最後の希望【短編小説】
「人間達が、主導権を自分達に寄越せと言ってきかないんです。」
「そうか。なら試しに渡してみるか。」
1000年後
「こ、これは…。」
「あーこれはこれは…。だいぶ、廃れた世界になってしまったなぁ。」
「人間に舵を切らせるのは、まだ早かった様ですね…。」
「そうだなぁ。人間達は、我々の時間軸で言うとまだ3-4歳だからなぁ。無理もない。」
「始めからこうなることは、分かっていたのですね…。」
「まあなぁ。廃れゆく世界に耐えかねて、人間達が主導権を我々に返還するか、または精神年齢を急激に上げて、真のリーダーが人間界から誕生する事を期待していたのだが…。中々難しかった様だな。」
「どうしますか?このままだと世界が滅んでしまいますよ?」
「うーん、このまま待っても、恐らく状況は変わらないと思うから、「あの者たち」を入れてみよう。」
「とうとう投入されるのですね…。」
「ああ。世界が元通りになる事を祈るよ。恐らくこれが、最後の手段になると思うからなぁ。」
「そうですね…。彼らが使い方を間違えないといいのですが…。」
「うーん…。もう少し、見守ろう。」
🤖トウニュウサレマシタ。