くれてやるよ【短編小説】
どうも、ナギナです🤗
本日も短編小説を掲載致します!
タイトルは「くれてやるよ」
「え、これ本当に小説なの…?」と疑いたくなる様な構成かもしれませんが、まぁ小説の多様化という事で、ここは一つご勘弁を🥹
こちらの作品はごくごく最近に書いたものです。
どう捉えるかは、貴方様のご判断にお任せします。
それではどうぞ〜⇩
タイトル【くれてやるよ】
え、お金がないから募金ができない?
駄目よ~ここの中学では募金は義務なんだから~。
ならあんたのその長くて綺麗な黒髪を頂くわね ^^。
あ、こら待ちなさい!ちょっとそこの男子、
その子、黒髪の子を捕まえて頂戴。
も~う手間取らせないでよね。
え、ちちょっと、何やってるの。ねえ、何やってんのよ!頭おかしいんじゃないの!?……はあ???
「頭がおかしいのはどっちだよこっちは明日生きるのもやっとの状態なのに隙あらばでっち上げた義務をかざしてお金を貪り取りやがってふざけんじゃねーよ、こっちはなあ学校にも家にも居場所がねーんだよふざけんな、それなのにそれなのにお前はまだ私から奪うのかよそんなに奪いたきゃなあ奪えよ!!!!ほら脇腹から内臓とってやったからくれてやるよこれを裏社会に売ってでも何でもして生計たてまくって幸せに暮らせばいいじゃん今日もお前だけ幸せでうら羨ましいですねー良かったですねーアッハッハッハッハッハッハ!!!!」
………………
「⚫︎⚫︎さーん、⚫︎⚫︎さーん、聞こえますかー?
あ、ようやく我に返りましたね。良かった~。
また廊下で叫んでたから、いっそいで駆けつけましたよ。」
「…そうですか…。ありがとうございます。
これで何回目ですか…?」
「多分…20回目くらい…かな?」
「…そう…か…。
私、拘束具付けても、どういう訳かいつのまにか
取れてるから、あんまり意味ないんですよね…確か。」
「そうみたいね…。
でも過去のトラウマが消えたら退院できるし、
諦めずに治療頑張りましょ!
私も、全力でサポートするからね(*^^*)」
「ありがとうございます。心強いです。」
(もうここに来て20年かあ…。
良くなるどころか、悪くなる一方なんだけど…。
私はいつ、幸せになれるんだろう…)