愛は勝つ
11月12日を前に想う
本日、11月11日はゾロ目だし、靴下の日、ポッキー&プリッツの日、鮭の日などなどあるけれど
昨年、KANが亡くなられたのだと知った時、何の事だか分からないくらい驚いた
ご病気だった事も、休んでおられた事も知らなかった
ライブやコンサートに足を運ぶファンではなかったけれど、小学校5年生くらいから毎日と言っていいほどに聴いているラジオ─FM802─に大変縁のある方なので好きな曲がたくさんあるし、春に行われるキャンペーンソングにもシンガーとしてだけではなくコーラスもされていたりして、変わらず耳に届いていたから、本当に驚いた
聴き始めた頃、すごく好きだった槇原敬之と一週交代で『ミュージックガンボ』という番組をされていて、21時から24時という時間帯のこともあり、小さいラジオでこっそり布団の中でイヤホンをして聴いていたものだった
♬そう言えばずっとあの子に電話してないや
あれ? どうしたのかな
そう言えばずっとあの子も電話くれないや
あれ? どうしたのかな
みたいな感じで始まり、
♬なんだ その見たことない指輪
クラッシュした髪
そんな感じの歌詞の曲を2人で毎週メロディーから少しずつ作り、リスナーから募集して(確か)完成させたりしていた
その後も、KANはそのままに桜井和寿などミュージシャンが変わる番組で、いつも同じ調子で変わらずふざけ倒しているKANの番組を笑いをこらえて聴いていたし、ウェザーニュースやニュース担当の方にも絡んでいてとても面白かった
私が小学生の頃─1990年代半ば─シンガーソングライターと言われる方がたくさんおられたが、ピアノの前にスーツ姿で座り、演奏しながら歌を歌うKANの姿は決して派手ではなかったけれど強く心に残っている
『まゆみ』という、すごく好きな曲がある
初めて聴いたときはラジオではあんなふざけた事ばかり言っているのに、美しいメロディーと優しく語りかけられるような歌詞に照れくささみたいなものさえ感じたものだった
『Songwriter』、『良ければ一緒に』なども軽やかで優しいメロディーに優しくやわらかな言葉が散りばめられる
愛情深いんだけどどこか遠慮がちで切なさの見え隠れするような、強いのに控えめな、不思議な情緒を感じてしまう
あまり歌詞など重要ではないと思っていたけれど、間違いなく何度もふわりと救ってもらっているような気がする
もう新しい曲を聴くことも、本人の今の声を聞くことも出来ないけれど、確実に作品は遺され、そこからたくさんのものを受け取ることが出来ている
こちらも大好きな、これから聴きたい一曲
ラジオ(FM802とFMCOCOLO)でしか聴けないのかもしれないけれど、KANを敬愛するミュージシャン7組─aiko・トータス松本(ウルフルズ)スキマスイッチ・根本要(スターダスト☆レビュー)・秦 基博・馬場俊英・槇原敬之─が歌うバージョンもたまにかかるのだけれど、ちょっと泣けちゃうほどに、良い
本当に、愛すべき、そして愛された人だったんだな
たくさんの作品を楽しんでおりますので、ゆっくりお休みくださいませ
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