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巡禮セレクション 36

2014年04月22日(火)

木俣神と若水信仰


今、このSNSでも話題に上る木俣神、
八上姫と大国主命の子です。
一般的に、木の神、水の神、安産の神とされているようです。別名、御井神といいます。

なぜ木俣神が水の神なのか・・・

メッセージ版に
「木俣神は、聖天さんの二股大根と同じ意味だよ。」
と書きました。
実は、聖天さんもそうなのですが、性信仰と関係があるので、女性会員の多いこのSNS内であまり露骨にそれに触れることが憚れていました。

以前も、性信仰に関して少し書いたのですが、やはり、これは受け手に理解がないと難しい問題となります。
しかしながら、はっきりさせることも大切で、誤解を招くようなら書かないほうがましなのかもしれないと思い記述することにしました。

性は聖なるものであり、古代人の信仰の奥義であったことを意識して読んでくださいね。

聖天さんこと歓喜天が像の顔をしていること、二股の大根と巾着がシンボルなのは、和合の神様という性格を現しています。
和合とは、二体の神が抱き合っている姿のように男女の姿を現しています。

像の鼻は、クレヨンしんちゃんのゾウさんと同じ意味です。
二股大根は、大根足というように二本の足を意味し、巾着は男性の金○袋です。
公にはそう表現できないので、別の意味合いで説明していると思いますが、ご利益が和合や出産なら誰でも想像がつきます。

聖天さんは、秘仏とされるのも仏教ならではの配慮か、性信仰はそれだけポテンシャルが高く、諸刃の刃であり、淫乱や邪教に陥る可能性が高いからです。
だから、歓喜天は十一面観音によって善神へと導かれたのです。

十一面観音は水指しを持っていることからわかるように水の仏です。
情欲という火を水によって制御する必要があります。

もう「木俣神は、聖天さんの二股大根と同じ意味だよ。」と言った意味がわかると思います。

木俣神も出産の神である以上、男女の和合に関わる神だと思います。
それが水神なのは、股から溢れる泉を意味しているからだと思います。

水への信仰は、火水(ヒミツ)の信仰でした。
錬金術をはじめ、秘教や原始キリスト教、密教、道教、そしてウズメさんやサルタヒコをみればわかるように神道にみられる世界共通の奥義でした。
この鍵を持たないと、古代信仰は理解できません。

この水への信仰は、若水へと繋がります。
若水とは、若返り、再生の水の意味だったと思います。
「君津地方では若水汲みは男性の役として女性にはまったく手を触れさせない。」
というのも意味があると思います。
それは水が女性を意味するからだと思います。

二月堂のお水を送るのは、若狭彦こと遠敷明神です。
若狭という名も通じますし、遠敷とはお丹です。
水と丹は錬金術のシンボルです。
この地に八百比丘尼の伝説があり、遠敷明神に仕えていたのも関係があります。
八百歳まで生きた比丘尼は白比丘尼とも呼ばれ、白神にも通じます。
白比丘尼は、白椿を持って現れたといいます。
椿は、椿大社があるようにサルタヒコと関係あるように思います。


白は、死と再生を意味すると今まで書いてきました。
木俣神からもそれがうかがわれます。

蛇が神聖視されるのも蛇は脱皮をするからです。
それは死と再生を意味するからです。

木俣神の父、大国主命は蛇神だとされています。
今でも出雲では龍蛇神を信仰しています。


古代の稲作地域は蛇神信仰でした。
長江文明がその源流かと考えられています。

○○○さんの日記にこうコメントしました。
「雲南省石寨山遺跡から出土した祭銅柱貯貝器の蓋には、柱に巻きついた大蛇に女性の生贄をささげる装飾がほどこされているようです。

現在でも雲南省南部には、蟒(マン)と呼ばれる8メートルに達する大蛇がいるそうです。

蛇神信仰では、この大蛇が神と見られ女性の生贄が捧げられたようです。
これがヤマタノオロチ等の伝説に繋がっていると考察されています。 」


蛇神と巫女との関係は、元は生贄だった可能性が高いです。
日本には、大蛇がいないので、実際は神婚と呼ばれる一種の政略結婚みたいなものだったのかもしれません。

だから、八上姫も大国主命への生贄だった可能性があると思います。

日本では確認できるかわかりませんが、天変地異や凶作があったとき、世の王が責任をとって殺されました。
女王もしかりで、先代女王が生贄になり新女王へ引き継がれたようです。
もしかすると、八上姫は先代女王で、スセリ姫が新女王だったのかもしれませんね。
そして、木俣神を置いて帰ったというのは、生きて帰ったのではないかもしれません。
木俣神も、実際に肉体を持って生まれた子かどうかわかりません。シンボルだったのではないか・・・と思います。
木俣神は、生股神なんでしょうね。

牛や鳥の太陽信仰の聖数は六か八です。
日吉大社の山王祭も深くこれを表しています。
過去鳳虹庵日記参照)
おそらくこれには、天海さんも関わっているのではないか・・・と思います。
ゆえに家康も知っているはずです。


もしかすると八岐大蛇は大国主命かもしれないとも考えられるかもしれません。

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