
Day 75 人面家
解説します。

この家、僕にはこんな風に人の顔に見えるのです。
毎朝、僕は「人の顔に見える家はないかい?」と、不審者のようにキョロキョロしながら勤務地へ走ります。
この家の形に気づいてからというもの、僕は家の側面に人面を探してしまうのです。
茨の地では、未だこの家よりも人面的な建築物に出会っておりません。
この出張を終え、帰還した時、僕はこの家の前で、モジモジしながら佇むのです。
アナタ、マイクラのキャラに似てるね、と。
ウンカという昆虫には、歯車のような構造がある。
一次聴覚野という、音声を処理する脳の領域。
この神経細胞の並びは、ピアノの鍵盤の並びと同じだという。
養老孟司さん「人工物は自然の模倣」
— 森繁久子 (@1225yon_ruvi) November 7, 2022
ピアノの鍵盤と神経細胞の並びが、等しく対数を取って等距離。#スイッチインタビュー pic.twitter.com/2xarZEdi0x
人は、無意識にそれを外に出している。
遺伝子という情報系が作り出したものと、脳の情報系が作り出したものが一致する。
養老孟司さんが物申しておりましたのよ。ふぉっふぉっ。
人は、自分の中にある情報の中でしか、何かを作り出すことができない。
塩基配列の枠に囚われた生物なのかもしれません。
この家をデザインした人、その人の顔、この家と似てるんじゃないかと思うのです。
人類赤字補完計画、これも私の脳の情報系が作り出す、私自身の情報の一部なのかもしれません。

着地予測、1万3千円の黒字です。