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役者のなり方とは?知っておくべき5つのこと


役者とは

ここでは「役者とはどういう人をいうの?」や「役者の仕事って何があるの?」という疑問に答えていきます。まだ自分の目指す俳優像が見えていない方は是非読んでみてください。

役者とは、さまざまなキャラクターや役を演じる人のことを指します。ちなみに、俳優や女優を同じように扱うことがありますが、これらは役者を職業としている人を表す言葉です。

どちらもさまざまな役の感情や人生を表現することで、物語をより繊細でリアルなものにし、私たちに感動を与えてくれます。

重要なのは「ただ演じるだけか」「演じることを職業にするか」です。

この記事を読んでいるあなたは、こんなふうに思っていませんか?
「せっかくなら、お金をもらって演じる役者になりたい」
「映画やドラマ、舞台に出演してみたい」

しかし、そうなるためには自分がなりたい俳優を明確にする必要があります。

次の内容では俳優の仕事について、ご紹介します。

役者の仕事

基本的にほとんどの俳優はプロダクション(芸能事務所)劇団に所属したあと、そこにくるオーディションに参加します。オーディションに合格することで作品に出られ、やっと出演料をもらうことができます。

仕事をする中でスタッフや出演者との繋がりや知名度が上がってくるとオファーという形で仕事ができる場合もありますが、基本的にはオーディションです。

ここからは具体的な仕事内容について紹介します。

まず、役者の仕事は主に舞台と映像の2つです。それぞれの特徴を理解し、自分がどちらを目指したいかを明確にしましょう。


舞台役者

舞台役者とは、主に舞台やミュージカルで活躍する役者のことです。

最近では、舞台や劇場だけでなく配信もしていて、自宅から気軽に見られるようになりました。また「2.5次元」といったジャンルも生まれ、若い世代からも人気です。

舞台の特徴は、以下のとおりです。
・劇場などで観客の前で演技する
・やり直しの効かない「一発勝負の世界
・遠くにいるお客さんにも伝わるような表現や

そのため、遠くにも響かせられる声量体全体でのエネルギッシュな表現が必要になります。

また、舞台では多いときは2時間以上の演技を1日に複数回行うことがあるため、集中力と持久力も必要です。

映像役者

映像役者とは、ドラマや映画などに出演する役者です。テレビドラマや映画などに出演するため、一般的には舞台役者より知名度が高い傾向にあります。

映像での特徴は以下のとおりです。
・カメラ前で演技をするため「撮り直しが可能
・撮影は時系列や物語の順番通りではない
・カメラやマイクなどの機材と撮影場所に合わせた表現力

そのため、カメラワークや撮影場所などの環境に合わせたデリケートな表現と前後のシーンに影響されない感情の切り替えが求められます。

こちらでは俳優の2つの仕事について紹介しました。舞台俳優も映像俳優も基本的に演じるという点は同じです。

また、人気になれば、両方の仕事にかかわる機会やテレビ番組、CMなどに出演することもあります。自分が主としてやりたい仕事を明確にしていきましょう。

次章では役者になるための具体的な方法について、紹介していきます。


役者になるには

この章では役者になるための5つの手段について、お伝えします。自分の目指す役者になるための参考にしてみてください。。


1.芸能事務所に所属する

前章で少し触れましたが、芸能事務所に所属するのが一般的です。

特にあなたが映像俳優を目指し、テレビや映画に出たいなら必須事項といっても過言ではありません。なぜなら、テレビ局や映像作品の制作会社は芸能事務所以外に仕事を依頼することは基本的にないからです。

そのため、事務所に所属したほうが仕事を獲得できる可能性が高まります。

ただし、忘れてはいけないのは、所属するためにもオーディションがあるということです。事務所の規模が大きいほど、ライバルも増え、合格するのは困難です。


2.劇団に入る

劇団に入るという選択は、舞台での活躍を目指す人におすすめです。

劇団出身の役者でも映像作品に出演している方はたくさんいます。阿部サダヲさんや古田新太さんは劇団に所属しながら映像作品に出演していることで有名です。

劇団の利点は以下のとおりです。
・比較的たくさんの劇団員を募集しているところが多い
定期的な舞台公演を行っているため、経験を積みやすい

まずは自分にあった劇団を知るため、気になる劇団の公演やワークショップに参加することから始めましょう。


3.一般公募のオーディションを受ける

作品への出演をかけたオーディションには、事務所に所属せずに受けられるものもあります。そのため、フリーランスの役者としても活動可能です。

事務所から退所したあと、ほかの事務所に所属せずにフリーランスや個人事務所を設立するなどして活躍する役者もいます。満島ひかりさんや竹野内豊さんが有名です。

一般公募で作品に出演するメリットとデメリットは以下のとおりです。

【メリット】
・出演料(ギャラ)がほぼ自分のものになる
・事務所や劇団などに関係なく仕事に幅を持たせられる

【デメリット】
・実績がない場合、受けられるオーディションが少ない
・誰でも参加できるため、倍率が高い

事務所や劇団に比べ、活躍できるかは努力次第にはなりますが、1手段としてチャレンジするのはいいかもしれません。

4.養成所に入る

養成所に入るのは、演技の基礎からしっかり学びたい人におすすめです。

養成所では、発声や滑舌から演技の仕方など、役者になるために必要な能力をプロから教わることができます。ただ、養成所はすぐに役者になれるわけではありません。

また、芸能事務所が運営や提携している養成所やスクールもあります。

・テアトルアカデミー
・ワタナベエンターテインメント
・松竹芸能
・エーチーム
など

半年や一年などの区切りで事務所に所属するためのオーディションがあり、実力を認められれば事務所に所属するチャンスにもなります。役者になる第一歩としても良い面が多いため、おすすめです。

しかし、事務所が運営している場合は事務所の許可がないと受けることのできないオーディションがあるので注意しましょう。

5.大学の演劇学科や専門学校へ入学する

最後に紹介するのが大学の演劇学科または専門学校への入学です。基礎から演技の勉強ができ、同じ志を持つ仲間を作ることができます。

三谷幸喜さんや中村獅童さんなどの役者や演出家も大学で演劇について学んでいました。

養成所と比較して、直接役者とつながることは少ないですが、役者のスキルはもちろん、演技を実技と理論の両面から学べます。

演出に関する知識や芸術としての演劇など、幅広い視点から役者としての知識を学びたい人におすすめです。

【おさらい】
基礎からしっかり学んで活躍したいなら大学、養成所、劇団に入って演技を磨きましょう。

そうすれば、自分としっかり向き合い、チャンスを広げることができるかもしれません。

「早くデビューして、映画に出たい!」
「そんなに時間をかけてられない!!」

という場合は芸能事務所や一般公募のオーディションにチャレンジして、作品や業界でのデビューを目指すのがおすすめです。

しかし、長く役者を続けたいなら、土台となる基礎が必要となることも覚えておきましょう。

業界未経験者が抱える不安や疑問

ここでは俳優をはじめるときの不安や疑問について紹介し、答えていきます。

年齢は関係あるの?

結論として、年齢に関係なく役者になることは可能です。

しかし、芸能界において、オーディションや養成所には30歳未満などの年齢制限がある場合が多くなっております。

年齢ごとに目指すための手段を知っておきましょう。
【~中学生】
時間や可能性は十分にあるので、養成所などに通い、スキルを身に着けることから始めましょう。
金銭面で難しくとも映画やドラマをいっぱい見たり、YouTubeなどで練習方法を見つけてみるのもいいです。

しかし、未成年は保護者が同意の上での活動になるため、親に意思をしっかり伝えましょう。

【高校生】
高校生もまだ未成年のため、保護者の同意は取りましょう。
また、通っている学校が芸能活動がOKかを確認する必要があります。

本気で目指すためには転校も考えなくてはなりません。

在学中は養成所に通うか、オーディションを受け、卒業後の進路も含めて、考えるようにしましょう。

【大学生】
演技と関係ない学部の場合は演技サークルへの所属や劇団へ入るなどの自発的な行動を起こしましょう。

また、大学卒業後の23歳からはある程度の即戦力を求められる場合が多いため、在学中に積極的にオーディションに参加しましょう。

【社会人】
仕事に時間をとられるため、簡単にはいかないかもしれません。

まずはワークショップへの参加や地域の劇団に入ってみることがおすすめです。

年齢制限のない養成所もあるため、レッスンを受けに行ってみるのも良いかもしれません。

重要なのは仕事を辞めずに成長する方法を見つけることです。


顔やスタイルがよくないと難しい?

それはおおきな誤解です。少し思い出してみてください。よほど特殊なコンセプトでない限り、美男美女しかいない映画やドラマはほぼありません。

必要なのは自分の個性や魅力をどうやって生かすかということです。

例えば以下のような経験や特技は、役者として強みになります。

・学生時代からムードメーカー
・観察力や洞察力に優れ、他者の意見や行動を参考にできる
・体を動かすことでは負ける気がしない!

しかし、一緒に仕事をしたいと思えるように清潔感や第一印象には注意を払いましょう。

容姿やスタイルについては登場人物を表現するのに適しているかどうかが判断基準になるため、見た目の良し悪しは関係ありません。


役者に適正はあるの?

前の質問までの流れから「ない」と言いたいところですが、あります。5つほどあるため、自分に当てはまっているかを確認してみてください。

<h4>①演じることが好き
何よりも重要なのが演じることに情熱が注げるかです。

「好きこそものの上手なれ」という言葉もあるように好きであるからこそ、向上心や探求心が生まれます。

演技が好きというだけでもひとつの才能なので「演技が大好きだ!」という人は自信をもっていきましょう。
<h4>②あきらめずに挑戦できる
あきらめない力は俳優になるためにも続けるためにも重要な要素です。

役者を目指す上でオーディションに落ちたり、実力の差を見せつけられたりすると落ち込むこともあるでしょう。それをきっかけに諦めてしまう人も多いです。それでも、役者になりたいならあきらめず挑戦し続けましょう。

③協調性をもっている

作品は1人で作るものではありません。共演者や監督、テレビ局や制作会社の方々など多くの人と協力して作り上げます。

自分が良いと思っていても、その作品に求められる演技でなくては評価されません。

自分がその作品をより良くするためにできることを周りの方々と協力して探し続けましょう。

④個性や魅力がある

唯一無二のユニークな個性・魅力がある役者は印象に残りやすく、活躍の場を広げられる傾向があります。

最近だとムロツヨシさんや江口のりこさんなどが個性派の役者さんとしては有名ですね。

容姿やスタイルに不安があっても、人とは違う雰囲気や特技、声質などが替えの効かない役者として見出されることもあるでしょう。

⑤行動力がある

最後が、より良い役者になるための行動力です。この記事を読んでいる方々はあまり心配ないでしょう。

・ワークショップに参加してみた
・オーディションを受けた
・養成所に通い始めた
など何でも良いのです。

大切なのは役者になるための行動量です。

まずは「質より量」で役者になるための行動を積極的にしていきましょう。


まとめ

役者になるために大切なポイント
①なりたい役者について知ろう
②現状に合わせて、養成所やオーディションに挑戦しよう!

役者になるのは人それぞれの思いや状況によって、難易度はさまざまです。
だからといって、諦めるのではなく、できる方法を探していきましょう。

下記に各種紹介サイトを記載しております。是非、はじめの一歩として、活用してみてください!

【オーディションやワークショップ紹介サイト】
ワタナベエンターテインメントグループ:https://www.we-school.net/column/haiyu.html
テアトルアカデミー:https://adixy.net/debut/?trflg=1
文学座:https://www.bungakuza.com/newinstitute/
劇団フジ:https://www.gekifuji.com/bosyuu
劇団青年座:https://www.seinenza.com/

下記で大学や専門学校の検索も良いでしょう。
スタディサプリ:https://shingakunet.com/bunnya/w0010/x0135/


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