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義理チョコ孝

『何でぼくは義理チョコもらえへんのかな』っていう男子の叫びを、一緒に考えてみた


今回も、まあ、くだらない話だけれど、スッキリするお手伝いが出来たらしいので、書く


久しぶりの仲間に会う日の昼間、出先で用事をしていたら100円玉が2枚必要になった

洗剤も忘れた事に気が付く

大慌てで建物の5階から1階の売店へ走るも『土曜日なので、閉店時間が早めで、レジを閉めちゃいました』と、肩で息をする私に大変申し訳なさそうに店員さんがおっしゃる

抱えていた洗濯物を落としそうになるほど肩を落とすが、申し訳なさそうにする店員さんが気の毒になり、体勢を戻す

こちらこそ慣れないものだから取り乱してしまい、申し訳ない思いをさせてしまって、申し訳ない

妙な構造で、いちいち色々、遠い

通っていた高校も古い建物に増築を繰り返すものだから、階段を上りきったところで行き止まりになり、2階まで降りて違う階段上り直してしか行けない教室とかあったな

今や、通っていた頃の面影もないけれど

両替がてら近くのドラッグストアへ行き、洗剤を購入する

それなのに、欲しかった100円のお釣りがもらえない払い方をしてしまう

計算を間違えたり、過不足で小銭がジャラジャラ返って来ることもあるのに、こんな時にうまく払ってしまった

やれやれ

必要なものはないけど、店内をうろついていると、棒の付いた可愛いチョコレートが目に入る

『ぼくの顔をお食べ』の彼やその敵や仲間の顔を模した棒の付いた可愛いチョコレート

前日があれだったし、嬉し恥ずかしな久しぶりの再会だし渡そっ、と、購入する

カバンに可愛いらしいチョコレートを隠し持ち、お店へ向かう

遅れる男子2人を待つ間、女子ひとり男子ひとりに『あげる』と早速渡すと、男子から『今まで義理チョコもらったこと2回しかない。中2の時○○さん(フルネーム)、高2の時△△さん(フルネーム)、らくがきちゃんのこれで3回目やわ、嬉しい。でもぼくは何でもらえへんのやろ?』という

いや、100円もせえへんキャラクターチョコレートを数に入れるなよ

で、本命しかもらってないって事?自慢かよ

とか、からかっていたけれど、実に意外

意外と言うのは若い頃から“おばちゃん”みたいなキャラだし、面倒見も良いほうだし、バンド組んでライブしたり、色んな所で宴会の幹事なんかもしている、いかにももらえそうなポジションにいるから

おそらくそれら、もらえるはずのスペックがあることをしっかりと自覚しているのだろう

『めっちゃもらえそうな雰囲気あんのに、何でぼくはもらえへんのかな?』的な

本命(彼女)からはいつももらってたんやし、今は奥さんからももらえるんやったらええやんと突っ込むも、義理のお父さんが山のようにもらうのを見て羨ましいらしい

女子二人で考えてみる

あとから来る男子2人は、中まじめと大まじめなので、こういうどうでもいいふざけた話は今のうちにやっつけようとウキウキ

会社勤めではないし、お得意様とか常連客に度々会う職種ではないので確率が低いというのが有力だけど、以前そういう環境の時もなかったらしい

女子側の事情としては、率先してやると『用意しなかった人が悪』『いらんことしんといて』となるのを恐れて、渡す気があってもしない

女子が多勢の環境の場合、少数の男子がお返しせねばと負担に感じたり、『この人は律儀だから、かえって悪い』『奥さん(彼女)がきっちりされているからお返ししなきゃと気を遣わせることになり迷惑なのでは?』もあり得る

真剣に聞き入る彼の様子が何とも面白くなってきたので、京女2人は少し“いけず”に詰める

貰った商品をガチでリサーチしてピッッタリの価格帯のものを返したりするイメージがあるのではないか

『これってさ、これってさ、どういう感じのチョコレートなん?』とかすんごい強めに確認してくるイメージがあるのではないか

そもそも、いつ誰(フルネーム)にもらったとか、くっきりはっきり、さっきみたいに言うくらいだから『真に受けそうで怖い』と思われてるんじゃないか

あたりで、中まじめが到着したので考察おしまい

ビール飲も

彼は、渡す女子側の気遣いって事で納得してスッキリしていた

ポジティブシンキング!

ナイスですっ

すっかり大人になった今は、君のそういうところ、大好きだよ


♪計算する女の子

♪期待してる男の子


ビールを待つ間、肩をシェイクしながら一緒に歌う

あーそういう事か!(違うと思うけど)ってさらにスッキリしていた

めでたしめでたし

っていう、本当にくだらない話をビールも飲まないうちからご機嫌にグダグダやれる、良い仲間との乾杯前の、アホなおはなし




















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