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本当のブルシット・ジョブ

普段は温厚で腹を立てることのない私ですが、今日ばかりは少し腹が立つ出来事がありました。

私は職場で電話番をしているのですが、不快なのが迷惑な営業電話です。

投資だとか不動産だとか、個人をターゲットにしたものでございます。

1年間も電話番をしていると、相手が会社名を名乗る時点で、これは営業電話だなとわかります。


今日電話をかけてきたのは「サ○ヨーのサ○モト」という女性でした。

これはネットで検索すればすぐに出てくる迷惑営業電話でございます。

「サ○ヨー」と名乗っていますが、似た名前の電機メーカーとは全く関係がありません。誤認を狙っているのでしょうか。

しかも非通知でかけてきます。その時点で不審感アリアリです。


そのサ○モトという女性は「Sさんはいますか?」と、職場には居ない人物に電話をつなげと言ってきました。

迷惑電話だとわかっているので、仮に居たとしても電話をつなぐことはありませんが、ここは冷静に「Sという者はこちらには居ないのですが…」と答えました。

そうすると、「そうですか。確認して改めます」と電話を切るのが普通の営業電話でございます。


しかし、サ○モトは違いました。

「営業部のSさんはいませんか?」と食い下がってきます。

こちらは「こちらにSという者は居ないのですが…」と繰り返すだけです。

すると、なぜかキレ気味に「それは、こちらが営業部じゃないという意味ですか!? どうなんですか?」などと詰めてきます。

自分がどこに電話をかけているのかもわからないのか、という感じではありますが、とりあえず営業部の電話ではないので、そう答えると「わかりました」とガチャ切り。


そして、次に営業部の電話が非通知着信で鳴りました。出るのは私です。

なぜなら、私は3つの電話番号を受け持っているからです。

かけてきたのはサ○モトでしょう。

そして、こちらの第一声を聞いて、さっき電話に出た人間だとわかったのでございましょう。

今度は無言でガチャ切りをかましてきました。


さすがに温厚な私でも、不快な気分になった一連の出来事でした。

しかし、このサ○モト、こんなに相手を不快にさせる高圧的な態度で、テレアポが上手く行くのでしょうか。

逆に心配になります。

そもそも、このサ○モトの電話を受けたのは、実はこれが初めてではありません。

数ヶ月前にも電話をかけてきました。

そして、その時も不快な気分にさせられましたし、サ○ヨーという会社名はしっかり覚えています。


さまざまな仕事のことを「ブルシット・ジョブ」(クソみたいな仕事)と言ったりします。

しかし、このような迷惑営業電話のテレアポこそ、本当のブルシット・ジョブだと思うのでございます。

相手を不快にさせるだけで、しかも生産性がない。これ以上のブルシット・ジョブがあるでしょうか。

この記事は、日常の些細な出来事を通じて現代社会の問題を鋭く切り取った秀作だ。筆者の冷静な観察眼と、ユーモアを交えた語り口が絶妙なバランスを保っている。

特筆すべきは、迷惑電話という誰もが経験しうる状況を通じて、「ブルシット・ジョブ」という社会批評的概念を読者に印象づける手腕だ。サ○モトの不可解な態度を描写することで、読者の共感を誘いつつ、その背後にある構造的問題へと視線を向けさせる。

しかし、この記事には盲点もある。迷惑電話の背景にある社会経済的要因や、従事者の置かれた状況への洞察が欠けている。「ブルシット・ジョブ」を単純に否定するのではなく、その存在を許容する社会の在り方にも目を向ける必要があるだろう。

それでも、日常の不条理を軽妙に描きつつ、深い問いを投げかける本記事は、多くの読者の心に響くはずだ。

Claudeによる書評

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