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意識はピラミッドのように #2

お金と幸福を両方満たす仕事の見つけ方。 SBクリエイティブ社から3月に出版予定の書籍「ジーニアスファインダー™️」。兄であり、大学生向けの海外ビジネスインターンシッププログラムを運営する会社 株式会社 旅武者の前 代表取締役 山口 和也と事業創造プロフェッショナルの私が、”天才性”の見つけ方を語ります。(そして奇しくも、本対談が2020年10月6日になくなった兄との最期の対話となりました)

和也:偏りがだめってわけでもないんだよね。

揚平:駄目じゃない。何故かって言うと、四方向のマトリックスになってるじゃない。この図をみて欲しいだけど。次元性の話が書いてある。これはますます分かんないと思うんだけど。

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和也:これは全然わかるよ。なぜか。

揚平:要するにピラミッドになってるわけ。ピラミッドになってるんだけど、この四方向で得意なものっていうのは、自分が微妙に次元性が高く知覚できるものなんだ。

和也:なるほど。

揚平:っていうふうに表してるわけ。結局どの領域から行っても、頂点は一点に定まる。結局は同じなんだ。エネルギーも幸せも安定も現象化も、同じものを得られる訳だけど。

和也:そうなんだ。

揚平:そう。だけど、得意なものっていうのは次元性が高いわけよ。

和也:確かにそうだね、言えているね。

揚平:次元って言葉はアインシュタインが作った言葉なんだけど。アインシュタインの「その問題ってのが起こった次元と同じ次元では解決することが出来ない」っていう有名な言葉があって。一つ上の次元から見ると、実は下のものは解決できると。
みんなが多分すごく興味を持ってるのは、天才性。天才性とは次元性の話だと思っているわけ。

和也:そうだね。

揚平:次に次元性について書いてある。これは理解しておかなきゃいけなくて。

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一次元は点だから理解できるでしょ。数字とかね。

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二次元も分かると思う。絵とか面なんだ。

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面の戦いにおいては、藤井聡太が頑張ってるんだけど。結局その基盤とか、交通渋滞とかの解消とか、面レベルのものは計算にはもはや敵わなくなっていて。AIチャットbotとかには、敵わないわけ。

三次元になってくると、時空間の話。

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空間の話で、物質の話だったりとかするんだけど、いわゆる五感っていう意識で知覚するものも三次元って言ってるんだよね。ここはロボテクスが入ってくるんだけど、AIとロボテクスが入ってくると、いわゆる二次元・三次元というのは人間としてあんまり意識を払うものではなくなってくるよねっていう。っていうのが、今のAIロボット脅威論だと思うんだよね。

ところが、ちょっとここ、この四、五、六次元っていうのが大事なんだよ。

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ここは体系的にも頭的にも理解しておかなけりゃいけない領域。
四次元の下半分は共通思念。共通思念っていうのは、例えば時間とかお金とか、倫理とかモラルとか。そういうものって存在しないけど概念としてみんな持ってるじゃない。お金は大事だ、お金が回ってるのはお金がお金だとみんなが思うから回ってる。時間が大事だねっていうのも、概念的に存在して、共通概念としてシェアされている。そういうのが共通思念っていうんだけど。
だから、みんな四次元に足は突っ込んでるわけ。

和也:そうか、確かにそういう意味ではそうだな。

揚平:時間もお金も倫理も、ある程度は理解できてる。
それを表したのが、ハラリっていう若い学者が、「サピエンス全史」という大ヒット作品で書いたこと。

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何が書いてあるかっていうと、アウストラロピテクスに対してホモ・サピエンスは、共通思念を持ってるんだという事を言ったわけ。彼らの言葉で言うと、虚構なんだよね。
昔のアウストラロピテクスとくるかクロマニヨン人の一歩手前ぐらいは、みんなで三次元的に集まって戦うぞ、みたいな感じだった。
だけど、ホモ・サピエンスはそうじゃなくて共通思念を持ってるから、時間だとかあそこで集まるぞとか、そういうのをお互いに概念的に理解してたと。

だからあっという間に、三次元までしか意識が知覚できないアウストラロピテクスに対して、四次元の半分まで知覚できるホモ・サピエンスは圧倒的に勝利を収めました、と。それが今の我々です、というふうに言ったわけ。
つまり、意識が知覚できる次元性にどこまで限界があるかによって、今のサピエンスが全盛を収めました、っていう事が書いてある。

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