鳳虹庵日記 48
2012年04月03日
山王祭
僕が深い縁を結んでもらった神社に日吉大社があります。
特に東本宮が好きで、昨年は月に1回位の割りでお参りに行かせてもらいました。
日吉大社のお祭りは、山王祭と言って、近江の三大祭の一つに数えられています。
このお祭りは、一ヶ月位神事が続きます。
そのクライマックスは、4月12日の牛の神事から15日の酉の神事までだと言えます。
山王祭は、東本宮の祭神である夫婦神が結婚して子を産むストーリーになっています。
父は、大山咋神
母は、鴨玉依姫
そして、生まれる子は、賀茂別雷神です。
僕がたびたび、日吉大社は鴨の社だと言ってきたのも解かるかと思います。
鴨玉依姫は、下鴨神社の祭神で、
賀茂別雷神は、上賀茂神社の祭神です。
牛の神事は、八王子山にある奥の宮とも言うべき、
牛尾宮と三宮から両親神の神輿を担いで降ろします。
おそらく、元々は牛の日に行われていたのではないでしょうか・・・
京都の葵祭の神事、御蔭祭は、牛の日に下鴨神社の祭神を山から御蔭神社に降臨させる神事です。
現代は、葵祭の3日前、5月12日の牛の刻に行われます。
(どうやら勘違いをしておりました。御蔭祭りは午の日、午の刻です。―2012.5.13追記)
山王祭と葵祭は一月違いですが、重なるところがあります。
日吉大社の東本宮の神紋は、双葉葵だというのも意味があることでしょう。
どうも牛が絡んでいます。
もう一つ、日吉大社の神体山は八王子山と呼ばれますが、
八王子は、牛頭天王の八柱の子神です。
ここから八王子信仰が広まっています。
さて、ここしばらく牛神に付きまとわれていますので、
これらのお祭りが気になって仕方ないです。
山王祭は、牛の神事から酉に移るのも気になるところです。
鳥は、太陽を象徴する場合がありますからね。。。
そう言えば、鴨玉依姫のお父さんは、賀茂建角身神、別名八咫烏と言いましたね。
牛のように角の名を持ち、烏は太陽の鳥だと言います。
もちろん、日吉大社にも祭られています。
追記
今しがた、ひらめいたのだけど・・・
牛の祭の時期と、
牛と言えば天神さん。
そして、天神さんとセットになっているサクヤ姫
サクヤ姫といえば、桜だから、
今、桜の開花の時期であり、
桜と牛の時期は一致するかもしれません・・・
そして、春雷と。