立花孝志氏、泉大津市市長選挙へ?
12月の冷たい風が吹き抜ける泉大津市。その静かな町が、ある一人の男の動向によってざわつき始めることになる。その男の名は、立花孝志。彼は突如、泉大津市市長選挙への立候補を宣言した。
「マスコミが僕のことを無視し始めたからね。どうしてなのか確かめたくてさ」
その理由を淡々と語る彼の目には、どこか計算された冷静さが宿っていた。しかし、立候補がただのパフォーマンスではないことも明らかだった。彼はこう付け加えた。
「勝ったら、そのまま泉大津市市長として4年間務めるよ。だから、南あわじ市市長選挙には出ない」
この発言に、兵庫県知事選挙で斉藤知事に反旗を翻した22人の市長たちは内心ほくそ笑んでいるだろう。彼らにとって、立花氏が勝利することで、自らの意志が再び政治の舞台に反映される可能性が広がるからだ。
立花氏が挑むのは、前市長・南出賢一との一騎打ちだと言われている。立花氏は自らを「ワクチン推進派」と名乗り、南出氏を「反ワクチン派」と揶揄した。しかし、真実は少し異なる。南出氏はワクチンに慎重な姿勢を取っていただけであり、「反ワク」と一括りにするのは誤解だ。一方で、立花氏もまた、かつてはワクチンに懐疑的な立場を取っていた。しかし、彼の周囲がそれを許さなかった。堀江貴文、通称ホリエモンの「ワクチンを打たない人とは仕事をしない」という言葉がきっかけとなり、立花氏は急遽ワクチンを接種した。そして再び、ホリエモンと共に仕事をする姿を見せた。
厚生労働省は、ワクチン推進を積極的に進めない南出氏を快く思っていなかった。そんな中、立花氏が南出氏に挑むとあって、彼の勝利を密かに願っているだろう。しかし、立花氏の選挙スタイルは一筋縄ではいかない。彼はマスコミを敵視し、その存在を痛烈に批判する過激な言葉で活動を展開するだろう。この姿勢は厚労省にとってはどうでもいいのだが、総務省には不快感を与えるかもしれない。
さらに、日本のディープステートと言われる財務省から見れば、減税を掲げるのなら、どちらも邪魔な存在だ。
しかし減税政策を唱え出すような候補が出てきたら、流れが大きく変わる可能性がある。
それは減税を掲げた方が勝つという雰囲気が漂い始めているからだ。
立花氏の過去を振り返ると、兵庫県知事選挙では意外と効果の大きい成果を残した。しかし、泉大津市市長選挙ではどのような結果が待ち受けているのだろうか。
そして、遠くアメリカでは次期保健省長官に予定されているケネディがワクチンに懐疑的な発言をしている。いずれ日本にもその波が押し寄せることになるのかもしれない。立花氏はそのことをどこまで理解しているのか。
もし、彼がワクチンの議論を避け、減税を掲げる戦略に出れば、ワクチン慎重派や反ワクの人達からの支持も取り込めるだろう。
しかし、今回の選挙では、南出氏が勝利し、立花氏は兵庫県の反斉藤勢力と戦うべきではないか。そう考える声も少なくない。
泉大津市市長選挙は、ただの地方選挙ではない。立花氏と南出氏、それぞれが背負う思想や勢力が激しくぶつかり合う舞台となる。その結末が、次なる波紋をどのように広げていくのか――12月の寒空の下、静かな町の熱い闘いが始まろうとしている。