国家資格キャリアコンサルタント試験の初回受験者の合格率は?
公開された資料から、国家資格キャリアコンサルタント試験を初めて受験した人の合格率を調べてみました。
残念ながら公開されている資料には、初回受験者を対象とした合格率のデータはありませんが、「学科、実技試験同時受験者」というデータがあります。
初めての受験でも、「学科試験」だけ、または「実技試験」だけ受験する方もいらっしゃると思いますが、多くの初回受験者は、学科、実技両試験とも同時受験するのではないでしょうか。
この仮定に立って、本記事では、学科、実技試験を同時受験した場合の同時合格率を調べてみたいと思います。
※ 本記事のデーターの出典元:特定非営利活動法人 キャリアコンサルティング協議会、特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会
※ 記事中の表記:CC協議会=キャリアコンサルティング協議会、JCDA=日本キャリア開発協会
学科、実技試験同時受験者
学科、実技試験同時受験者数
学科、実技試験同時受験者の1回から第18回までの平均受験者数は、次のとおりです。
CC協議会: 1,238人/回 (のべ 22,276人)
JCDA: 1,257人/回 (のべ 22,617人)
学科、実技試験同時受験合格者数
学科、実技試験同時受験者の第1回から第18回までの平均合格者数は、次のとおりです。
CC協議会: 637人/回 (のべ 11,465人)
JCDA: 641人/回 (のべ 11,536人)
学科、実技試験同時受験者合格率
学科、実技試験同時受験者が、第1回から第18回までの平均合格率(同一試験回で、学科、実技試験を同時に合格する率)は、次のとおりです。
CC協議会: 50.7% (50.7%)
JCDA: 49.1% (53.1%)
※ ( )内は、直近10回(第9回~第18回)の平均合格率。
まとめ
学科試験の第1回から第18回までの平均合格率は、CC協議会が62.7%、JCDAが61.6%です。
また、実技試験の第1回から第18回までの平均合格率は、CC協議会が67.9%、JCDAが64.8%です。
両試験実施団体とも、同時受験合格率は、学科、実技試験それぞれの合格率よりも低くなっています。特に実技試験の合格率と比べた場合に差(CC協議会:▲17.2%、JCDA:▲15.7%)が大きくなっています。
学科、実技試験を同時受験する場合、学科、実技試験を同時に合格することを目指すのであれば、学科試験の準備にとらわれすぎず、実技試験(論述、面接)の準備にも心を配る必要があるのではないでしょうか。
(Tokushima)