SNSとスキルと影響力
どうもこんばんは、栗山喬@age_cox です。撮影も打ち合わせも一段楽してるので、とくにタスクに追われることもなくのんびり過ごしてるんですが、あらためて最近SNSとの付き合い方が変わってきたなと思います。
というのも、前記事でご報告したクライアントワークを撮って以来、自分の中で大きめな区切りになったような気がしていて。
自分が独立当初に少ない知見のなかで調べたSNS発のフォトグラファーの仕事のなかでも、やってみたい仕事の最上位ぐらいのプロジェクトだったので、なんとなく現状に満足しちゃったんですよね。
ちょうど独立から5年という節目の時期に当初目標を達成した感覚なので、これから新たな目標というか、自分の中で目指すべきところを再設定したいなと。と同時に、SNS更新へのモチベーションはかなり下がりました。おそらく自分がこれからやりたい仕事って、SNS、とくにフォロワー数とかの数字と関係が薄い気がしているので。
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ちょっと前ですが、けんすうさんも「2010-2020年はインターネットの歴史のなかでも、SNSきっかけで何者でもなかった人が何者かになり得た稀有な10年間」的なことをつぶやかれてましたが、今年にはいってからSNS全体の傾向もだいぶ変わってきたなと。
このあたりの傾向を踏まえた上で、自分的に最近気になるのはSNSとの距離感みたいなところで、どうSNSと付き合っていくのか使いこなしていくのか的な視点です。
自分的にSNSきっかけで生き方とか仕事が変わった人たちを俯瞰でみたときに、「SNSをきっかけに世間に発見されて生き方が変わった人」と「SNSでの影響力で生き方が変わった人」は微妙にニュアンスが違う気がしているんですよね。
どちらが良い/悪いじゃないんですが、自分がなりたい(なれているわけじゃない)のは前者のパターンです。というのも、後者は自分に向いてないし疲れちゃうから。
それぞれざっくり感覚を説明しておきますと、「SNSをきっかけに世間に発見されて生き方が変わった人」というのは、もともと自分が持ってるスキルをSNSという拡散装置によって多くの人に知ってもらったから認知が高まり仕事の依頼がたくさん来るという感じです。
写真でも絵でも文章でも良いですが、あくまで自分が持ってるスキルが一番の武器ということ。もちろんSNS更新していくなかでスキルの成長過程も見せていって良いと思うんですが、SNSでの影響力は副産物的な捉え方です。
それに対して「SNSでの影響力で生き方が変わった人」というのは、フォロワー数であったりリーチ数であったり、SNS上ですごく影響力があるから仕事の依頼が来る、みたいなイメージです。もちろんスキルがあるから影響力も高まるわけですが、他者から見たときに依頼するきっかけの一番の理由が「影響力」になってるパターンです。
たぶんこのパターンに憧れる人も多いとは思うんですが、自分的にはなりたくないし、なれないなーと思うんですよね。
フォトグラファーでいうと、SNSでの影響力があるから撮影を依頼されるより、「この視点で撮れるのはあなただけです」と依頼されるほうが自分的には嬉しいんですよね。
自分もそこそこSNSの数値規模はありますが、それが理由でくるオファーはだいたいお断りしてます。依頼メッセージを見た段階で、自分向きじゃないなーと思うし、たぶんお役に立てないかなと思うので。それよりもフォトグラファーとしてのスキルとか視点に魅力を感じてもらってくる依頼のほうが幸せ感じるんですよね。
ざっくりまとめると、「影響力」が「スキル」を追い越したら息苦しくなるんじゃないかな、というのが自分的な最近の結論です。
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