2020年11月28日の近況報告 昔は良かった。という幻想
「昔は良かった」
年を取ってくると過去が懐かしく感じられるのは誰でも1度はあるでしょう。でも言いたい。そんなの「幻想」だと。
実際私が生まれ育った80年代にタイムスリップしてしまう(あえて「してしまう」と書いた)と、
インターネットが無いから調べたいことがあったら単語は分厚い辞書を引かねばならない。
アマゾンも無いから資料探しは書店をめぐって足で稼がなくてはなくてはならないし、奇跡的に通信販売をやってるところでもわざわざハガキで資料請求しなくてはならない。
賞に応募するにも200枚以上の原稿用紙にミミズがのたうち回ってるような悪筆な文字を書かねばならないから、第一印象は最悪で即座にはねられるだろうし
(ちなみに私がどれ程の悪筆かというと、たまにではあるものの「自分で書いた字を自分で判別することができない」位には酷いです)
そもそも本を買わねば賞の応募があること自体気づかない……とまぁ散々です。
現代なら単語の意味や言い回しは検索かければすぐわかるし、欲しい本も大抵アマゾンで買える。
賞の応募もちょっと設定するだけですぐに済むし、字が汚い……さっきも言ったが時には自分が書いた字が何なのか判別に出来ずに読めない位の悪筆でも全然問題にならない。
SNSがあるから感想も80年代と比べればはるかにもらいやすくて励みになる。
と考えてみれば今が一番良い時代なわけです。
ではなぜ「昔は良かった」という思いが出るのかというとそれはズバリ「子供だったから」です。
昔は悪い事、現在では「法に触れる事」をやっても「子供がやったことだから大目に見よう」と言って許してくれたし、親が子供の代わりに謝りに行ってくれた。
子供の頃は親や学校、社会に「守られていた」わけなんです。その「守ってくれるあたたかさ」が忘れられないから「昔は良かった」なんていうふざけたものが出てくるんです。
グチグチとゴタクを並べてねえでまずテメェがきちんと大人になれ。話はそれからだ。
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