと思う。
私も現実を見ているようで、潜在的にドラマのような夢物語を頭で描いているだろう。

それからお互いの今までの人生遍歴の話に。
これがドキュメンタリー映画を一本取れるほど、お相手の人生は波瀾万丈であった。
明らかに女難の相が出ていると思えるほどに。
これが、いわゆる"稼ぐ力のあるお方"の宿命ゆえなのでしょうか..
内容はかなり重いものであったが、本人は冗談でもいっているように、いたってカラッとしていた。
もちろん、相当苦しんだと思われるし、今も完全に癒えているわけではないだろう。
でもこのお相手は、たとえ谷に落っこちても、沼にハマっても、前を向いて這い上がり、進んでいく方なんだなと思った。
だからこそ、稼ぐ力を持ち続けているともいえる。
共に生きていくならば、このようなお相手は尊敬できる理想的な伴侶ではないか。

しかし、お相手の波瀾万丈さは結婚や恋愛だけではなく、家族関係も問題を抱えており、わたし自身お相手を支えていけるのかが大きな壁であった。

2回目のデート

2回目のデートは、お相手の商売繁盛を祈願する一泊二日の神社ツアーへ同行することに。
そしてツアー当日、お相手は一泊とは思えないほど荷物を抱えてやってきた。
特に気になったのは、四角いアタッシュケース
なんの器具が入っているのか確認したところ、"呼吸器"とのこと。
体重が増えてから無呼吸になり、まともに熟睡できないまま、騙し騙し忙しい毎日を送っていたところ、ついに倒れてしまったことから、CPAP(持続陽圧呼吸療法)という治療法を実践しているとのことであった。

中身を見せてもらうと、結構な器具感。
このようなものをつけて本当に熟睡できるのか謎であったが、本人曰く、3分で寝落ちて朝まで一切起きることもないようだ。
そして、この治療法により、めきめき身体の調子がよくなったとのこと。
呼吸器は、もうお相手にとって無くてはならないパートナーになっているようであった。
質の良い睡眠は、美容にも健康にも何よりの特効薬。
試してみたい思いに駆られた。

神社参拝も終わり、夕食もご当地グルメを楽しんだ後、自分のホテルの部屋に戻り、ようやく婚活中の我に返った。
そして、ふと一つ屋根の下で暮らすことを想像した。

生涯を共にするお相手が、呼吸器をつけることで、健やかで過ごしてくれることはなにより嬉しいこと。
しかし、今の目の前にいるお相手は10数年連れ添った伴侶ではない。
年齢は重ねていても、今から始まる恋や愛。
呼吸器と添い寝のお相手に、はたして異性としてときめくことができるであろうか。

呼吸器と添い寝の君

治療とわかっていても、完全なる看病、もしくは介護の図である。
風船の空気が抜けていくように、気持ちがしょぼんでしまったわたしは、やはり結婚夢物語を見ているのであろう。
まだまだ修行が足りぬ...

"呼吸器と添い寝の君"との出逢いに感謝  南無
次回をお楽しみに!




















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