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確実に貧乏になる42のコツ その10 お金を軽く見る

『道に1円玉が落ちていました。あなたは拾いますか? 拾いませんか?』

「この質問が来たらオレは絶対に拾わないね。道に落ちてる1円を拾うなんてケチな貧乏人だけでしょ? そうまでしてお金が欲しいのか? って思うとぞっとするね。
 人間として産まれたからにはもっと大きなことをしなきゃ! スケールの小さい男は嫌われるって言うでしょ?
 1円1円をケチケチして貯めてもすぐ吹き飛んじゃうよ」

◇◇◇

・この悪いお手本からあなたが学ぶ事。

「悪いお手本」の話では「1円を拾うなんてケチ臭い」って言ってましたけど、10円は1円の集まり、100円は10円の集まり、1000円は100円の集まりというのを知らないんです。
 自分の事を軽く見る相手には尊敬したくないのと同じで、例え1円であっても「お金を軽く見る人」はお金から尊敬されずに貧乏になります。
 もっと大きなことをしなきゃ! スケールの大きい事をしなきゃ! って言ってましたけど、その「スケールの大きい事」をするには多額のお金が必要だというのを分かってない時点で、どうかと思います。
 とあるロボットアニメのキャラのセリフを借りるのなら「だからお前はアホなのだぁ!」って奴です。


 恐らく江戸時代が舞台だと思われる昔話、それも随分と昔に聞いたために原文そのままというわけでは無いのですが
 とあるお侍さんが夜中に「1文」……「文」っていうのは昔のお金で今では40~50円程度の価値がある(諸説あり)んですが、それを無くしてしまった。そこで彼はたいまつを買ってそれを明かりに探して見つけ出すわけなんです。

 それを見た町人が「たかが1文のためになぜそこまでして?」と質問してくるんですが、その侍は
「この1文が日ノ本の経済を動かしている動力源だ。もしこの1文を見つけなければ日ノ本の経済から1文が無くなってしまう。それだけは絶対にあってはならないことなんだ」
 という意味の回答を返すわけなんです(あくまで「そういう意味」なため、細かい部分では間違っていると思いますが)。


 お金持ちっていうのは「お金が好き」だから「お金を最後の1円まで有効に使い切りたい」って思ってるんですよ。
 先ほどの侍の話はまさにそれで「最後の1文まで有効に使い切りたい」から1文を探すのにたいまつを買ってでも探したんですよ。
 貧乏人からしたら「何でたかが1文のためにたいまつを買ってでも探すんだ?」と「?マーク」で頭の中がいっぱいでしょうが、お金持ちって言うのはそういう思考なんです。


 貧乏人から見たらお金持ちの価値基準は「おかしい、変だ、間違っている」って思うでしょうが「だからこそ」お金持ちがお金持ちでいられる理由になるんです。
 世の中の全ては「圧倒的多数」である「貧乏人」が心地よくなるように出来ているんですよ。
 それこそSNSからTV番組、ゲーム、アニメ、マンガなどの娯楽はもちろん、新聞や学校や会社など「目に見える物、鼻で嗅げる物、耳に聞こえる物、手で触れるもの、舌で味わうもの、その何もかも」がそうで、
 だから「お金持ちの感覚」というのは「何もかも」分からないと思います。そうなるように世の中が出来ているわけです。


 前にも言ったように貧乏人は「お金は汚い」あるいは「お金は凄い」っていう感情を持ってるんですが、お金持ちって言うのは「お金を愛してる」んですよ。
 お金が愛しくてたまらない。それこそお札に「ほおずり」が出来る程愛しい。だから最後の1円まで有効に生きるように使おうと思うわけです。
 なので本当のお金持ちなら最初の質問の話だと迷わず1円を拾うはず。誰かに捨てられた1円を温かく迎え入れるのがお金に愛される人の証だと思います。

 お金持ちは「お金を愛している」からこそお金持ちなわけでこの感情が心の底から湧き出るのなら、お金持ちの仲間入りになれる可能性は格段に高いはずです。
 少なくとも周りの人たちからは1歩前に進めるかと思います。とても重要な事なので覚えておいてください。
 大切な事なのでもう1度言いますけど『お金持ちはお金を愛している』からお金持ちになれるんですよ。


 このお話の最後に個人的な話をするのが許されるのならお話しますが、昔どうしても買いたかった大人気のゲームソフトがありまして、どこに行っても品切れだったんですが
 運よく見つけた所で買ったら残金が100円を切ってました。もし道中の自動販売機で飲み物を買ってたら「あと数十円足りないがために買えなかった」っていう悲劇が起きるところだったので「ああ俺ってものすごく運がいいな」って思いましたよ。

 当時は今よりもお金に関して真剣に向き合っていなかったんですが、それでもある程度は向き合っていた(家計簿はつけていた)ので、ものすごく貴重な経験でした。
「例え100円でも無駄にしてはいけない」っていうのはしっかりと覚えていて、あれは本当に今でも衝撃でした。
 今でも忠実に「無駄遣いを抑えているか?」って言われると疑問ですけど、それでも少しくらいは人生の役には立っていると思います。
「あと100円足りないがために欲しかったものが買えなかった」っていうのは決してフィクションの話じゃないよ。本当にあるお話だよ。


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