絶望ちゃん、こんにちは
希望のない日常を生きていたころ、現実逃避だけが救いだった。
現実から離れて夢想する時間だけが希望だった。
夢の中では何にでもなれたのに。
ある日素晴らしい現実に出会ってしまった。
素敵な仲間、素敵な日常、素敵な現実
感情を抑えて生きているから、周囲から見たら安定しているように見える。
でも私は知っている。
この素敵な日常に心を寄せてしまえば簡単に依存してしまうことを。
この日常を失ってしまうのではないか、見放されしまうのではないか。
見かけだけの安定、不安定な心情
安定なんてしていない。少しも。
ずっとないものねだり。
否、ねだることさえできない。声も上げられない。
満たされないまま人生を終わるのね。
わかっていたのに。
あの日からわかっていたから、ひとりになったのに。
孤独になったのに
感情のスイッチを切れるようになったと思っていたのに。
ままならない。
もう何も大事にしないと決めたのに。
もう何も、手に入れた気にならないと思ったのに。
私の嫌いな、弱い人間。私自身が弱いからなんだろうね。