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陣内智則アレルギー

皆さんは「アレルギー」というものをご存じだろうか。花粉症に代表されるアレである(この「アレ」はアレルギーの略ということではない)。体の中に入った成分に対し免疫が過剰反応することで様々な症状を引き起こし、かゆくなったり苦しくなったりする。どの成分に過剰反応を起こすかは人それぞれでその過剰反応の原因となる成分のことを「アレルゲン」と呼ぶ。ちなみに俺はピーナッツをアレルゲンとするピーナッツアレルギーを持っており、食べると最悪の場合死ぬ。

よく、「俺は○○が嫌いだ」という文脈で「○○アレルギー」という表現がされることがある。タイトルの「陣内智則アレルギー」もパッと見そういった類のものに感じられるが今回は違う。俺の「陣内智則アレルギー」は、「陣内智則をアレルゲンとしたアレルギー」だ。

俺が子供の頃、確か土曜日の夜に「エンタの神様」というお笑い番組がやっていた。あ、「確か」じゃないな。確実にそうだ。文章を書きながら俺の脳内のアクセルホッパーが「サタデーナイトにまた会おう」とささやいてきたので絶対に土曜日の夜だ。そんなエンタの神様に陣内智則は出演していた。二つ名は「笑いのニューウェーブ」。この二つ名はミームのような扱いを受けており今でもインターネットで時々見かける。

当時の俺は陣内智則のネタが大好きだった。ほかの芸人のネタはDSでゲームをしがてら適当に見ていたが、陣内智則だけはゲームをポーズ画面にしてちゃんと見ていた。いや「観」ていた。そして毎回大爆笑していた。

しかし困ったことが一つあった。小学生の俺は陣内智則のネタで息ができなくなるほど大爆笑した後、毎回気管支喘息の軽い発作を起こしていたのだ。気管支喘息というのは、肺への空気の通り道である気管支が狭くなってしまい喉が「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった音を立て息が苦しくなる病気だ。気管支が狭くなる原因はアレルギー性の炎症だ。

そう、アレルギー性の炎症なのだ。冒頭で述べたように、アレルギーはアレルゲンを摂取することで症状が出現する。逆に言えば、症状が出たということはアレルゲンを摂取したということになる。俺は陣内智則のネタを見るたびに必ずアレルギー症状である喘息発作を起こす。つまり、、、

俺は「陣内智則をアレルゲンとする陣内智則アレルギー」だ。

よく「大人になったら子供の頃のアレルギーは治った」という話を耳にする。俺は「もしかしたら陣内智則アレルギーが治っているんじゃないか」と思い久しぶりにYoutubeで陣内智則のネタを見てみることにした。子供の頃より笑いの感性も変わっているはずだし気管支も強くなっているのできっと大丈夫だろう。検索したら本人のYoutubeチャンネルがあり、そこにネタが投稿されていた。芸人のYoutube進出ってマジなんだな、、、。サムネに写る陣内智則の顔に懐かしさを感じ、ノスタルジックな気分になりながら再生ボタンを押した。




結果:大爆笑したしめっちゃ喘息症状でました。


記事を書きながら聴きたくなった曲

このコーナー?定番にしたいのに2記事目にして考え事の内容がくだらなすぎて特にないです。サタデーナイトにまた会おう。


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