昂元庵日記ランダム 3
2013年04月22日
【妄想譚】めぐるお市、兄妹の和解
前回、お市の死に絡めて少し妄想譚を書きました。
どうなるものでもないと思いながらも、
文字におこし、それを読んだ彼女にとっては、好転したようです。
今の世に、柴田さんと浅井さんという、とりわけ仲の良いお友達がいる彼女にとって、
背中とお腹の異常は、
背を刺されたお市と、その直後に切腹した柴田勝家の影響があったのかどうかは、わかりませんが、何かの解放を感じたようです。
巡礼中、大麻の有効利用についていろいろ話をしたのですが、
巡礼の後日、大麻の利用に関しての講座を受ける予定があるそうです。
アロマテラピーの下地のある彼女からは、
ゆくゆくは、医療大麻の利用について合法的な使用ができればよいな・・・
という希望を聞いていました。
そして、今朝、お市の命日が、4月24日であることと、
次の4月24日には、中山大麻裁判の判決が下されることを知らしてくれました。
そこから、僕も思わぬ方向に意識は展開されていきました。
気になったので、お市の命日をWikiで調べてみました。
確かに、お市は、天正11年4月24日に没しています。
しかし、僕が驚いたのは・・・
その日は、当然旧暦だと思うのですが、それを太陽暦にすると、
1583年6月14日、
今でいうなら、命日は6月14日になるのかもしれません。
そして、次の6月14日は、
実は、次の余呉巡礼に定めた日なのです。
たまたま、その日は、僕の会社の休みになっていまして、
時間があるので、彼女の都合が合えば巡礼の続きと考え、
それがすんなりと決まっていました。
やはり、お市に関係した何かが動いているのでしょうか・・・
古代と戦国がパラレルに関連しているのかもしれません。
それは、土地のカルマのように、
輪廻、これは転生という意味ではなく、繰り返しの法則という意味で、
何かの解消すべきエネルギーが働いているのかも・・・と考えてしましました。
少し、意識を向けるとやはり気になるのは、兄妹の間です。
信長とお市。
ご存知のとうり、お市は、信長の妹にして、浅井長政に嫁ぎます。
その長政を兄の信長は滅ぼします。
仲の良かった兄と妹は仇同士となるわけです。
余談ですが、浅井が滅んだ姉川の戦いは、織田と浅井の間では、「野村合戦」と呼んだようです。
僕の母方の姓が絡むことと、長政の子の名の一文字に僕の名があることも、
名の持つ、因縁を引き起こしたのかもしれません。
時間があれば、次回の巡礼には、この姉川の戦いの地を通ることになるかもしれません。
お市の二人の夫を殺した、姉川の戦いと賤ヶ岳の戦いに重要な役割を担ったであろう、
羽柴(木下)秀吉。
秀吉は、日吉丸と呼ばれたそうで、山王を象徴すると思われます。
浅井と親交の深かった比叡山。
比叡山を焼き討ちにした信長。
信長を討った明智光秀は、比叡山を焼き討ちにし、その後、日吉大社のある坂本の町の城主となっています。
その光秀を討ったのは、秀吉。
余呉も山王信仰の影響が強いです。
織田と浅井の間に、絡んでくる山王信仰。
何度か書きましたが、山王信仰の総本宮、日吉大社は賀茂の社です。
兄と妹の間に渡り鳥が絡んでいるのかもしれません。
話を信長とお市に戻すと、
今回の巡礼にも関わる、伊吹山と竹生島。
ここには、伊吹山の神、多多美比古命とその姪の浅井岳の神、浅井姫の背比べの話があります。
背比べに負けた多多美比古命は、浅井姫の首をはね、その首が琵琶湖に落ちで竹生島になったといいます。
多多美比古命と浅井姫は、おじと姪の間柄ですが、兄妹の構図であっても良いような気がします。
なぜなら、ここにも信長とお市の関係が見えるからです。
浅井家は、竹生島の神を深く信仰していました。
その首を切った信長は、伊吹山に薬草園を開設しています。
伊吹山に関わりのある信長と竹生島に関わりのあるお市。
兄と妹、この関係は何なんでしょうか?
前回も書きましたが、僕の見た夢は、
『海岸というか、崖なのですが、
緑色の草に覆われた、綺麗な崖っぷちには、
妹である若い女性とその恋人のような男性が戯れています。
崖から落ちれば危険ではあるのですが、
女性は、人魚でもあるので溺れることはないようです。
20歳前後の女性は、豊玉姫といいます。
少しおてんばの女性は、
それを見守る兄には、危なかしくって、しかりつけてやりたくなります。
豊玉姫の兄は、豊玉彦と言います。
神話では、豊玉彦と豊玉姫は親子として語られていますが、
夢のなかでは、兄妹でした。』
恋人のような男性とは、豊玉姫の相手なら、山幸彦ということになりそうです。
すなわち天孫族、ヒコホホデミのことです。
ここで、少し僕の昔から持っていたある疑問が解けそうです。
なぜ、海神豊玉彦は、海幸彦でなく山幸彦に協力したのだろうか?
おそらく、山幸彦に協力したのは、豊玉姫。
信長vs長政+お市
豊玉彦vsホホデミ+豊玉姫
そんな構図が浮かんできます。
勝敗は、その時によって変わります。
もしかするとその勝敗に関与するのが、賀茂かもしれませんね。
そう言うともう一つ、兄妹の構図がありました。
それは、ナガスネヒコとミカシキヤヒメです。
ナガスネヒコの妹、ミカシキヤヒメは天孫、ニギハヤヒに嫁ぎます。
しかし、神武東征のおりナガスネヒコは、ミカシキヤヒメの夫、ニギハヤヒに殺されます。
ナガスネヒコvsニギハヤヒ+ミカシキヤヒメ
の構図が見えそうです。
これは、ヤタガラスの絡む神武東征での話しです。
ナガスネヒコは、トミノナガスネヒコと呼ばれ、
トミ氏の伝承によるとクナト大神を祀る古代出雲族の人だそうです。
また、いろいろな繋がりが見えてきました。
仲が良かったのに、時代に翻弄され、
対立しなければいけなかった悲しき兄と妹、
その深い感情のエネルギーは、人々の深層に刻み込まれているのかもしれません。
兄と妹とは、すなわち男性性と女性性の問題でもあると思います。
今回の巡礼の奥に潜む裏のテーマに兄と妹の和解があるのかもしれません。
時は、3次元の世界では、過去から未来に流れているように見えますが、
別の次元でみるなら、平行、同時に進行してゆくものなのかもしれません。
我々が、そのエネルギーを解消し、
輪廻から解放されるなら、他の時代にも解放が訪れると僕は思います。