ローカルディレクターの覚書。〜 番組だけじゃないんだぜ 〜
地方という言葉はあまり好きではないが、
秋田に来て3年と数ヶ月。たくさんの仕事を経験させてもらった。
振り返れば、テレビ業界から離れて7~8年飲食業界にいたわけで。
ブランクがあった中では、なんとか気力でやってこれた。
立ち止まって考えてみると、今までとは劇的に違うことは、
レギュラー番組があまりないということ。
3分などのミニ枠はあるが、30分以上のものは皆無に感じる。
よっぽど良い企画があれば、可能性はあるのだろうけど、
自分の肌感ではそうだ。
理由として、番販(番組素材を他のテレビ局に販売すること)も
考えられるだろう。
限られた予算の中で、枠を埋めることができるからなのか?
その辺の詳しいことはよくわからないが。。
その代わりに企業CMやVP、自治体のPR動画など、
今までは、あまり関わっていなかったことを経験させてもらっている。
番組しかやってきていなかった自分にとっては、かなり新鮮で、かつ苦戦する。
ずっと正解がわからないまま、なんとか形にできている。のだろうか。。
良い作品が善なのか。視聴数が多いものが善なのか。。
クライアントが喜べば善なのか。。。
答えの優先順位があるのならば教えて欲しい。
番組でいえばレギュラーはあまりないが、特番的なものは年に数回ある。
それなりに、時間と予算をかけられるので??
知名度のあるタレントさんをキャスティングできたりもする。
去年は、とある特番を光栄にも預けてもらい、
企画会議から8ヶ月ぐらいかけて番組を作った。
それだけの長い期間をかけて作る事も初めてだったし、
ずっと頭の片隅にあるから、なかなかしんどかった。
「そればかりやるな!」と注意勧告も受けるほど、のめり込んでいたようだ。
それから1年。今年もなかなかゴールが見えない案件がある。。
そもそも良い作品を作るには、
企画の段階で揺るぎない本筋がないといけないわけで。。
でも、それが見つかっていない実情があるわけで。。(複数の案件で)
最終的には、なんとかなるだろう。
結論は、いつもそこにいきつくわけだけども、
今年は去年を超えることができるだろうか。
飲食時代のオーナーに、「1日ちょっとずつ右肩上がりに。。」
なんて話をしてもらったな。いやー、飲食業最強説あるよな。
めちゃ時間に細かいし、気配りもするし。何よりストイックだったな。
あの経験は確実に、今に活きているな。
飲食業へのリスペクトがとてもあります、という話の着地でした。
さぁ、残り数ヶ月頑張ろー。