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理容業の知っておくべき「闇」
理容師としての仕事には素晴らしい面が多くありますが、他の職業と同じように「闇」と感じられる側面も存在します。
最近では労働環境がよくなってきていますがまだまだよくないところがあります。
以下は、理容業界でよく言われる課題や苦労をまとめました。
これらは必ずしも全ての理容師に当てはまるわけではありませんが、知っておくと役立つかもしれません。
1. 長時間労働と休日の少なさ
理容師は顧客の都合に合わせる必要があるため、土日祝日や遅くまで働くことが多いです。
また、人気サロンでは、一日中立ちっぱなしで働くこともあります。
これにより、身体的・精神的な負担が蓄積することがあります。
2. 低賃金と収入の不安定さ
特に若手理容師の場合、修行期間中や初期段階では、収入が低いと感じることが多いです。
歩合制の給与体系のサロンでは、顧客を獲得できなければ収入が減少する可能性もあります。
1人で1日に出来る数が決まっているので、単価もしくは労働時間を上げるしかない。
3. 人間関係のストレス
お客様との接客はもちろん、同僚や経営者との人間関係がうまくいかない場合、ストレスを感じることがあります。
また、クレーム対応や理想のスタイルに仕上げられなかった場合のプレッシャーも精神的な負担となり得ます。
4. 技術の更新に対するプレッシャー
ヘアスタイルや技術のトレンドは常に変化しています。
それに追いつくためには、休日や仕事後の時間を使って技術研修や練習を続ける必要があり、これが負担になることもあります。
技術はやり続けないと上達しないです。
5. 健康面のリスク
長時間の立ち仕事や手先を使う作業が多いため、腰痛、肩こり、腱鞘炎、目の疲れといった身体的なトラブルに悩まされる理容師も少なくありません。
また、薬品や染料による皮膚トラブルのリスクもあります。
6. 独立の難しさ
理容師として独立を目指す場合、初期投資の大きさ(美容室よりお金がかかる)や経営に必要なスキル(集客、マーケティング、経理など)を身につける必要があります。
これらを学ぶのに苦労することも少なくありません。
すごい技術があってもお客様を呼べないと意味がありません。
お金に強くならないといけません。
技術と経営両方を学び続けないといけません。
7. 理容業界全体の課題
少子高齢化やサロンの過当競争により、顧客数が減少する一方で価格競争が激化しています。
これからの理容業界にも二極化が進むと思います。
高単価ならスキルが高くないといけない、常に練習をし続けないといけない。
そして、練習や学習時間が増えます。
低単価なら稼働時間で体力的にきつくなり、体を壊します。
どちらにしても大変ですが、就職や転職の際よく考えてみてください。
そして、成り手も年々減ってきています。
今年(2024年度)は春と秋の国家試験合格者数が年間で約1500人ほどです。
さらに、髪を切らない理容師が年々増えています。
レディースシェービング専門店(エステ)に勤務する人が増えています。(顔剃りする為に理容師の資格が必要)
おそらく20〜30%の人はカットをしない、顔剃り専門にする人だろうと思っています。
女性理容師が多少増えていますが、全体的に減少傾向。
そのうち髪を切る職人がいなくなるんじゃないかという不安が出てきます。
このため、理容業界全体の将来性について不安を感じる人もいます。
どう向き合うか?
これらの課題を克服するには、自己研鑽(じこけんさん)や働き方の見直し、ストレス発散方法を見つけることが重要です。
また、自分に合った職場環境を選ぶことや、長期的なキャリアプランを立てることが必要だと思います。
これらの「闇」を知った上で、それをどう克服し、明るい未来を作り出せるかが、理容師としての成功につながります。
今回は悪いところばかり書きましたが、逆になったら良くなるはずです。
とても難しいことですが、
何かを得れば何かを失うので、
自分自身一度よく考え、
または先輩などに相談して、
これから理容師としてのキャリアプランを作ってもらいたいと思います。
最後に新卒で来年から働く人は最初のお店選びがとても重要だと思います。
素敵なお店で働けたらいいですね。