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確実に貧乏になる42のコツ その12 家計簿を付けない
「か、家計簿~? 家計簿なんて付けたって何になるって言うの? 家計簿付けたらお金が入ってくるとでも思ってんの? 笑わせる~。
お金を管理したからって何になるの? 「家計簿付けたらお金が宙からわいてくる」とでも思ってるの? バカバカしいな~」
家計簿をつける事の意味はよく分からない。付けたところで生活してればお金が無くなるのは変わらないし、家計簿からお金が出て来るわけでもないのに。
◇◇◇
・この悪いお手本からあなたが学ぶ事。
お金に困らない生活を送りたいのなら家計簿は絶対に付けましょう。
家計簿、と聞くと何か壮大なイメージがあると思いますが、最初はその辺の文房具店や100円ショップで売ってる手帳タイプの日記帳でも十分でしょう。
なぜ家計簿をつけるとお金が残るようになるのか? それは「無駄遣いもしっかりと記録される」からです。
確かに家計簿をつけたからって「お金が宙からわいてくる」わけではありません。
ですが「無駄遣い」はしっかりと記録されるので、後で見返すと「これは買わなくても良かったんじゃないか?」っていう出費も分かるようになります。
現代文明を築き上げた人間の脳なんですが、思ってる以上に「いい加減」な物です。
人間の「記憶」っていうのはいくらでも「改ざん」出来てしまって、自分にとって都合のいいファンタジーに仕上げてしまうものなんです。
特に年取ってくると自分の気力体力が衰えるのを直視したくなくて、ご都合主義なファンタジーに逃げちゃうものなんですよ。
人間の「記憶」は簡単に改ざんできるのはそのための「救済措置」なんだと思います。そうでないと壊れちゃうんですよ。
ですが「記録」はウソをつくことは出来ません。記録された100円の出費は100円の出費であって、無かったことにすることは出来ません。
なので家計簿をつけるようになりさえすれば「どれが無駄なのか」がはっきりと記録されているはずなので、それが「記憶」と「記録」の実に大きな違いです。
まぁ「わざと記録をつけない」ってのがあるのなら別ですが、そういう人は「何やっても『死ぬまで絶対に』成功できないはず」なので詳しく追及はしませんが……。
今絵師や声優の間で大問題になっているAIも、データを読みこませとまともに機能しません。
それと同じように我々人間も、本当に豊かになりたいのなら「日々のデータ」を読みこませて「アップデートする」必要があります。
毎日いくら使ったか? お金の出入りをきちんと管理していると少なくとも「現在お金はいくらあるか」は分かりますし「前に何にいくら使ったか?」も分かります。
なので「前はこんな無駄遣いしてたから今月は辞めとこう」という「進歩」が産まれてくるものです。
出費の記録を取らずに生活するのは「地図無しでルートも山頂の位置も分からずに山に挑むようなもの」で
「山を登る時ルートもわからん! 頂上がどこにあるかもわからんでは遭難は確実なんじゃ! 確実! そうコーラを飲んだらゲップが出るっていうくらい確実じゃッ!」って奴です。
家計簿で記録をつけるのは「お金の地図を作る」ようなもので、記録の中から「昔はこうだったから今はこうした方が良いのでは?」
っていう気づきを見つけて改善していく。家計簿をつけていればそれが出来るんですよ。
また「これくらいは持ってるはず」というのが「玄人の勘」として養われてきます。
いわゆる「勘」は嫌われがちですが、勘には「素人の勘」と「玄人の勘」があって、素人の勘は文字通り素人の考えでしかありませんが、
玄人の勘は結構頼りになります。なぜなら「膨大なデータの中から、人体では感知できないレベルの微細な違い」を読み取って判断できるからです。
「視覚には入らないものが見え、聴覚では聞こえないものが聞こえ、嗅覚では嗅ぎとれないにおいが分かる」というもので、それは頼りになります。
他にも毎日風呂上がりに体重計に乗って、自分の体重と体脂肪率を測定する人はダイエットに成功しやすい。っていう噂話があるんですが、
それもこの「「日々のデータ」を読みこませる」事とつながると言って良いでしょう、つまりは本当の事です。というか私はそれを続けて体重が明らかに減りましたもんね。
増えていく一方だった体重が明確に減り始めて、ついに90キロを切って89.8キロになった時は一生記憶に残り続けると思います。
それ以外の事例でも「あすけん」という食べた物のカロリーや栄養素を記録できるダイエットサポートアプリを使ってるんですが、
これも「食べたら記録に残る」事が抑止力になって高カロリー食品を食べずに済む、間食するにも栄養素を考えたものに変える、という事が起きるので、毎日の生活が後で読み返せるように記録するだけでも効果あるんですよね。食べ過ぎると「食べ過ぎです」と遠慮なく言ってきますので。
さっきも言いましたけど「記憶」はいくらでもウソをつきますが「記録」は絶対にウソをつきません。それが無駄遣いの抑止力になります。
お金を稼ぐ、というよりは「無駄遣いを減らす」という「守り」の部分ですが、十分役に立つでしょう。
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