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いろいろ失くしてる
駐車場 毎度くろねこすれ違い
今日は私が留まりて待つ
眠れない夜短歌を考えた。
黒猫とヤマトを掛けている。
中学生の頃描いた俳句が特別なんとか賞をとり新聞に掲載され学校で表彰を受けた。
初盆や まだそこにある祖父の靴
全校生徒の前で詠まれる。
生まれて初めて真剣に詠んだ俳句だ。
場面の切り取り方にかなり自信があったので入賞するだろうと自負していた。
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友人らは賛辞を述べる者もいたが大多数は私が卒業するまでことあるごとに句を読んできた。(たとえば私がボールを投げようとしたときとか)
中学生という人生の中で最もバカな時期。退屈な集会で詠まれる友の俳句。
まあ普段バカな奴が真面目に俳句詠んだら面白いのか
私は両親に賞状を見せなかった。(新聞に掲載されてしまったので入賞したことは気づかれたが新聞には幸か不幸か作品が掲載されていなかった)
どれくらい時が経ったか。
たまにその時の友とも繋がっているSNSで自分で詠んだ短歌を発信する。
だれも反応してくる者はいない。