2021年5月15日の近況報告 追手内洋一(「ついてないよういち」と読む)はよくラッキーマンに飲み込まれなかったなと思う
ガモウひろしが昔描いたマンガである「とっても!ラッキーマン」の主人公である追手内洋一(「ついてないよういち」と読む)は名の通り日本一運の無い少年だったけど
よくもまぁ彼はラッキーマンに依存しなかったなとは思う。
何せ変身さえすれば何もかもラッキーで事件は解決、意中の女の子にもモテモテとその辺のチート主人公並みの最強ぶりを発揮できる。
それと比べて元の自分は運に見放されて不幸ばかりとなると、そんな元の自分なんて見切りをつけて常に変身し続けていたいと思うものだ。
ちょうどなろうで追放された主人公がご都合主義の極みでチート能力を手に入れて周りの人間への復讐を含めてやりたい放題できるようにな。
「映画クレヨンしんちゃん 伝説を呼ぶブリブリ3分ポッキリ大進撃」では「仕事や家事を放棄してヒーロー稼業に没頭するひろしとみさえ」を描いたけど、あれと同じことが起きる可能性だってあった。
というか少なくともなろうにおいてはそれが「あたたかく肯定される」世界だ。
その歴史は追放もの以前の異世界転生、転移の時代からある古いもので「ダメな今の自分を切り捨てて理想の新しい自分になる」という点では
「理想のヒーローへの変身」正確に言えば「変身さえすれば理想の存在になれる」というのと共通している、というのは勘ぐり過ぎだろうか?
そういう意味では最後まで運の無い自分を否定しなかった追手内洋一は優れた人間だと思う。
昨今のWEB小説主人公では絶対にやらないであろう「惨めでぶざまな自分を最後まで否定しなかった」のは偉いと思う。
なろう主人公だったら秒で捨て去る自分を捨てないというのはかなり強くないと出来ない選択だ。それができるだけ彼は優れていると思う。
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