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3度目のソロキャンプ① 到着 受付 大僥倖 1200mの高地キャンプ幕開け編

2024年8月24日(土)から25日(日)にかけて、念願だった夏のソロキャンプに行ってきた。

私は昨年秋にソロキャンデビューしたばかりで、いわゆるキャンプギアと言っても簡単なポップアップテントと寝袋にフィールドチェアなど基本中の基本、必要最低限の装備を持ち合わせているぐらいが関の山の初心者キャンパーである。

だが、ことキャンプを〝楽しむ〟ということについては、いささかの自信がある。これは持って生まれた特性というほかないと思えるのだが、装備がどうであろうと、ファンシーな小物でオシャレに飾ることが出来なかろうと、キャンプというものの神髄であろう
・「景色を楽しむこと」
・「大自然のおいしい空気の中で、食べ物飲み物をおいしくいただくこと」
・「いつもと違う環境……そう野外で〝寝る〟という異経験を楽しむこと」
全力でやりつくすことだけは出来る自負がある。
自然の中で自らを解放し、どこまでも貪欲にソロキャンプを楽しむことに、まったくやぶさかではないのである。


そんなわけで、久々のソロキャンプにやや前のめりな私が今回〝攻めた〟場所は、

宮崎県西臼杵郡高千穂町にある
四季見原しきみばるすこやかの森キャンプ場」

というところだ。

念願の夏季キャンプの始まり


ここは標高1200mという高地にあり、九州で最も高いところにあるキャンプ場である。
ネットで「キャンプ場」「九州」「一番標高が高い」で検索するとすぐに出てくるが、ご興味ある方の為にここにURLを貼っておく。

高千穂町の公式:
四季見原すこやかの森キャンプ場(天空サウナ)/高千穂町 (town-takachiho.jp)
*予約はキャンプ専用予約サイト「なっぷ」のみで可能
リンクはこちら
  【インターネット予約サイト(なっぷ)】

Youtubeで動画で紹介されている方のアカウント:
【行ってよかったキャンプ場】四季見原すこやかの森キャンプ場 まあまあ詳しく解説(宮崎県高千穂町) (youtube.com)
行き方の道中とか雰囲気がよくわかる

出発前に一番参考になったPanda Campさんのサイト:
四季見原すこやかの森キャンプ場(宮崎県)詳細レポ&レビュー | PANDA CAMP (panda-camp.com)
写真と説明が詳しく丁寧でとてもありがたかった


それでは、私が過ごしてきた標高1200mの1泊2日のソロキャンプについて書いていこう。


キャンプ場受付


キャンプ場に辿り着くと、目の前にどどーんと「四季見原すこやかの森キャンプ場」という看板を掲げた受付棟が現れる。
建物は年季が入っているが、〝セントラルロッジ〟という名称がいかにもキャンプ場らしい雰囲気を出していて、何かいい。

受付は13:00~。 到着は13:00過ぎだった。
建物の向こう側にある駐車場に車を泊めて、中に入ると受付にお兄さんが1人待機していた。
いかにも地元の人っぽい気さくさで、チェックインの書類を出してくれたりキャンプ場の説明をしてくれたりした。
事前のネット調査で色々な人が言及していた〝丁寧過ぎるくらい丁寧な説明をしてくれるおじいさん〟は今日はいなかったようでちょっと残念な気がする。
でも感じのいいお兄さんで、幾つかの質問にも丁寧に答えてくれた。
受付には夜9時までいると言っていた。

ここで私はとんでもない僥倖ぎょうこうに出会うことになった。
お兄さんが言うには、何と今日フリーサイトのお客さんは私ひとりだとのこと。
「なのでご自由に、どこ使っていただいてもいいですよ」
と言ってくれたのだ。
サイト9と10に連泊のお客さんがいるというが、そこは離れたエリアになるのでほぼほぼ貸切状態ということになる。

ここは「なっぷ」というキャンプ場専用予約サイトでしか予約が出来ないのだが、予約した際はオートサイトもフリーサイトも全て〝キャンセル待ち〟の状態になっていたはずだった。
あれほどなっぷの予約カレンダーを埋め尽くしていたキャンパー達は、どこへ行ってしまったのだろうか。何とも不思議な気分になる。

天候の悪化を憂慮して、みんなキャンセルしたということだろう、と考えた。
確かに数日後に台風の接近が予報されていたし、その日のお天気アプリの情報では雷雨の降水予報もあった。雨雲レーダーでも、確かに午後4時から5時頃にかけて高千穂町の上を雨雲が通り過ぎてゆくシミュレーションが展開されている。
それでも人気のサイトを予約者がことごとくキャンセルしていて、今日現れたのは私ひとりとは……。

ちょっと心配になって、お兄さんに聞いてみる。
「あのう、今日は雨は降るのでしょうか」
お兄さんは曖昧な笑顔でこう答えた。
「降るかもしれませんねえ、昨日もちょっと通り雨みたいなのが降ってました。でも、そんなにひどくは降らないんじゃないでしょうか?」
そんな感じか。
では、「豪雨確定」というわけではないのだな、と合点した。
それでは前を向いて進もうじゃないか。
というわけで、不安はこの場所に振り捨てて、我がソロキャンを続行することにする。

急坂の途中に段々畑方式で造られているフリーサイトには、通常は車での乗り入れは禁止されている(荷物の上げ下ろしの際のみ可能という情報も)が、今回は貸切状態ということで、車上げちゃって停めてていいですよ、とのこと。キャンプ場のこの臨機応変な緩さが何とも好きだ。
そして後で考えてみても、正直これは相当にありがたいことだった。

ただ道が細くて急勾配なので、車の乗り入れ時には注意が必要だった。
そのポイントをお兄さんに丁寧に説明していただいて頭に入れ、
いざサイトへーー。

車を停めて、降りると、まず写真を撮った。撮らずにはいられなかった。

標高1200mの眺望
この景色を今日から明日にかけて
独り占め出来るというわけだ

なっ、何だ、この眺望~~っ!!!!

遠くに雄大な山脈が霞んで見える。そして森林限界一歩手前といったような、杉の木や松の木のまばらな植生……。
「ここはホントに日本か」
思わず小さく呟いてしまった。

普段は乗り入れられないところに
車を乗り入れさせてもらえた
何てラッキーなんだ!

そしてもちろんのことだが、「空気がおいしい!」
これは出発前に一番期待していたことだったのだけれど、実際その場に立ってその空気を吸いこんでみると、予想をはるかに上回る〝おいしさ〟だった。
標高が高いとは言え、空気が薄いというほどでもなく、吸えば吸うほど健康になっていくような、そんな身体的感覚をさえ覚えた。シンプルに、肺が喜んでいた。

ブルーイグアナ君とフトアゴヒゲトカゲ君も
テンション上がってきたみたい
笑顔がこぼれます

嫌いな方がおられたら失礼(-_-;)。
今、トカゲのガチャにハマッていて。
あまり公にはしていないが、私はガチャ連れでキャンプをするのです。
今回も他にたくさんの仲間を連れてきてしまいました。

天空サウナが
真後ろに…

口コミで知ってはいたが、サウナが設置されていた。
だがその場所が自分のサイトの真後ろということまでは知らなかった……。
他にキャンパーがいて、利用者がいようものならちょっとお互いに気になる感じの距離感になったことだろうな、と思った。

でも実際、こんな天空でサウナに入ったりしたら、気持ちいいだろうなあ……。
とも思った。

受付でお兄さんはこのサウナのことに触れもしなかったが……。
あえて聞かれなければ案内しないスタンスなのだろうか。
まあそれにしても、この真夏にサウナに入りたがる人も滅多にいない、というのが実情かもしれない。日中はテントに入るだけで既に立派なサウナ状態だし。
もう少し涼しくなったら積極的に案内したりするのかも。とりあえず今回自分にはサウナを利用しようなどというアイデアすら無かったので、無問題。

ところで、実は今回のキャンプにはある特別な〝目的〟があった。
それは、「新しく入手したあるギアを初めて使ってみる」という、それも自分にとっては人生初の経験をしてみるというミッションだったのだ。

そんなわけで今回テントの中を設営するのに最低限の労力しかかけなかった。いつも通りワンタッチでポーンと組み立てて(ペグ打ちはしっかりやったけどね)、荷物はすぐ取り出せるよう入口付近に固めて無造作に放り込んだ。テント内のレイアウトなどガン無視だ。

今回はその他のギアに
かまっていられぬ事情があった
とりま、
風通しだけは確保

このテントの天井に備えられたベンチレーションシステムと、両面網戸で風を通せる仕様はとても気に入っている。安価な初心者用テントとしては申し分ない。(^_^)

3度目のソロキャンプ② 
くだんのギアを楽しみつくす 雷雲襲来で腹をくくる編

に続きます。


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