見出し画像

習い事は必要?不要?

いきなりですが、あなたのお子様は習い事をしていますか?
いや、「いくつ、習い事をしていますか?」と聞いた方がいいかもしれません。
習い事をしていること前提の質問です。
なぜなら、こんなデータがあるんです。

https://d2goguvysdoarq.cloudfront.net/system/press_releases/pdfs/384/original.pdf?1553646101

2歳以下のお子さんでも1つは習い事をしているご家庭が74%もいるというのは驚きですね。
おそらく、お母様が育休中で習い事の送迎もできるからと思われます。
幼稚園くらいになると、習い事を2つしているご家庭も増えて来ていますね。
そして小学校低学年では2つ習い事をしているご家庭が1番多い。
高学年になり、習い事が1つに絞られてくるのは、おそらく塾でしょう。

小学校3年生の2月で習い事(主にスポーツ)を「引退」

2月は中学受験の時期であり、塾業界では新学年に突入する月でもあります。
つまり、小学校3年の2月から「新小4年生」として中学受験がスタート。
それと同時に習い事を淘汰し、主にスポーツ関係の習い事は日数や時間、親の協力など、塾との両立が難しいため、「引退」していくパターンもあるのです。
もちろん、最後までスポーツと両立するご家庭もあります。
高学年で残っているのは受験をしない子達が多いです(私立小や公立中進学予定)
個人的には、1番、身体が作られる年齢で、スポーツを辞めてしまうのはもったいないですし、受験は体力勝負のところもあるので、両立できればそれが1番なのですが、
昨今の中学受験加熱ぶりを見ると、保護者はそうは思えないようです。

クラス番号を腕に書かれる

実話ですが、某進学塾ではテストでクラスが変わります。
学校でも塾でも一緒という友達関係は息が詰まりますね。
するとわかるわけです。クラスメイトがどこのクラスに「落ちたか、上がったか」
そのクラス番号を相手のクラスメイトの腕に名前ペンで書いた女の子がいました。
個人的には「いじめ認定」だと思うのですが、3年間も受験勉強をしてくると、こうなってしまう子もいます。
親たちもそうです。公立進学組➕中学受験組が仲良くなります。
まさにドラマの世界ですよね。

「友達」って?「仲間」って?

「最初の友達」は前述のデータからわかる通り、習い事関係の子が多いと思うんですね。つまり同じ目的を持って集まって来た子供(親)です。
だから気も合います。習い事以外の時も遊ぶことがあるでしょう。
友達は、最初は習い事がキッカケでも、基本的に「自分達親子が選んだ相手」ですから、一緒に居て楽なんです。楽しいんですね。

ところが、小学校(ここでは公立)に入ると、そこは「同じエリアに住んでいる」という理由だけで、無作為に様々な子がやってくるんです。
それはもう、合う子合わない子がいますよね。
そのような環境の中でも切磋琢磨して、嫌なことも楽しいことも学んで自分に合う子を見つけ、友達になっていくんです。
ここでもまた、自分で友達を選んでいくんですね。

ですが、高学年の習い事(ここでは「塾」を指す)になると幼少期とは違います。
「同じ目的をもって集まった」とはいえ、全員がライバルです。
そこに「友達」を見つけるのはおそらく、とても難しいです。
ですが、これが受験の絡まない「団体競技のスポーツ」だと、「友達」は「仲間」へと進化していことが多いんですね。

繰り返しますが、友達は「自ら選んだ相手」です。
でも「仲間」は違います。たまたま同じスクールに入会してきた子です、たまたま。
つまり、全員が気が合うわけではありませんから、当然、軋轢は起きます。
習い事ですし、気楽に退会していくことも可能です。
ですが気の合わない相手とも、気持ちを擦り合わせて、他者理解に努めないと団体競技は勝てません。
そして他者理解の前に、まず自己分析をして、こういうところを直せばチームもうまくいく、と考える思考、そして社会性が身に付きます。
大変ですけど、高学年こそスポーツをやっていた子の方が、高校受験でグンと後伸びしたケースをたくさん知っています。

中学生になると、習い事とは違いますが、部活が始まりますね。
大人になって長続きしている友情は、無作為に集められた中、自分で選んだ「友達」より、最初は嫌な奴、と思っていた部活仲間の方が、案外、多かったりしませんか?

友達は「一緒にいて楽しい」仲間は「嫌な時期もあったけど、今では認められる」
何が違うと思いますか。「絆」です。
正確に言うと「絆の深さ」だと思います。

では結局「習い事は必要か、不要か」と言えば、それは「友達」が欲しいか、「仲間」が欲しいかの違いなのではないか、と個人的には思います。
あるいは、勉強系の習い事と団体系の習い事の二つをやるのがバランス良いかもしれませんが、時間的に体力的に険しいです。
ですが、その両立という挑戦の先には「成長」があります。
だから、私は習い事はした方がいいと思うのです。

※主観の入った記事ですので、批判コメントなどはご遠慮いただけると助かります。

いいなと思ったら応援しよう!