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わたしが使っているフェムテックアイテム(サービス)を語らせてくれ

女性の健康課題や性の悩みをテクノロジーで解決し、QOLをブチあげしていきましょうというアイテムやサービスがフェムテック。令和の新常識的な用語にもなってきているかと思いきや、案外知らない人も多かったりして。
もうぜひ使ってよ~ってサービスも多いので、折角だから時流に乗って紹介していきたいと思う。


1)オンラインピル処方

今やルナルナでもやってるオンラインピル処方サービス。

月経痛やPMSが辛いとか、月経周期がメチャクチャ乱れてて全くスケジュールが読めないとか、そもそも月経が全然来ないとか、事情あり避妊しているとかってときにはぜひ使いたい低用量ピル。
スマホアプリが普及する以前までは、低用量ピルは産婦人科に行かなきゃ処方されなかった。あげく、処方のために診察に掛かるまでの待ち時間が異常に長かったために、病院に行くための時間が取れず「病院行くのめんどくさいや」ってなってしまい、結局健康課題を解決することができない女性は多かったと思う。なんなら長時間にわたる診察待ちの末、見当違いな漢方とか出されちゃったりして、散々待たされるわ結局そんなに効果が無かった漢方出されるわで、医療不信みたいな気持ちになった人もいたかもしれない(私)。
いまや平日に長時間かけて病院に掛かれる女性なんてそう多くない。そんなご時世の中で女性の味方になってくれるのが、「オンライン上で医師の診察を受けたうえで、ピルが毎月届くサービス」だ。
オンライン上の診察であれば、移動の手間も時間も選ばない。ピルも郵送で届くから、わざわざ病院に行かなくてもいい。手間を惜しんで月経困難に苦しんでいる女性がいるのなら、ぜひ一度は試してほしいサービスだと思う。

※ちなみに一つ注意してほしいのだが、もしオンラインピル処方にて低用量ピルを使用するなら、1年周期で自主的に血液検査を受けたほうが良い。ピルには血栓ができやすくなる副作用があるため、医師の診断を定期的に受けずに使い続けてるとマジで危ない(実体験)

2)月経カップ

私は生来のアトピー体質で、とにかく布擦れですぐ肌が痒くなる。
腕やひざ裏が痒いとかならまだいいのだが、デリケートゾーンまで痒くなるのが本当に辛いのだ。湿気のある時期もダメだし、逆に乾燥しすぎる時期もダメだ。ストレスで痒くなる時もあるから、もう時期的な現象の問題でもなかったりする。ちなみに今結構出回ってるデリケートゾーン用のクリームとかは使えない。さらにヒドくなる時がある。
で、こうした症状が特にキツくなるのは月経になった時で、「生理になる⇒紙ナプキンを当てる⇒経血とナプキンとムレで皮膚環境が最悪に⇒夜も眠れない痒さを味わう」という地獄のようなサイクルが発生してしまうのだ。ひどいときはガチで一睡もできないまま夜を明かしてしまうこともあった。
とにかく紙ナプキンがダメなら、もっと皮膚刺激の弱いものを使おうと、一時期布ナプキンを用いていたことがあったが、これがもっとダメだった。さらに皮膚が荒れ、掻き壊し、軽快したと思ったら次の月経が来て、さらに荒れ…という、気が滅入る状況になっていた。
マジで眠れない日が続いてヤバイとなったとき、ネットで検索してこれは!と思ったのが月経カップだ。私が使っているのは下記の月経カップ。

月経カップは、膣にシリコンカップを挿入して用いる。シリコンカップを入れやすいように畳んでから挿入し、膣の中でカップを開かせて、そのなかに経血を溜めておくのだ。
もちろん経血の許容量はあるので、ずっと入れっぱなしにはできず、量によっては定期的に取り出して経血を捨て、カップを洗うなどしなければならない。だが、その手間を考えても、私にとっては最高のアイテムだった。

とにかく肌に経血が触れないのがよかった。
といっても全く触れないわけじゃなく、時間がたってカップの許容量を超えたら経血が漏れだしたりすることもあるので、そこらへんは見計らいながら対応しなければならない。ただ、経血が肌に触れるという状況が劇的に減ったため、肌が荒れなくなった。おかげ様で月経時の肌荒れが激減し、夜も快眠。私のQOLは爆上がりした。
入れ方をミスると経血が漏れちゃったりするのだが、そこらへんはナプキンと併用してもいいのではないかなと思った。漏れても少量なので、ナプキンにめっちゃ血がついて荒れるみたいなこともないし。

ただ、気軽にお勧めできないのは、入れるにはちょっと勇気がいるサイズ感ということだろうか。慣れればそれほどでもないが、最初はよしやるぞと一息入れないと難しいこともあるかもしれない。
また、これを取り出すときも少し緊張すると思う。もし月経カップを使用するのであれば、月経カップのお尻の部分がリング状の月経カップを選ぶことをお勧めする。指をひっかけて取り出しやすくなっているので、取り出しの際のプレッシャーが軽減されると思う。

ちなみに私はお尻の部分が尻尾みたいになっているやつを使っていたこともあるが、これが途中でちぎれたときには本当に焦った。風呂場で蟹股で膣に指を突っ込みながら神妙な面持ちでカップの取り出しに四苦八苦している姿は、結構みじめなものがあるので、是非リング状の月経カップを買ってください。

3)潤滑ローション

セックスの時に使用するローションと言うと、ペペローションみたいな風俗っぽいものを頭に思い浮かべることだろう。
本当はセックスの時には女性の分泌液だけでなく、ローションもしっかり使いつつ、擦れて痛くないようにしたほうがいいのだが、一般的なローションのイメージがまあ良くないので、「使ってほしい」とも言いづらいし、「買ってみた」もしづらい印象はあると思う。
しかし、近年のフェムテックブームで、デリケートゾーン用の高級ケア商品なども出回っているおかげなのか、潤滑ローションもまるでおしゃれな化粧品のようなデザインで展開されるようになった。

私が愛用しているのはテンガの女性向けブランド「iroha」が展開しているローションだ。普通に可愛くないですかね、パッケージ。ちゃんと粘性のあるローションだけど、良い香りだし、ヒアルロン酸配合なので、普通にデリケートゾーン用のスキンケア商品としても使えるそうな。
これなら手元に置いておいても露骨にいやらしい感じではないので、パートナーとの良き時間を楽しく過ごしたいと思っている女性は一本持っていてもいいんじゃないか??とフツーに思う。

あとは女性向けラブグッズの老舗であるラブコスメが展開している下記ローション。

イロハがローションだすまでは、こちらのローションを使用していました。パッケージが普通に可愛いので、男に見せたときもぱっと見でローションだとは思わなかったそうだ。
以前まではラブコスメのサイト上でしか購入できなかったけど、フェムテック普及の時流に乗っかり、普通に楽天でも購入できるようになったのはありがたいところ。

女性向けブランドで展開されているローションに共通しているのは、「デザインが露骨じゃない」「肌に優しい」というところ。
従来の「ローション」のイメージを覆し、あらゆる女性が性を楽しむために、一本くらいは持っていようという価値観が、もっと根付けばいいな~と思っています。


政府が展開しているフェムテックの取り組みは、どちらかというとヘルスリテラシーに関連する内容が多い。

もちろん、健康上の課題を解決して、女性がさらに活躍できる社会を目指すっていう目標は大事。
だけど私は、「女性の性欲」についてももっとフォーカスを当ててもいいと思うし、それ関係のプロダクトももっと知られていいと思ってる。せっかくirohaやラブコスメが女性にとっても可愛いデザインのラブグッズを展開しているのだからさ。たとえば潤滑ローションとかは、性交渉時にあるのとないのとでは全然苦痛度が違う人もいると思う。性の悩みだって、場合によってはだいぶ大きな悩みになると思うのだ。
もっと大きな話をすれば、女性が「性欲」を語ることにまだ「そういう話はみっともないからするもんじゃない」って価値観が存在しているんだとしたら、その発想自体がフェムテックの普及そのものを妨げてるんじゃないのって思ってる。

女性の健康も、女性の性も、全部無視できない課題だと思う。
そういうのもひっくるめて、女性が今より少しでも開放的に生きていける可能性があるのなら、このフェムテックはもっと流行ってほしいな~と思っています。

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