【NINJASLAYER RPG REPLAY】クリップ・ジョイント・デュエリングス
◆この記事は何?◆
これは、4/22(水)にユドナリウムで行われたマンツーマンセッションのリプレイです。記事化にあたり発言の順番を調整もしくはカットしたり、表現の修正や加筆を行なっております。セッション時そのままの掲載ではないことをご了承下さい。
◆参加者◆
NM:T1000Gさん
PL:アゲエエエエ(筆者)
◆◆◆
電脳犯罪都市、ネオサイタマ……を離れた、どこかの荒野にて
孤高の放浪者にしてニンジャである貴方は、荒野に一軒のバーを見つけた。
そろそろ砂嵐がやってきそうだ。あそこで休憩しても良いかもしれない。
ヴァルホル「む、砂嵐が吹く気配がするな。そこの建物で過ぎるまで休憩しておくとしよう。」
放浪の旅で荒野をうろついていた男はバーに入る。
◆ヴァルホル(種別:ニンジャ)
カラテ 14 体力 14
ニューロン 12 精神力 12
ワザマエ 13 脚力 7
ジツ 0 万札 422
スキル:●『連続攻撃3』●『連射3』●『疾駆』
◉『タツジン(イアイドー)』
◉『ヒサツ・ワザ:ファイアフライ』
◉『タツジン(ユミ・ドー)』◉『死の風』
◉『トラップ対処知識』
装 備:『**カタナ**』『ロングボウ』
『蝶のアクセサリー(サイバーサングラス読み替え)』
『作務衣(伝統的ニンジャ装束読み替え)』
ジツ:なし
サイバネギア:なし
◆彼の持つカタナには特殊な効果が存在する……!
◆忍◆
ニンジャ名鑑#-【ヴァルホル】
ネオサイタマを飛び出して各地のダンジョンや霊廟を巡る風来の探検家。憑依したソウルはシの眷属のレッサーソウルであるが、彼の所持する大業物のカタナには呪いとも言える強大な力が宿っている。
◆殺◆
◆ウキヨエ◆
注:自作な。
描く際にISさんの厚塗りを参考にしました。
◆◆◆
貴方はバーに入った。そこに広がっていたのは、西部劇で見られるような古典的酒場である。ネオサイタマではなかなかお目にかかれない、古式奥ゆかしいバーだ。貴方が入ってくると一部の客は余所者を見る目で貴方を訝しみ、何人かはジョッキやグラスに入ったサケを眺めている。
ヴァルホル:男のなりはピッケルハウベに足軽めいた甲冑、バーのメキシカンアトモスフィアの中ではとても浮いていた。
「ドーモ。」
彼らは返事もしない。だが、一人の男が席を立ち、君の前に現れた。
下劣ヤクザ「ドーモ、だァ?」いかにも下劣そうなヤクザだ。
「何だァ、テメェのそのナリは」
ヴァルホル「趣味だ。西部的な雰囲気を壊すのは申し訳ないと思うが。」
下劣ヤクザ「ハッ!ならネオサイタマのオスモウ・バーにでも行ってりゃ良いのよ。テメェにはセキバハラの……ハッ!落ち武者が出るって噂のセキバハラがお似合いだぜ!」
下劣ヤクザ「でもなァ……テメェが今からセキバハラ行くっつっても俺はァ……帰してやらないぜ。時代錯誤な野郎にここの礼儀ってモンを教えてやるのが俺の仕事っつーわけだからさ」
そう言うと男はドス・ダガーを抜いた
ヴァルホル「喧嘩か。」
彼は今にも襲い掛かって来そうである。貴方は彼に攻撃させてからカウンターで自分の力を分からせても良いし、先手を叩き込んでも良い。とりあえず、彼は表には出なさそうだ。
ヴァルホル「砂嵐が過ぎれば俺はここを去る。それまでの辛抱は出来ぬのか。」
下劣ヤクザ「アア!?俺に忍耐力を問うつもりかテメェ―ッ!」
ヴァルホル:カウンター狙いです
NM:OK!
下劣ヤクザはあなたにドス・ダガーを振るう!
下劣ヤクザ
(3B6>=4) → 6,5,4 → 成功数3
下劣ヤクザ「ザッケンナコラー!」
ヴァルホル:わお
下劣ヤクザ:かなりやるヤクザだ!
ヴァルホル:では回避
ヴァルホル:
(9B6>=4) → 4,3,3,4,6,2,5,3,4 → 成功数5
下劣ヤクザ:カウンター成功!
ヴァルホル:刺突を少しの動きで躱し、ドス・ダガーを持った手を捻る
下劣ヤクザ「アバーッ!?」
その動作僅かコンマの世界!下劣ヤクザは何が起きたかわからないまま苦痛にもがく!
下劣ヤクザ「ナ……アイエ……テメエ……アイエエエエ……!?」
ヴァルホル「もういいだろう。」
下劣ヤクザ「す、スミマセン!俺が悪かったです!俺が悪かったです!」
ヴァルホル「分かったならもうよい。」
下劣ヤクザ「アッハイ……」下劣ヤクザはとぼとぼと席に帰っていった
ヴァルホル:ヤクザから目線を外し、バーのマスターに向ける。
「……俺も何か頼まなければ失礼というものだ。マスター、ここには何がある?」
酒場内は一瞬静寂で包まれ、やがて元のアトモスフィアへと戻った。だが少し変わっているのは、貴方に興味を示していなかったヤクザやアウトロー達が、貴方をソンケイや畏怖の念で見つめていることだ。
ヴァルホル:(ヤクザものに目を付けられるのは…まあいい)
バーテンダー「ここにはウォッカ、コロナ、日本製のサケに……ミルクまで、色々揃ってるよ」
ヴァルホル「ふむ、では緑茶を貰おうか。酒は飲めん。」
バーテンダー「緑茶ね、あるよ。カウンターに座ってな」
ヴァルホル「はい。」
貴方がカウンターに座り、マスターから緑茶を渡されたところで、貴方のもとに金貨が1枚スライディングしてきた。
ヴァルホル:金貨を手に取って、スライディングしてきた方角を見る。
活気なアトモスフィアを漂わせる女がグラスの中のサケを揺らがし、軽く手を振った。そして貴方の隣に座った。
ヤメ「貴方すごいわね。アレ、このバーを仕切ってるいけすかないヤツの部下で皆怖がって手を出せなかったのよ。でも貴方はそれを……一捻り!すごいわ!」
ヴァルホル「…礼にも称賛にも及ばぬ。些細なことだ。」
ヤメ「へえ……奥ゆかしいわね」興味ありげに貴方の顔を覗く
ヴァルホル「俺の顔が見たいのか。」
ヤメに顔を向ける。メンポの奥の目は見るからに卑しい三白眼だ。
ヤメ「……素敵じゃない。私、貴方みたいな男は好きよ」ニッコリと笑みを浮かべる
ヴァルホル「渋い俳優の顔を期待しているなら悪かったな。まあそれはよかった。」
ヤメ「渋い俳優だなんて、アレはただの見せかけじゃない!私が好きなのは貴方みたいなホンモノのアウトロー。その三白眼も素敵だわ」
ヴァルホル「申し訳ないが俺はこれでもカタギで通させてもらってる。アウトローはごめんだな。」
ヤメ「へえ……!アウトローじゃないんだ。確かに、奥ゆかしいわね。今までこんな男いたかしら」そう言いながら先程の下劣ヤクザを見る
ヤメ「でも貴方がアウトローかそうじゃないかはともかく、マズイことになりそうだわ。部下がああされて、黙ってるボスなんていないもの」
ヴァルホル「だよな。」
ヤメ「だよな、って……平気なの?」
ヴァルホル「そのボスにどうしたもんか、考えていたところだ。」
ヤメ「なるほどね……」サケをちょびっと飲む
ヴァルホル「事情を説明したところで碌なことになるとは思わんがな」
ヤメ「ええ、まったくだわ」
ヤメ「でも……」少し声を抑えて話す
ヴァルホル「ん?」耳を寄せる
ヤメ「実はここのマスターは売り上げの10割を没収されてるの。つまり全部、ボスにね」
ヤメ「奥のVIPルームでボスはこのバーは我が物だってふんぞり返ってるわ」
ヴァルホル「ここはヤクザの傘下ということか」
ヤメ「ええ……いや、ヤクザじゃないの」
ヴァルホル「なんだ?……ニンジャか?」
ヤメ「確かに、ヤクザみたいなスーツを着てるけど……あの男はドクロのヘルメットを被ってる。そう、ニンジャみたいに……いやニンジャね」
ヴァルホル「ドクロのニンジャ……」
ヤメ「そう、ドクロのニンジャ。私はマスターの依頼でここに来たんだけど……さすがに手は出せなかったわ。で、ここで永遠にサケ呑んでるわけ」
ヴァルホル「なるほど、依頼されたのか。本来ここはバーのテリトリーではなかったのか?」
ヤメ「いえ……元々ここはマスターのテリトリーよ」
それくらい察せこの鈍ちん(by自分のRPを見直す数日後の筆者)
おそらくヤメも敵の罠ではないかと警戒しすぎていたのもあったが…
ヴァルホル「オヌシは…傭兵か。」
ヤメ「そう、傭兵みたいなモノね。お金を貰って、事件を解決する……でも、ほとんど殺しはしないわ。私はそう決めたんですもの」
ヴァルホル「それはいい心がけだな。傭兵稼業に今どきそんな奴らは少ない。」
ヤメ「まったくだわ。皆命を粗末にするようなヤツらばかり」
ヴァルホル「ああ。」
そう話している貴方達のもとに、恐るべきアトモスフィアを漂わせた……
ニンジャが近づいてくることに気付く。
ヴァルホル「……ニンジャの気配だ。」
ヤメ「え……!?」
ヴァルホル「マスター、緑茶の代金はいくらだ。先に支払っておく。」
バーテンダー「その金貨1枚で充分だよ」
ヴァルホル:金貨をテーブルに置く。
バーテンダーは金貨を受け取り、小さく頷いた。
そのニンジャの出で立ちはドクロのヘルメット……ではなく典型的黒頭巾、黒ニンジャ装束に身を包んだニンジャだった。
だがところどこに血がついている。
◆デスマンバ (種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 8
ニューロン 4 精神力 4
ワザマエ 5 脚力 3
ジツ 3 万札 10
近接ダイス:8 遠隔ダイス:5 回避ダイス:4
◆装備や特記事項:
コブラ・カラテ(血狂い):『近接武器』『ダメージ2』『連続攻撃2』
『隣接8マス全てに攻撃』『サツバツ!発生』『カウンター可能』
狂戦士化:【カラテ】ダイス+2、回避ダイスー2
ジツ:『☆カナシバリ・ジツ』
ヴァルホル「さて、憩いの場で血まみれで来るとは。」ニンジャに向き直る
デスマンバ「フン、この血は殺してきた者の返り血だ。戦士の勲章というヤツよ」
「そしてこの血の浴びた量が、ボスにそぐわなかったヤツらの数と末路を示している」
ヤメ「……」
ヴァルホル「ふむ、そうか。」
デスマンバ「で、俺が今からボスにそぐわない……貴様らの返り血を浴びて、この黒い装束を血で染めるわけよ」
ヴァルホル「何故だ、俺はおとなしく飲んでいただけだ。それは不服というものよ。オヌシらのボスにも会ったことはない。」
デスマンバ「ボスの部下に手を出した。そしてこの……いけすかない女と接触した。それだけで充分よ」
ヤメ「……」
ヴァルホル「俺の返り血を浴びられるものか、やってみるがよいわ。」
デスマンバ「ほう、良い度胸をしている。度胸はな。度胸だけでは生きていけん」
デスマンバはカラテを構えた。ここでイクサをするつもりだ!
ヤメ「ちょ、ボスの部下のアンタがここでイクサをするつもり!?」
ヴァルホル「ここは荒野。決闘は表でするものだ。」
デスマンバ「ほう……」腕を下げる
ヴァルホル「外側でなら存分に相手をしてやろう。」
デスマンバ「……良いだろう、その方が俺も暴れられる。表で貴様を殺してくれる!」
ヴァルホル「では行こう。」
ヤメ「わ、私も行くわ」
ヴァルホル「来るのか、オヌシも。」ヤメの方を振り向く
ヤメ「ええ、だって私……実際貴方を巻き込んじゃったようなもんだし……その分働くし、貴方が死ぬ時は一緒よ」
「もっとも、貴方は負けないだろうけど」ウィンクする
ヴァルホル「まさか。」
ピッケルハウベを目深にかぶり直す。
「ここでは誰も死なせるつもりはない。」
ヤメ「言うじゃない……」微笑んだ
ヴァルホル「気をつけてな。」
ヤメ「わかってるわ」
デスマンバ「勝者には生、敗者には死だ。どちらにせよ死人は出る。行くぞ」
ヴァルホル「では行こう。上客がお呼びのようだ。」
ヤメ「ええ、お呼びのようね」
ヴァルホル:ヤメと一緒に外へ。鉄のグリーブで荒野の地面を踏みしめる。
ヴァルホル:めっちゃメキシコって感じだ スゴイ!
ヤメ:MEXICOステージ!
ヤメ:これもANIGR=サン製作のものです!感謝!
ヴァルホル:感謝!
※セッションが行われたユドナリウムでは、マップや背景にメキシコの荒野が見事に再現されていました。コマを移動させるPLの宣言がありますが、判定に大きく影響しないので今回はマップ表記を割愛させていただきます。ご了承ください。
◆◆◆
貴方達は、メキシコの荒野めいたバトルフィールドに出た。砂嵐は止んでおり、ネオサイタマでは見られぬ太陽が貴方達をしつこいほど照らす。
デスマンバ「太陽も観戦するようだな」
ヴァルホル「サボテンも待ちわびている。」
デスマンバ「ハハ、そのようだな」
ヴァルホル「太陽が飽きて、サボテンが干からびぬうちに始まてしまおうか。」
デスマンバ「ああ、始めよう」
ヴァルホル:アイサツの姿勢、直立し胸の前で合掌する。
「ドーモ、俺の名前はヴァルホルだ。」
デスマンバ「ドーモ、ヴァルホル=サン」
アイサツの姿勢、直立し胸の間で掌を合わせる。
「デスマンバです」
◆戦闘開始◆
ヴァルホル:ガンバルゾー!
デスマンバ:ヴァルホル=サンからです!ガンバレー!
ヴァルホル:では移動
デスマンバ:OK!
ヴァルホル:久しく使っていなかったイアイドー、精密斬撃三連
(6B6>=4) → 1,3,2,6,4,2 → 成功数2
(6B6>=4) → 4,1,1,1,4,5 → 成功数3
(6B6>=4) → 1,3,1,6,5,1 → 成功数2
ヴァルホル:特になし
デスマンバ:通常成功3発!回避します
(3B6>=4) → 4,6,4 → 成功数3
デスマンバ:全て回避!
ヴァルホル:強い!
ヴァルホル「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」
間合いを詰めて斬撃を三回放つ!
デスマンバ「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」
数多の血を見てきたデスマンバはその鋭い剣閃に驚きながらも、的確に斬撃を弾く、弾く、弾く!
デスマンバ:ではデスマンバ コブラ・カラテ(血狂い)で攻撃
デスマンバ:
(4B6>=4) → 1,1,4,3 → 成功数1
(4B6>=4) → 4,5,2,5 → 成功数3
デスマンバ:2ダメージが2回
ヴァルホル:回避い
ヴァルホル:
(7B6>=4) → 1,5,2,2,2,1,3 → 成功数1
(8B6>=4) → 2,1,5,3,4,4,6,2 → 成功数4
デスマンバ「イヤーッ!イヤーッ!」お返しとばかりにカラテを繰り出す。彼の手はヘビのようにしなやかに、そして殺人的な構え!
デスマンバ:カウンター!
デスマンバ:
(1B6>=4) → 5 → 成功数1
デスマンバ:回避!
ヴァルホル「イヤーッ!イヤーッ!」デスマンバのうねるようなカラテを懐に忍び込む形で回避。そしてカウンターの斬撃を繰り出す!
デスマンバ「何!?イヤーッ!」
デスマンバは避けられたことに目を見開きつつも、なんとかそのカウンター斬撃を回避!体勢を立て直す!
ヴァルホル「なかなかやるな、俺もこのカタナを使うのは久しぶりだったのはあるが…」
デスマンバ「フン、当然の事……ほう?」
ヴァルホル:では強攻撃三連
デスマンバ:ドーゾ!
ヴァルホル:
(7B6>=4) → 3,3,6,6,2,3,2 → 成功数2 → サツバツ!!
(7B6>=4) → 5,4,6,4,6,5,5 → 成功数7 → サツバツ!!
(3B6>=4) → 1,4,1 → 成功数1
デスマンバ:サツバツ二つを2ずつ回避。残りは受ける
デスマンバ:
(2B6>=4) → 5,3 → 成功数1
(2B6>=4) → 2,3 → 成功数0
デスマンバ:サツバツを受けた!
ヴァルホル:さて中身は
デスマンバ:1D6ドーゾ!
ヴァルホル:1D6
(1D6) → 3
デスマンバ:急所!
デスマンバ:合計5ダメ!
ヴァルホル:結構いった!
ヴァルホル「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」
先ほどよりも速度の速い斬撃を繰り出す!
そのうちの一撃は急所を深く切り裂いた!
デスマンバ「イヤーッ!」その素早い斬撃を弾く!だが
「グワーッ!グワーッ!」
初撃への防御に全力を注いだデスマンバは被弾、被弾。
急所を深く切り裂かれ、スプリンクラーめいて血が噴出!
デスマンバ「オノレ-ッ!」
デスマンバ:コブラ・カラテ(血狂い)
デスマンバ:
(4B6>=4) → 6,3,2,4 → 成功数2
(4B6>=4) → 6,5,3,3 → 成功数2
デスマンバ:2ダメ2ダメ
ヴァルホル:回避い
ヴァルホル:
(7B6>=4) → 3,2,1,1,1,6,2 → 成功数1
(8B6>=4) → 5,3,6,2,5,3,4,4 → 成功数5
ヴァルホル:カウンター!
デスマンバ:カウンター!受けるしかない!体力残り2!
ヴァルホル:2ダメージだ
デスマンバ:なぬ!
デスマンバ:体力残り1!
ヴァルホル:イアイドーのカウンターだからですね
デスマンバ:オットそうだった!
ヴァルホル:6があったはず
デスマンバ:ありますね!
デスマンバ「イヤーッ!イヤーッ!」
力を振り絞り、強引極まるカラテを繰り出す!血が噴出しながらも、彼はカラテムーブをやめない!
ヴァルホル「血しぶきをあげてもなおイクサ狂いとはな!イヤーッ!」
強引なカラテの隙を回避しながら探り、切り込んでいく!
デスマンバ「グワーッ!オノレ!」
切り刻まれても彼のカラテは止む気配なし!
デスマンバ「カラテよ……カラテよ……!」
ヴァルホル「その意気に敵ながらあっぱれだ。」
ヴァルホル:ミネウチ使用、攻撃専念の上精密三連
デスマンバ:ハイヨ!
(6B6>=4) → 3,3,3,2,4,1 → 成功数1
(6B6>=4) → 4,2,2,4,3,1 → 成功数2
(6B6>=4) → 5,3,2,2,3,3 → 成功数1
ヴァルホル:出目え
デスマンバ:出目ェ!
デスマンバ:一個ずつで回避
(3B6>=4) → 1,4,2 → 成功数1
デスマンバ:受けた!フィニッシュ(ミネウチ)ムーブドーゾ!
「イヤーッ!」
カタナを鞘に仕舞い、デスマンバの背後に素早く回り込み後頭部を殴打する
デスマンバの視界からヴァルホルが消えた。
次の瞬間、彼はうつ伏せに倒れていた。
「アバッ……」
ヤメ「すごいわ……!」
ヴァルホル「久しぶりのイクサ、何とか殺さずにできたようだ。…敵はもういないな?」
ヤメ「もういな……」
◆その時◆
パン、パン。と手の叩く音が近づいてくる。
ヴァルホル「……」拍手のする方へ体を向ける
スカルナイト「不殺の誓いとは見上げたものだな。同士よ」
◆スカルナイト (種別:ニンジャ)
カラテ 6 体力 9
ニューロン 10 精神力 10
ワザマエ 7 脚力 5
ジツ 6 万札 30
近接ダイス:8 遠隔ダイス:7 回避ダイス:10
◆装備や特記事項:
装備:**カタナ二刀流(ザイニン・ザンゲ)**
スキル:『連射2』『時間差』『マルチターゲット』
『タツジン(イアイドー)』『痛覚遮断』
ジツ:『☆スウォーム・ジツLv3』『★アビリティ・スウォーム』
『★ビースト・スウォーム』『★★グレーター・スウォーム』
◆『★アビリティ・スウォーム』:
スウォームの移動力が【ニューロン】に等しくなる。
◆『★ビースト・スウォーム』:
【精神力】1消費、判定HARDで発動。スウォームと同等のものを召喚するが、以下の違いがある。
・「あらゆる能動的行動の難易度が+1され、『攻撃集中』もできなくなる」は発生しない。
・範囲内にいる任意の対象に『連続攻撃3』『ダメージ1』を割り振る。
これはアトモスフィアの影響を受け、基礎回避難易度はNOMALである。
◆『★★グレーター・スウォーム』:
スウォームを同時に2個召喚でき、2個MAP上に存在させることができる。
重ねたことで増加したダメージは時間差としては扱わない。
ビーストスウォームはダメージ2の連続攻撃3となる。
※スウォーム関連はまっさん=サンのものを使用。
ヴァルホル「オヌシがボスか」
スカルナイト「そう、私がボスだ」
ヴァルホル「……同志だと?」
スカルナイト「そうだ。同士よ」
彼はヴァルホルと同様、荒野のアトモスフィアにそぐわぬスーツとドクロメンポ姿で近づいてくる。
ヴァルホル「おかしなことを申すな。俺はオヌシと会ったことなど一度もない。」
スカルナイト「確かに、私達は会ったことがない」
スカルナイト「だがね、平安時代に遡れば……私達は……私達のソウルは、会っていたのだよ。もっとも、キミと任務を共にしたかはわからないがね」
「シの眷族……それが私達だ。違うかね?」
ヴァルホル「ソウルの話か。」
スカルナイト「そうだ、同士よ。もっとも、キミがソウルなどどうでもよし、なら別に言う事は何もないんだがね」
「だが……私達は生まれながらの同士と言って良い。ここは平和だ。静かに暮らせる。キミは見るに放浪者だ」
ヴァルホル「ふむ」
スカルナイト「私と手を組めば……ね。あとはもう想像がつくだろう」
ヴァルホル「……確かに俺はここの生まれでもなければ、ネオサイタマにも家はない。安寧の地を手に入れられるというのも悪くない。」
「だが、俺はヤクザ仕事などまっぴら御免被る。やりとうないわ。」
「遠く平安の時代で共にいたこともあろう。だとしても今のオヌシとは行動もしたくない、手を貸す気もない。」
スカルナイト「ほう……」
ヴァルホル「俺が放浪の道を選んだのも、自分がその方が良いと思ったからだ。」
「ヤクザとして身を穢すよりも、飢え死にした方がマシだとな!」
「……その意義や良し!」
スカルナイト「君の心は十分伝わった。なら、後はそれを通せるか試してみたまえ。この私でな!私が勝ったら、君の信念は潰させてもらう!」
ヴァルホル「では名乗るがいい、イクサをしよう。
そして俺の信念を通す。」
スカルナイト「良いだろう!」
スカルナイトはピンと直立し、45度オジギした。
しかしその目は、ヴァルホルのピッケルハウベの奥を睨んでいる。
「ドーモ、はじめまして。スカルナイトです」
ヤメは息を呑んだ。
「ドーモ、スカルナイト=サン。俺の名前はヴァルホルだ。」
同じく直立、胸の前で合掌。スカルナイトのメットの奥を見据える。
◆戦闘開始◆
スカルナイト:ヴァルホル=サンドーゾ!
ヴァルホル:はーい、では…移動して
ヴァルホル:強烈なイアイドー三連
(6B6>=4) → 5,3,6,5,5,6 → 成功数5 → サツバツ!!
(6B6>=4) → 5,6,3,3,4,4 → 成功数4
(5B6>=4) → 1,4,2,2,6 → 成功数2
スカルナイト:
(3B6>=4) → 2,5,3 → 成功数1
(3B6>=4) → 4,5,3 → 成功数2
(3B6>=4) → 1,6,5 → 成功数2
スカルナイト:カウンターはなし!
ヴァルホル:うおおお
ヴァルホル「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」
デスマンバの時よりもさらに速く、切れ味鋭い斬撃を放つ!
スカルナイト「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」
地面からドクロが出現し、スカルナイトに二振りのカタナを手渡した。
それは「ザイニン」「ザンゲ」!それでヴァルホルの連続斬撃を弾いた!
ヴァルホル「ワザマエ、オヌシもカタナ使いか。」
スカルナイト「その通りだ、私もカタナを使う。奇遇よな」
スカルナイト:ではスカルナイト
スカルナイト:ビースト・スウォーム発動
ヴァルホル:来た!
スカルナイト:
(16B6>=4) → 4,6,3,2,4,5,5,5,6,3,4,2,4,2,6,5 → 成功数11
自身を取り囲むように、彼の周囲に、伝承にもあるスケルトンの軍団が地面から出現した。
スカルナイト:ダメージ2の連続攻撃3!カウンター不可!回避ドーゾ!
ヴァルホル:ふむ回避は15
スケルトン達はヴァルホルを取り囲み、一斉に切り刻まんとする!
ヴァルホル:
(2B6>=4) → 3,5 → 成功数1
(2B6>=4) → 3,5 → 成功数1
(2B6>=4) → 4,2 → 成功数1
スカルナイト:(あ、このターンはスカルナイトの攻撃ないぜ)
ヴァルホル:はーい
ヴァルホル「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!」
スケルトンの群れの攻撃にカタナを合わせてはじき返していく!
「「「SHHHHH!!!」」」
スケルトン達がバラバラになるが、
また新たなスケルトン達が地面から這いあがってくる!
ヴァルホル「いかにもシの眷属という攻撃よ。強力であることには変わらなさそうだが。」
スカルナイト「ハハハ!まったくだ。死を有効活用する、それが私だ」
ヴァルホル「俺もそうであることには変わらん。」
スカルナイト:ではヴァルホル=サン
アトモスフィアをHARDにしますか?
(ビースト・スウォームも回避難易度HARDになる)
スカルナイト:実際スカルナイトは回避ダイス少なめなので当たりやすくなりますが、ビースト・スウォームの回避難易度も上がるので諸刃の剣だ
ヴァルホル:このままだと埒あかなさそうなので上げる
スカルナイト:OK!
◆◆アトモスフィア:Hard◆◆
両者に宿るシのソウルが高まっていく……!
ヴァルホル「オヌシは骸を湧かせ操るジツか、俺には碌に扱えるジツはない。」
スカルナイト「ほう、ジツはないのか。シの眷族だというのに」
ヴァルホル「頼りはこのツルギよ!」
スカルナイト「フン!ツルギのみを頼るとは惰弱者め!」
ヴァルホル:三連精密攻撃集中
スカルナイト:OK!
ヴァルホル:18個だから8,8,2でやってみるか
スカルナイト:ワーオ!
ヴァルホル:
(8B6>=4) → 6,2,5,1,1,2,2,6 → 成功数3 → サツバツ!!
(8B6>=4) → 4,3,4,1,4,6,1,5 → 成功数5
(2B6>=4) → 3,2 → 成功数0
スカルナイト:ファイアフライと通常!
ヴァルホル:一撃目はヒサツ発生
スカルナイト:回避難易度UH2……!
スカルナイト:
(8B6>=4) → 5,6,2,1,4,4,6,1 → 成功数5 回避難易度UH2
(2B6>=5) → 6,6 → 成功数2
スカルナイト:何だこの出目は……
ヴァルホル:つええ…
ヴァルホル「惰弱やもしれんな、ジツがないのだから。」
冷静な声色とは裏腹にカラテを滾らせたカタナの重い一撃が飛ぶ!
スカルナイト「なヌゥーッ!?」
その重い一撃を辛うじて受け止めるも、その衝撃で地面に亀裂が入る!
スカルナイト「……なるほど、ツルギのみ頼ってきた男の斬撃は桁が違う……」
スカルナイト:ではスカルナイト
ヴァルホル:来い!
スカルナイト:まずはスウォームのダメージ!ダメージ2の連続攻撃3!
スカルナイト:回避難易度HARD!
ヴァルホル:うひゃああ!
ヴァルホル:
(3B6>=5) → 3,4,3 → 成功数0
(3B6>=5) → 1,4,2 → 成功数0
(3B6>=5) → 4,4,2 → 成功数0
回避全失敗!
ヴァルホル:あかん
スカルナイト:やべえ……!
ヴァルホル:これは草 そうだなあ、精神成功次から使おう。精神力は潤沢にあるんだし
スカルナイト:では次にスカルナイトの攻撃
スカルナイト:
(4B6>=4) → 4,1,6,3 → 成功数2
(4B6>=4) → 3,4,4,6 → 成功数3
スケルトン達の包囲攻撃から、
更にスカルナイトがカタナでの連撃で繋げていく!
ヴァルホル:二回目精神回避
(5B6>=5) → 3,1,5,6,5 → 成功数3
スカルナイト:カウンター!
ヴァルホル:カウンター
スカルナイト:回避ダイスないので受ける!
ヴァルホル「グワーッ!グワーッ!グワーッ!……イヤーッ!イヤーッ!」スケルトン達の包囲攻撃を捌ききれずに体勢を崩し全身を斬られる!
しかし続くスカルナイトのイアイに食らいつきカウンター!
スカルナイト「グワーッ!だが君はまだ立ち向かってくるのだろう!?さあ来い……!」
ヴァルホル「俺も油断しすぎていたようだ……
それでは俺も『ジツ』とやらを使おうではないか。」
血に濡れた右手で血錆に満ちた刃の根本を握り、
ゆっくりと切っ先まで血を塗り付ける。
スカルナイト「何……?」
**カタナ**の追加効果公開
◆シの刃:そのカタナは、恐るべき鋭さを誇り、魂を直接切り裂く。
手番開始時に【精神力】を1消費することで、
自身の装備する『近接武器』に無属性のエンハンスによるダメージ+1を付与する。
この効果は手番終了時に消滅する。
また、代わりに【精神力】3を消費しても良い。
消費した場合、上記のエンハンスと追加で『装甲貫通1』を得る。
スカルナイト:ワーオ!
ヴァルホル:この効果を使用したい
スカルナイト:OKOK!
スカルナイト:ソロセッションだからそこら辺の使用ももちろんOKだ!
※突然の使用でしたが対応していただきありがとうございます!
ヴァルホル「さっき言った通りこれは碌なジツとは言えぬ。
なぜならこのカタナに宿る怨念を俺の血で増幅させるだけ……」
しかし何たることか、血を塗り付けたところから徐々に、
刃が紺青に燃え上がっていくではないか!
スカルナイト「いや……しかしそれは……!」
スカルナイトは目を見開く。確かにヴァルホルが言う通り、カタナに宿る怨念をエンハンスと言う形で成しているのみ。燃費も悪い。
だがしかし、スカルナイトにはそれはどうでも良かった。
彼の目を引いたのは、その怨念の力強さである!
スカルナイト「一体それほどの力をどこで……!」
ヴァルホル「このカタナに宿るのは過去に俺が殺めた者の、俺への恨みや殺意……。猛る炎は俺の罪の証よ。」
スカルナイト「……君の……罪か」
「殺された者の遺恨が仇を強くする……クッハハハ!
なんと犠牲者に冒涜的なものか!
だがこれを使ってでも己の道は譲れんのでな!」
「邪道なジツを使う……だがその反対の、
高潔な道を歩む……
なんたる者か!なんたる者かヴァルホル=サン!」
歓喜に目を見開く!
ヴァルホル:強烈なイアイドー三連
スカルナイト:OK!
ヴァルホル:
(10B6>=4) → 2,6,3,4,3,6,1,5,3,1 → 成功数4 → サツバツ!!
(4B6>=4) → 6,2,1,1 → 成功数1
(3B6>=4) → 1,3,1 → 成功数0
スカルナイト:専念だから成功してますな
ヴァルホル:よかった!
スカルナイト:では回避!
(4B6>=5) → 3,4,1,1 → 成功数0
(3B6>=5) → 6,6,1 → 成功数2
(3B6>=5) → 6,5,2 → 成功数2
スカルナイト:サツバツ!を受ける!
スカルナイト:1D6ドーゾ!
ヴァルホル:1D6
(1D6) → 4
ヴァルホル:足
スカルナイト:ファイアフライ宣言可能!
ヴァルホル:宣言だ
スカルナイト:OK!
スカルナイト:では2D3ドーゾ!
ヴァルホル:2D3
(2D3) → 4[1,3] → 4
スカルナイト:3+4で7!
スカルナイト:体力残り1!
スカルナイト:(あと脚力ダメージもドーゾ)
ヴァルホル:1D3
(1D3) → 3
ヴァルホル:結構持っていくウ
スカルナイト:強烈!
「イヤアアアアアアッ!」
スカルナイトの足を蒼炎煌めく刃で袈裟斬り、流れるように渾身の力で斬り上げる!ツバメガエシだ!
「アバーッ!?」
スカルナイトは渾身の力で切り上げられ、
宙に浮いた!
「イィィ……ヤアァーーーッ!!」
ヴァルホルは跳躍、宙に浮いたスカルナイトへカタナを振り下ろす!
斬り裂かれた身体の生傷から血と共に怨恨の業火が噴きあがる!
「アバーッ!」
スカルナイトは満身創痍!怨念の力でエンハンスされた刃が、スカルナイトに深く切り刻まれる!
それはまさしく怨念の業火!スカルナイトに虐げられてきた者達の怨念が!噴き出している!
スカルナイト「オノレ……それが……怨念のパワか……」
ヴァルホル「これが今の俺の扱える唯一のジツ。」
納刀して炎を消す。ヴァルホルにとって身に余る力故、あまり長い時間操ってはいられない。
スカルナイト「アバーッ!」吐血!
ヴァルホル:瀕死のスカルナイトを見て
「オヌシはもう満身創痍だ。降参した方がよい。」
スカルナイト「降参?バカな……私はまだ負けていないぞ!」
「私はまだ負けていないぞーッ!!」
スカルナイト:ということで恐らくスカルナイト最後の攻撃
スカルナイト:最後の攻撃フェイズ
ヴァルホル:頑張って避けるぞ!
スカルナイト:ではまずダメージ2の連続攻撃3!回避HARD!
ヴァルホル:一回目精神成功
(3B6>=5) → 4,6,4 → 成功数1
(3B6>=5) → 6,4,1 → 成功数1
スカルナイト:回避成功!
スカルナイト:そしてスカルナイトの直接攻撃!
スカルナイト:
(4B6>=4) → 6,2,5,4 → 成功数3
(4B6>=4) → 2,4,4,1 → 成功数2
スカルナイト:2ダメ2ダメの回避HARD!
ヴァルホル:4,4かな
ヴァルホル:
(4B6>=5) → 3,2,4,3 → 成功数0
(4B6>=5) → 2,1,4,5 → 成功数1
ヴァルホル:2で済んだ!
残ったスケルトン達がヴァルホルを一斉攻撃し、
スカルナイトの力を振り絞ってカタナで二連撃を繰り出す!
狙いは急所と首!
「イヤーッ!イヤーッ!」
「イヤーッ!イヤーッ!イヤーッ!イヤーッグワーッ!」
スケルトン達の攻撃をいなすのに必死になっていたせいで、
スカルナイトの首への攻撃を許してしまう!右首から血が噴き出る!
スカルナイト「ハハハハ!当てたぞ!ハハハハ……!」
スケルトン達が崩れ落ちて骨クズになっていく
ヴァルホル「ハアーッ……ハアーッ……首筋を斬られたくらいで俺の首をはねられると思うな…」
スカルナイト「ならば何度でも斬ってくれる!」
ヴァルホル「しかし、その前にオヌシが膝をついてもらおう…」
ヴァルホル:ミネウチ使用で強烈なイアイドー三連 攻撃集中
(6B6>=4) → 4,3,3,6,2,6 → 成功数3 → サツバツ!!
(6B6>=4) → 2,6,6,6,3,2 → 成功数3 → サツバツ!!
(5B6>=4) → 4,3,6,3,4 → 成功数3
ヴァルホル:ヒサツ出てる…
スカルナイト:ヒサツだ!
スカルナイト:とりあえず回避!
スカルナイト:
(2B6>=5) → 1,1 → 成功数0
(6B6>=6) → 3,5,1,5,1,5 → 成功数0
(2B6>=5) → 6,5 → 成功数2
スカルナイト:フィニッシュ!
カタナを構えなおし、スカルナイトへ突撃!
狙いは心臓でもなく首でもない、頭でもなければ、肩
スカルナイトを殺すつもりはヴァルホルには無い
右肩を斬り、その痛みで握っているカタナを落とさせ無力化するのだ!
「イヤーッ!」
スカルナイトの右肩、関節部へ一閃!
スカルナイト「アバーッ!?」
痛みのショックで両手のカタナを取りこぼす!
ヴァルホル「これでイクサは終わりだ。」
納刀し、スカルナイトのカタナを拾い上げる
スカルナイト「……君の勝ちだ、ヴァルホル=サン……」
◆◆◆
ヤメ「すごいイクサだった……」
ヴァルホル「俺の勝ちだ。俺はこの放浪の旅を続けさせてもらう。」
スカルナイト「良いだろう……ならば私も、放浪の旅に出るとしよう……荒野のバーのボスをやめ、同士達の地へと行く」
ヴァルホル「それなら良い、カタナは返す。」スカルナイトにザイニンとザンゲを返す
スカルナイト「な……」カタナを拾う
ヴァルホル「武器を取り上げてオヌシに負けを認めさせるだけで良いのだからな。没収までする必要はない。」
スカルナイト「そういうことだったか……ミネウチのプロと言ったところか……」そう言いながら彼はカタナを鞘に納めた。
ヴァルホル「俺にはどうしても、敵であっても殺せない者達が多い。殺さずにどうイクサするか、それを考えてきた。」
スカルナイト「殺さずにイクサする……か。私はそんなもの考えたことなかった」
ヴァルホル「これは俺のやり方だ。まあ、そんなこと考えない方がイクサでは強くあれるであろうがな。」
スカルナイト「イクサに殺すも殺さずも関係ない……私が思うに、イクサに勝つには……
それを成し遂げる力がどれだけあるか、だ。
君は……不殺のタツジン、と言ったところか」
スカルナイト「私は、そう思う」
ヴァルホル「なるほど、成し遂げる力があるか、か。」
「覚えておこう。オヌシのおかげでまた一つ勉強になった。」
スカルナイト「ハハハ……所詮敗者の戯言だ。じゃ、私はバーを解放するように言い、君とはまた違う放浪の旅に出るとしよう」
ヴァルホル「クッハハハ……では、オヌシの旅に幾多の幸運があることを。」
スカルナイト「君の旅にも幸運があることを。サラバだ!」
スカルナイトは踵を返し、去っていった。
ヴァルホル:スカルナイトの後ろ姿が小さくなるのを見届けた後、ヴァルホルもバーに戻り、またしばらく休んだ。
バーは、ヴァルホルが最初来た時よりも活気が満ちていた。マスターの笑顔はより一層明るくなり、下劣なヤクザは掃除係をやらされ、他のヤクザやアウトロー達はサケを呑み、アームレスリングなどで対決する。ヤメも笑顔でサケを呑んだ。これら全ては、貴方の活躍がもたらしたものだ。
さて、休息の時間もそろそろ終わる。新たな旅が始まる時が来ようとしている。惜しいかもしれないし、特に何も思っていないかもしれないが、バーを去る時だろう。
ヴァルホルは活気のある居酒屋から少し離れるのが惜しくなったが、
目的の宿は遠い。予約の時間に遅れないようにバーの内部を写真で取った後、ふらりとバーを去った。
◆◆◆
【ニンジャの酒場】完
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