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1週間の海外出張は機内持ち込みでいこう。“ゆるミニマリスト”の持ち物リスト

海外出張で、冬のヨーロッパに1週間ほど行ってきました。
今回は思い切って荷物を減らし、機内持ち込みのみで挑戦。その結果、驚くほど快適に過ごせました!

ただし、「バックパック1つ!」という過激なミニマリストスタイルではありません。「機内持ち込み可能なスーツケース」「ビジネスリュック」を組み合わせた、いわば“ゆるミニマリスト”スタイルです。基本コンセプトは、「必要なもの」は持参する一方で、「あったら便利かもしれないもの」は思い切って置いていくこと。大抵なんとかなりますし、現地にドラッグストアさえあれば必要なものはほとんど揃います。

備忘録も兼ねて、その持ち物リストをご紹介します。(なお、記事内のリンクはあくまで参考であり、広告収益は得ていません。)


エアラインの手荷物規定

まずは、利用予定の航空会社の手荷物規定を確認しましょう。多くの航空会社では、①手荷物(55cm × 40cm × 25cm以内)②身の回り品の持ち込みが認められています。
このルール、フルサービスキャリア(FSC)では比較的緩く運用されている一方、LCC(Low-Cost Carrier)では厳格に適用されるのが一般的です。また、FSCでも満席時には搭乗口で受託手荷物への変更を求められる場合があります。ルールは守っておくのが無難です。

(ANAの例)

【重量】
お一人様10kg(22ポンド)以内まで(手荷物+身の回り品の合計総重量)
【個数】
お一人様手荷物1個と身の回り品1個(合計2個まで)
【サイズ】
3辺(縦・横・高さ)の和が115cm以内 かつ3辺それぞれの長さが(55cm × 40cm × 25cm以内)

https://www.ana.co.jp/ja/jp/guide/boarding-procedures/baggage/international/carry-rule/

(ユナイテッド航空の例)

ほとんどの米国内線と国際線では、機内持込み手荷物1個と身の回り品1個までは無料で機内への持ち込みが可能です。
【機内持込み手荷物】
機内持込み手荷物は頭上の収納棚に収まるもので、サイズは23cm x 35cm x 56cm(9インチ x 14インチ x 22インチ)以内とします。手荷物のサイズは、持ち手と車輪も含めて測定してください。
【身の回り品】
身の回り品は、前の座席の下に収まるもので、サイズは22cm x 25cm x 43cm(9インチ x 10インチ x 17インチ)以内とします。一般的にはハンドバック、バックパック、ノートパソコン用バッグなどがこれにあたります。

https://www.united.com/ja/jp/fly/baggage/carry-on-bags.html


機内持込だけで行くメリットとデメリット

海外出張では、乗り継ぎが発生することも多く、空港での手続きや荷物の扱いがスムーズかどうかが、出張の快適さに大きく影響します。
個人的には、メリットの1つ目と2つ目だけで、海外出張の心理的ハードルが劇的に下がりました。
ただし、当然デメリットもあります。

メリット

  1. ロストバゲージの心配ゼロ
    預け荷物がないため、荷物が紛失するリスクがありません。乗り継ぎ便を利用する場合でも安心して出張に臨めます。

  2. 空港での手続きがスムーズ
    預け荷物がないので、チェックインや到着後の受け取り待ちが不要。乗り継ぎ時間が短い場合でも安心です。

  3. 荷物の管理がラク
    荷造りや荷解きの手間が少なく、ホテルでも荷物が邪魔になりません。限られた出張時間を快適に過ごせます。

  4. 自己満足(!)
    これも決して否定しません。

デメリット

  1. 機内での収納スペース争奪戦
    手荷物収納棚が埋まり、自席から離れた場所に収納せざるを得ないこともあります。航空会社のステータスがあれば、優先搭乗で回避できる可能性も高まります。

  2. お土産を大量に買えない
    荷物の容量に制限がありますが、折り畳み式バッグを持参すれば、帰りに荷物が増えても対応可能です。

  3. 現地での洗濯が必要
    持ち物を減らした分、1週間の出張中にホテルで洗濯をする手間が発生します。


「ゆるミニマリスト」な持ち物リスト

ここからが本番。私の持ち物リストをご紹介します。

バッグ

まずはACEのスーツケース。
PC収納スペースとキャスターストッパーがお気に入りです。数年使っていますが耐久性も問題ありません。ただし、側面に持ち手がない点だけが玉に瑕です。

ビジネスリュックはBRIEFINGの「NEO TRINITY LINER」。少し高価なので、メルカリで中古美品を購入しました。外側ポケットには貴重品を入れないよう注意が必要です。スーツケース固定用のバンドはありませんが、リュックの大きい方の持ち手がスーツケースの持ち手にピッタリはまるという嬉しい誤算も。

さらに、常に手元に置けるショルダーバッグがあると、街歩きやフライト中に重宝します。必要に応じて3WAYリュックに収納することも可能です。なお、パスポートケースは不要。ショルダーバッグの内ポケットにそのまま入れておけば十分です。


服装

アウターは、みなさんお馴染みのユニクロ「ウルトラライトダウン」で十分。(ただ、最近デザインに飽きてきたので、モンベルも気になっています。おすすめがあればぜひ教えてください!)

また、ジャケット、スラックス、デニムを1着ずつ持参するのがおすすめ。ビジネスシーンやしっかりしたレストランでは、ジャケパンスタイルが便利です。よほど重要な交渉でない限り、スーツは必要ありません。

スラックスは、ロングフライトでも快適なストレッチ素材がベスト。あまり知られていませんが、AOKIの「らくQパンツ」は非常に優秀です。

服装は基本的に3日分を準備するのがおすすめです。2日分だと少し心許なく、4日分は過剰になりがち。業種にもよりますが、頻繁に洗濯せずに済むセーターや、乾きやすいTシャツ(ユニクロなど)が便利です。

また、アイロンは意外と海外のホテルにも備え付けられていることが多いため、ワイシャツも洗濯前提で持参すると良いでしょう。

靴は黒のスニーカー1足で十分。ここを1足に抑えるかどうかが、機内持ち込みで済むかどうかの分水嶺です。履き慣れたものを選ぶことが大切です。

ただし、「リカバリーサンダル」はぜひ追加で持参してほしいアイテム!ホテルでのリラックスタイムに大活躍します。
一時期、飛行機用に「使い捨てスリッパ」を持参したこともありましたが、今では靴下で過ごしてしまうことが多いです。臭いが気になる場合は、靴下を履き替えれば快適に過ごせます。

下着も3日分あれば十分回せます。ただし、靴下は少し多めに持っていくのがおすすめです。靴が1足しかない分、蒸れたときに履き替えるだけで気分がリフレッシュできます。

さらに便利なのは、日頃から同じ靴下に統一しておくこと。いわゆるスティーブ・ジョブズスタイルです。これなら、いちいち選ぶ手間も、ペアを探すストレスもなくなります。

部屋着は1セットだけ持参すれば十分です。上はヒートテック1枚でOK。寒い場合は、持参したライトダウンを羽織れば快適に過ごせます。


ガジェット

ここはしっかり準備しておきたいところです。PCやスマホの充電が切れてしまっては、出張先で仕事になりません。モバイルバッテリーと変換プラグは必須アイテムです。(ただし、アメリカでは変換プラグは不要です!)

また、空港や飛行機では「USB-A」ポートの充電スポットがいまだに多いので、対応するケーブルを忘れずに持参しましょう。

ノイズキャンセリング機能付きのイヤホンは、飛行機内で耳栓代わりとしても重宝します。特にiPhoneユーザーなら、定番のAirPods Proが便利です。ただし、駆動時間が短いのが難点。せっかく寝ていたのに、バッテリー切れの効果音で目が覚めた経験が何度もあります…。


機内グッズ

紆余曲折を経て、現在は「アイマスク」「耳栓」「吊り下げフットレスト」の3つに落ち着きました。中でも「吊り下げフットレスト」は、エコノミークラスで使うと足のむくみが大幅に軽減されます。ただし、プレミアムエコノミーやビジネスクラスでは必要性が薄いでしょう。

一方で、ネックピローは持ち運びがかさばる割に効果をあまり実感できなかったため、使用をやめました。


洗濯グッズ

基本的に、毎晩の洗濯が必要になります。コインランドリーがあれば便利ですが、必ずしも利用できるとは限りませんし、ホテルのランドリーサービスは高額な場合がほとんど。そのため、基本的には手洗いを前提に考えましょう。

下着程度であれば、シャワー時に一緒に洗えばOKです。石けんで軽く泡立てて洗うだけで十分ですし、そのついでに身体も洗えて一石二鳥です。ただし、Tシャツなどは「アタック」の洗濯袋に10分ほど浸け置きしてから洗うと効率的です。旅行用のワンパック洗剤も非常に便利なので、持参をおすすめします。

さらに最近、個人的に感動したのがピンチハンガー。以前は洗濯ロープを使っていましたが、ホテルの部屋ではロープを引っ掛ける場所が意外と少なく、使い勝手が悪いことが多々ありました。(理由はご想像にお任せします…)ピンチハンガーを導入してからは、靴下や下着を干す作業が劇的にラクになりました。

ちなみに、脱水もコツをつかめば簡単です。まず、手で限界まで絞ったら、部屋のバスタオルを使います(フロントに頼めば追加してもらえることがほとんどです)。洗濯物をバスタオルでロール状に巻き、その上から座布団のように体重をかけてしばらく押します。

すると、驚くほどバスタオルが水分を吸い取り、洗濯物の方はしっかり脱水されます。この状態で一晩干しておけば、室内の乾燥も手伝って翌朝にはすっかり乾いています。

念のため吸水タオルを忍ばせておけば十分でしょう。


洗面グッズ

基本的に、普段使っているものを出張中も持参するのがおすすめです。人間は僅かな匂いの違いにも意外と敏感で、それがプチストレスになることもあります。

無印良品の小分けボトルはポンプタイプがおすすめ。移動中に漏れにくく、使い勝手も抜群です。これらを1L以下のジップロックにまとめておけば、セキュリティチェックもスムーズ。航空会社の液体持ち込みルールを事前に確認しておきましょう。

また、髭剃りも普段使い慣れているものを持参するのがベストです。脱毛してしまうのも一案です。


常備薬・衛生グッズ

常備薬は忘れずに持参しましょう。現地で購入することも可能ですが、普段使い慣れているものの方が安心です。サプリメントも同様ですね。また絆創膏も意外と役立つので、数枚持っておくと安心です。

また、ハンカチ、ポケットティッシュ、ウェットティッシュ、そしてマスクは必携。マスクは乾燥対策としても効果的です。これらを揃えておけば、ちょっとしたトラブルにも落ち着いて対応できます。歩き疲れた足には「休足時間」が効果的です。

あとは、レジ袋やジップロックも数枚忍ばせておきましょう。


食べ物

1週間程度であれば、和食がなくても特に問題ありません。ただし、喉のケアや腸内環境を考慮して、私は「龍角散」と「蒟蒻ゼリー」を必ず持参しています。これだけで体調管理がだいぶ楽になります。


貴重品

現金の両替は最小限でOK。細かいお金を少しだけ用意しておくと便利です。また、現地のATMで海外キャッシングができるように準備しておくと、いざというときも安心です。

さらに、パスポートのコピーやクレジットカード、保険の連絡先を一覧にまとめておくことをおすすめします。これがあれば、万が一トラブルが発生しても冷静に対応できます。


おわりに

以上、アラサウナーが実際に行った1週間の海外出張での持ち物リストでした。少しでもご参考になれば幸いです。(サウナー要素が無くて申し訳ない。ただのアラサーでした。)
皆さまのアイデアやおすすめもぜひコメント欄で!!


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