紫蘇しごと〜梅干し用のもみ紫蘇と紫蘇ジュース〜アンティークシルバー店主、大いに語る。商工会議所創業セミナー第二回。
ようやく紫蘇が来た。スーパーで出回り始めたので、予約品がなかなか届かなくてちょっとハラハラしてしまった。
紫蘇はまず、茎を取るところから始める。太い茎に葉がついているので、葉だけにする。紫蘇はとにかく灰汁が強いので、肌の弱い人は手袋が必要かも。爪が真っ黒になる。葉だけになったら、水洗い。畑で取れてそのまま来るので、結構泥がついている。サラダスピナーで水気を切り、ザルで干す。紫蘇ジュースは、茎も勿体無いので入れて、それを水で煮出して、砂糖を溶かし、粗熱が取れたら酢を入れる。酢を入れると、真っ黒だった液体が綺麗な赤紫色になる。
梅干し用にもみ紫蘇を作る。葉だけをとにかく塩で揉む!2回に分けて揉むと、灰汁がぶくぶくとものすごい色と共に出てくるので、捨てて塩揉みをし、最後に梅から出てきた梅酢を加え、鮮やかな赤紫になったところで、梅漬けの瓶に入れる。
紫蘇ジュースは水で割っても、炭酸で割っても美味しい。清涼感たっぷりの夏のリフレッシュメント。凍らせてかき氷もありだろう。甘酸っぱい、いい香り。夫はよく、梅シロップと並んでゴルフに持って行く。氷をたくさん入れた水筒に入れ、水を足すと一日中爽やかにいただけるらしい。梅漬けの方は、このまま土用干しを待つ。あと1ヶ月ぐらいはこのままにしておくと、全体が真っ赤に染まるので、赤い梅干しになる。(紫蘇に漬けない梅干しは、白梅干しという。)
昨日は用があってデパートに行くと、催事で英国展なるものをやっていた。ちょっと覗こうかな、ぐらいだったが・・・アンティークシルバーの店が出店しており、とにかくピカピカに綺麗だった!眺めていると、店主のおじさんが滔々と語り始めた。曰く、純銀製のアンティークは正しい方法で磨くと全く曇りがなくなる。みんな研磨してしまうが、それでは削れてしまうのだ。値段は高いが、希少価値はこれからますます上がる。仕入れも高いが、「無色になるまで綺麗にできた」時の美しさと喜びに勝るものがない。等々。
実は砂糖壺を探していた。起業したら、最後のコーヒーの時にさっと美しい砂糖壺が出てくるとかっこいいな、と思っていたのだ。
おじさんの語りは延々と続いたが、私は目をつけた砂糖壺(実はマスタードポットだった)に目が釘付けで、「どれぐらいまで頑張れます?」と、お値段交渉。結局とてつもないお値段から、かなりのお値段、ぐらいにまでお勉強していただいた。「見たことないほど綺麗に磨いてからお送りします」とのこと。楽しみ。
おじさんはどこか、前の夫の世界にいる人に似ていた。それはそうだろう、イギリスから高価な希少価値の高いものを仕入れてきて、自分で美しくして売っているのだ。商品が違うだけで、全く同じだ。「どこかでお会いしたことあります?」とまで言われた。会ったことがあったのかも知れない。お値段もまだまだ余裕があったのだろう。様子でわかる。まぁでも、そこまで叩いて買うなら、買わなければいいのだ。とにかくとても楽しくて、懐かしいというかほろ苦いというか、そんな時間だった。
夕方からは、第二回の市の商工会議所創業支援セミナー。今回は、マーケティング・ブランディングについての講義だった。私は父が広告代理店勤務だったため、このようなことは子どもの頃から日常会話に出てくる内容ではあったが、まとめて聞くと、やはり「やるべきこと」が明確になって大変良かった。宿題であった、起業についての草案もできた。これを夫に見せて、赤を入れて、来週の中小企業診断士の先生との面談に備えたい。
盛りだくさんの一日だった!今日は料理教室。楽しみだ。
続く