
【開催報告:9月30日】ウェルビーイング領域の先駆者たちが世界中から大集結!『Age Well Japan 2022』
2022年9月30日、10月1日の2日間に渡り、
ウェルビーイングに関わる企業の先駆者23人による講演と、
渋谷にシニア200人、若者100人の世代間交流を実施する
カンファレンスイベント『Age Well Japan 2022』を開催しました!

日本全体で暗いイメージを抱きがちな超高齢化社会に向けて、参加者の皆さんとシニア世代の価値と可能性を話し合い、業界再編を、そして”全世代が参画する超高齢社会”を創りたいという代表赤木の思いから立ち上がった本イベント。
今回は前編後編に分かれて2日間のイベントの全貌を
皆さんにお見せしちゃいます!
当日ご来場された方も、都合が合わなかった方も、
読みながらイベントに参加している感覚で
最後まで読んでいただければ嬉しいです。
※本noteでは、各セッションの概要と登壇者の情報をお伝えいたします。後日追って各セッションの詳細をお伝えして参ります。
9月30日は企業向けカンファレンス、
ウェルビーング領域の先駆者たちによる全7つのパネルディスカッションを実施しました。

高齢者比率が世界一である日本において、「超高齢社会」は「問題」として、「高齢者」は「社会のお荷物」として捉えられることが少なくありません。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
「年齢を重ねると、どうしても身体的負担は起こるけれども、意気込み・意識・意思が前向きに若く保ち続けられるのです。
意思の持ち方次第で自分の持つ時間・楽しみ方が変わる。
前向きで知的好奇心を持ち続けるシニア世代の方々は、体力的な老いを忘れ、出来ないことが増えることさえも楽しんでいるのです。」
高齢者の現状を正しく理解し「高齢者」を再定義することで、AgeWellな超高齢社会のあり方とその可能性についてディスカッションしました。
年齢に関係なく、誰もが生きがいを感じ自己実現ができる社会を目指して。



「現在、世界が直面している人口の高齢化は人類史上例のないものである」
日本だけが突出して超高齢社会になっているだけでなく、多くの先進諸国が抱えている共通の課題と言える状況です。
日本をはるかに上回るスピードで超高齢社会への道を駆け上がっているシンガポールやカナダから専門家を招待し、各国の高齢者のウェルビーイングとは、やそれを維持するための取り組みをディスカッションしました。




JBPress、Forbes、朝日新聞デジタルなどでウェルビーイング関連の連載をもつ藤田さんをお招きしました。
世界のwell-beingの大元は日本が多い一方で、日本のシニアは満足していない現状があり日本のwell-being市場を見直す必要があります。
全てのビジネスは誰かを幸せにするのが、ビジネスの根源であり、顧客が何を幸せだと思っているのかをしっかりと分析する事が大切です。
新規事業をやるのではなく、既存ビジネスをリデザインしていかに顧客の幸せを追求できるかを考えていきましょう。
世界的なデジタル化の進展や、コロナ禍における社会変容、そして人びとの生活や価値観の大きな変化により、ウェルビーイングの潮流は今どうなっているのか、シニア市場ではその潮流をどうビジネスに活かせるのかについてお話をしていただきました。


コロナ禍を経て、オンラインであれ、「人と繋がる」ことの効用、重要性が注目されています。
特に、定年退職を機に通う場が失われるシニア世代にとって、家以外の居場所があることはとても大きな意味を持ちます。
シニアコミュニティは3年ごとに変化していきます。
ニーズやトレンドが変化するそれぞれにチューニングをする必要があるのです。
そのためにはシニアの方の状況とニーズを細かく特定し、具体的なターゲット設定が必要不可欠なのです。
ライフイベントも年々変わってきているので、どのタイミングでどのような場所を提供するのかが肝になってきます。
本セッションでは、シニア向けのコミュニティ運営されている方々にお越しいただき、「コミュニティ」という言葉の持つ曖昧性の考え方、また、オンラインとリアルそれぞれのコミュニティ運営の難しさや可能性についてお話いただきました。




KiNGさん(株式会社KiNG代表取締役社長)


年々深刻化している人口減少は、労働力の不足に繋がり、それが引き起こす国内経済規模の縮小が日本では強く懸念されております。
その中で、解決策の一つになるのがシニア層の働き手としての活躍です。
生涯現役社会をつくっていきたいんです。
まず働いて収入を得てもらうのを第一歩として、長期的にはシニア向けの経済圏、シニアの楽園を作っていきたい。
シニア世代にとって、働くことが社会とのつながりをもてて、一番の健康の源になった事例があります。
シニア世代の生きがい創出が、私の生きがいになりました。
本セッションでは、シニア層の新しいキャリアでの活躍事例や、大企業におけるシニア層活用事例等のミクロな話から、大企業が抱える課題や社会構造、社会システムの問題等のマクロな話まで、シニア × キャリアといった切り口で幅広くディスカッションをしました。




齋藤真帆さん(Vivid Creations Pte Ltd - CEO)

技術、医療の進歩、生活環境の改善により、世界中の人々の寿命が長くなりました。
世界中の至るところで長寿経済から生まれるニーズが沸き起こり、高齢者とその介護者に対応する、より革新的な製品とサービスが誕生しています。
さまざまなエイジングに関する考え方がありますが、ドイツにフォーカスすると高齢者率のトップ10に入っていて、26%が高齢者です。
これからも高齢化が進んでいくと考えられていて、今後10年で20%ほどドイツでは高齢者が増加すると考えられています。
現在agetechが発展している理由は施設で働いている人手が減少していることが大きな原因だと考えます。
これらの課題を解決するために、持続可能なagetechを用いた仕組みやフィットネス・ヘルスケアを享受できるようなサービス体系を構築する必要があると私は考えています。
世界各国のAge Techビジネスのエコシステムにおいて、民間企業、スタートアップ企業、研究者、政府機関、政策立案者がどのように考え、取り組みを行っているのか、ドイツ、シンガポール、中国、日本からスペシャリストをお呼びして、各国の状況を共有いただきました。




画面上の右:Mario Geißlerさん(Q-HUB Co-founder and Managing Director)



新型コロナウイルスがもたらしたニューノーマル時代は、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進の大きな原動力になり、近年急速に進みました。
一方で、シニア世代がワクチンオンライン予約ができないなど「デジタル格差」が浮き彫りに。
目指すところは、誰も置いていかれないみんなが幸せな世界。
そのうえでテクノロジーは重要なファクターです。
他社の認め合う違いを認める時代にテクノロジーを使って、幸せな未来を作り、次の時代に継承していきたい。
fin-techとかbrain-techはほとんど欧米発だからこそ、日本がこれから掴んでいけるのがage-tech領域だと思っています。
本セッションでは、日本のDXの現状や今後の展望についてディスカッションし、さらに、シニア向けサービスを展開されるスタートアップ企業の代表に、オンラインとリアルの顧客接点における、体験設計のポイントやこだわりをお話いただきました。




日比谷 尚武さん(kipples 代表)

セッション後は、登壇者とウェルビーング領域の企業の方々との交流会を実施しました。
「シニア世代は資源であり、可能性であり、価値である」
この思いを抱き世に広めるために事業に挑戦している方々による交流会は、議論が白熱し、さまざまなコラボやタイアップが企画されました。




Age Well Japan 2022 Day1総括
熱いセッションを重ねる中で、会場ボルテージがどんどん上がっていくのを体感しました。参加者の方々からも、下記のような嬉しいコメントをいただいており、確実に、シニア業界変革の大きな一歩を踏み出す日となったと感じています。
「シニア向け事業は難しくも、面白い、意義のある事業であると感じました。参加して学びがとても多かった!」
「オンライン上での顧客設計の難しさを体感できた。体験設計において知見を得られたのは大きい収穫だった!」
「介護や医療ではないシニア領域のイベントは新鮮だった。スタートアップをはじめ熱いプレイヤーがいることを知れて嬉しかった!
「課題先進国として世界のモデルになるための第一歩を見れたような気がした。」
「このような素敵なイベントに、一年目から参加できたことは本当に光栄。来年も必ず来ます!」
シニア業界、ウェルビーイング業界の幅広い担当者が参加した本イベントを、単発イベントでとどめることなく、業界変革をリードするコミュニティにしていきたいと思います。
改めて、ご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました!
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