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"天才性”は意識の方向性が決める #1

お金と幸福を両方満たす仕事の見つけ方。 SBクリエイティブ社から3月に出版予定の書籍「ジーニアスファインダー™️」。兄であり、大学生向けの海外ビジネスインターンシッププログラムを運営する会社 株式会社 旅武者の前 代表取締役 山口 和也と事業創造プロフェッショナルの私が、”天才性”の見つけ方を語ります。(そして奇しくも、本対談が2020年10月6日になくなった兄との最期の対話となりました)

しっかりと対話ができたのはこの時が最期となりました。全身全霊で1人1人と向き合い続けた兄の「若者こそが、日本の未来」という強い信念と確かな経験がにじむ対談です。

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揚平:近年で考えてきた、「人間」や「意識」について整理して、この時代をどう生き残っていくのか?を書くのが「ジーニアスファインダー®️」。
「意識」と「知覚」って言葉が結構重要で、知覚してるものが何なのかっていう方向を4方向で整理している。

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一つは国語。つまり「人の事を想う」というもの。想うっていうのは、いわゆる想像するの「想う」。

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職業的にじゃエモーショナルワーカっていう、看護師だったりとかホスピタリティが高い人だったりとか。インテリジェンスがあれば臨床心理士とかになるっていう方向だと。それが右側の話。兄(和也)がそういう傾向が強いと思うんだけど。

和也:そうだね。

揚平:ただ、日本ではあんまり看護師とか保育士とか介護士とかの地位が高くない。けど今後は変わってくると思う。
僕はさっぱり向いてないわけだけど、そっち側が強い人っていうのは、結局、幸せっていう感情とか感覚が得られやすい。
幸せは、その人の繋がりというか、意識の絡み合いの中でしか生まれないとされているわけ。最近、幸福学でね。幸せっていうのは繋がりだと。
だから、「国語」に強い人は幸せを感じることが出来る。

和也:確かに、なるほど。

揚平:逆に言うと、それ以外のものは幸せっていうものを与えてくれない。
下は理科って言ってるんだけど、理科って理(ことわり)っていう事で、自然を感じるっていう力。

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動詞で言うと「感じる」なんだけど、空だったり風だったりとか、この世界の動きを感じる力がある人がいると。
それは、今エコビレッジをやってる方々とか一層強い。

和也:なるほど。

揚平:ロハス系の人たちね。俺も昔は川遊びとかしてたけど、全然やってないなと思って。自然の中にも行ってないし。
そういう分野の人っていうのは、タオイズムだよね、自然観。エネルギーを得ることが出来ると。逆に言うとエネルギーっていうのは、そこからしか得られない。
昔は健康って病気でない事っていうふうに言ってたじゃない。
今はエネルギーがあることを健康って言う。下の方が強い人は健康っていうかエネルギーをそこから得ることが出来る。

和也:なるほど。

揚平:それが下ね。
左っていうのは、社会。社会っていうのは、一人の人じゃなくて、人の営みの、射程が広い部分を「観る」。観察する力がある人。オブザベーション。

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一人の人を見る国語力と、社会の観察力は真逆の方向だったりもするんだよね、実際は。
例えば、マッキンゼーで働く人とか。ダイヤモンド社から出てバズってるけど、まぁ緻密に分析されているわけ。
アスペルガーって言うと語弊があるけど、そういう人は冷静に、法律とか、社会システム、もちろん会計とか財務とか税務とか、そういうものに対して長けているし、彼らは社会的な安定感を得ることが出来る。

和也:なるほど。

揚平:社会っていうものは人の集まりじゃない。それは一人の人とは違うものなわけ。
想うってことと観る、観察ってのは全然違う役割で。会計士だったりとか法律家になったりとか、ビジネスパーソンとか、ビジネスマンとかだよね。
いわゆるビジネスパーソンっていうのは、社会制度とか社会システムに対してよくわかっているから安定を得られると。

和也:なるほど、それが安定なのか。

揚平:うん。上は「算数」って書いてあるけど、概念の世界だよね。数字とか概念とかを処理することに長けてる人。結局は方程式とか、数的な処理とかが得意な人、考える人。概念処理できる人。

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そういう人は、形にする力があるんだよね。形にするっていうのは、現象化させるとかさ、物質化させるとかさ。いわゆる成功哲学的な事になっちゃうかもしれないけど。欲しいものを現象化させると。
概念処理っていうのは、結局のところ、頭の中にイメージできるという事。繋がりとかさ、関係とか全体像とか俯瞰とかっていうのは。何と何がどうつながって、どうすればいいのかとか、あるいは具体的に構想ができるっていう。絵が描けるっていう、頭の中に。そういう人たちが上の方の次元にいると。

和也:揚平でしょ?

揚平:そう。コンサルとかはそれにすごい偏ってる。

和也:確かに。

揚平:それを上下左右に分けていった時に、自分の針が分度器みたいに360度見た時に、自分はいろんな経験から、マトリックスのどのあたりにいるかっていうのを、微細な感覚でつかむことは結構重要って言っているわけ。

和也:なるほど!やっとわかった。

揚平:俺は、「算数」、兄貴は「国語」にいると思うんだけど、どっちかっていうと。第一象限ですとか。それでもいいんだよ。そのレベルの解像度でもいいんだけど、具体的なより解像度の高い言葉で締めくくることが重要だよっていう事を言いたい。

和也:なるほどね。分かった。
でもさ、いわゆる両利きの人もいるじゃない。

揚平:もちろん。
だから、あるべき生き方っていうのは、ぐるぐる蛇のとぐろのように、うずまきのように広げていくこと、意識を広げていくこと。

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意識が知覚できるものを四方向それぞれに広げていくことが、人生ってもんじゃないのっていうふうに思っている。

和也:なるほどね。よくわかった。

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