今日の善き日に思う
10月11日 天赦日
私は熱心に何かを信心しているわけではなく、両親やなんかがやるのに倣い実家に寄ればお仏壇に手を合わせたりお墓参りなどの色々を漫然とやる程度
近頃は、ご近所の神社の手水の水琴窟の音色が美しいので、日頃の感謝と悪行を謝りに足繁く手を合わせに行っている
そんな私も時折、なぜか毎年私の机にある『那智山開運暦』をたまに開きお日柄や行事なんかを見て『へぇ』と思うことがある
『裏と表では利休忌が違うんや〜』、とか、『今年のお彼岸のお中日は何日ね』、とか、そんな程度だけれども
しかしそんな無頓着な私でも本日のような特別な日はちょっと意識しちゃう
なんつって、特に何もしないけれど
本日は2024年度、7回しかない天赦日
天赦日というのは、ざっくり言うと天があらゆること(罪)をお許し(お赦し)になる日
大安でもあるけれど不成就日でもあるので完璧・最強の開運吉日ではないにしろ、特別な日のようなので何となく、今の思いを書いておく
自分でもどうしようもないくらい心の狭いところや、薄情とも思えるところがあり、まっすぐな気持ちで人と向き合えない事もしょっちゅうある
そういう類のことで失敗や後悔をすることも多く、何ならその傷が大きくならないうちに関わりを絶ってどんどん自分だけの世界に篭ってしまう
仕事もしているし、必要最低限の社会生活を表面上は送っているけれど、まぁ幼くていい加減なくせに神経質で尖っている
つい最近もそんな自分の弱さやダメさから、本当に大切なものを全部失うところだった
元通りになったとか、やり直せたなんて虫のいい事を思っているわけではないし心にはわだかまりとか躊躇いのようなものがジュクジュクと膿んだままのような部分も残っている
けれども完全に手放してしまったら二度と掴むことのできないものをやすやすと手放しそうになった私に差し伸べてくださった救いの手や温情にどれだけ感謝しても足りない
そんなふうに失敗を重ね、人の心をちょっと曇らせたりする自分を軽蔑したり突き放したくなったり、許せないと思ってしまう
でも、こんな特別な日にはそんな自分を自分だけは全部全部ぎゅっと抱きしめて許そうと思う
ある人や、その特定の人の気持ちや言葉を受け入れられない自分
いつまでも許せない人がいる自分
失敗したり後悔する事を許せない自分
天を仰いで許しを乞う前に、そんな『許せない』自分を、自分がまず許してあげよう
そして悔い改め、許して欲しいすべての罪が今日ばかりは許されますように。。。
年に数回の善き日に、澄みきった蒼い空をみあげてあらたまってそんな事を思う
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?