趣味・お化粧

趣味は、化粧すること。
私にとって化粧は「趣味」なのだ。

日常に夢は無いけれど
趣味という範囲であるならば、何と夢のある事か。
だから私は「化粧」を「日常」には持ち込みたくない。

社会人として最低限のマナーは他人に不快感を持たせないことが不可欠だ。幸い私は眉も程よくあり、睫毛も揃っている。肌の血色も、まあまあ良い方だろう。一度ノーメークで出勤したが、職場の同僚からノーメイクを指摘されたり一切し無かった。これはマスク生活以前のことだ。今まで何と時間とお金の無駄遣いをしたものだ。それきり10年ほど、仕事の日はファンデーションもメイクアップも止めてしまった。髪は前髪ごと全て後ろへ回して、ひとつに括る。こうして仕事中のスタイルが完成した。支度時間はものの3分、至極効率的だ。

そのかわり。
週に1、2日の休みの日に、たっぷりと時間をかけて化粧をする時間が楽しくて仕方がない。忘れていた感覚が、じんわりと起きて来るような、まるで毎週「変身」しているかのような感覚や高揚感。もともと美容に興味が無かったわけではない。ファンデーションとクレンジングの負担から最低でも週5日逃れられる肌の化粧乗りは悪くないというか悪かったためしがない。

趣味・お化粧。
夢があっていい。




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