阿賀北ノベルジャム2021初稿発表会を行いました!(2021/11/28)
プロット発表会に引き続き、初稿発表会を11月28日に行いました。私達運営は新発田にあります寺町たまり駅さんにお邪魔してお届けしました。
(寺町たまり駅の写真)
当日はゲストとして敬和学園大学の教員でもある審査員の鈴木美和子様、そして昨年度阿賀北ノベルジャムに著者として参加してくださったアドバイザーの萬歳淳一様を会場にお招きしました。
(萬歳様(左)と鈴木様(右)の写真)
当日の模様をYouTubeにて公開!
初稿発表会の模様はこちらの動画にて公開しております。ぜひご覧ください!
お題「姉」についてご講演
今年度阿賀北ノベルジャム2021のお題である「姉」。実は審査員の鈴木美和子様より案をいただいて決定いたしました。どんな思いで「姉」にたどり着いたのかその経緯をお話していただきました。
(鈴木美和子様がお話をされているご様子)
漢字一文字という制約にとても悩みながらも、数十年にわたる教員生活や自分の生まれ育った環境から得た経験を女性活躍やジェンダーの視点を取り入れ「姉」というお題を決めてくださったそうです。
各作品の初稿発表
プロットから新たな進展、発展が見られた初稿発表。各チームの編集者と鈴木美和子様や萬歳淳一様、学生リーダーの一野(時に著者本人)が感想や意見の交換を行いました。
それではここから簡単に各チーム各作品の初稿について簡単にご紹介致します!
〇チームミルスケール
ギア比4:1さんの『オン・ユア・マークス』はプロット発表会では別タイトル(仮称)であったタイトルが決定。就職浪人したニートである主人公が阿賀北でリスタートを切る物語で、自分の境遇をカブトムシに語りながら進んでいく作品。
刀木さんの『この距離を噛みたい』は「他者からの期待と自らのアイデンティティのギャップに悩む思春期の若者の葛藤」をテーマにした作品です。異能バトル感を盛り込みつつ、語り手を主人公と生徒会長の二人体制で描かれていきます。
〇爆撃バッハ
ハギワラジュンタさんの『Mが助けを待っている』は職業選択の自由が無い世界で与えられた使命を全うするということをポイントに置いています。ある日、主人公にだけ見える「M」という存在があらわれ「Mが助けを待っている」という声が聞こえます。それは赤い風船が割れる音に伴っており、この赤い風船が重要になっていきます。
冬暗オワリさんの『コンコンこちらの手の鳴る鳴る方へ』はコンコンと結婚の「婚」の字がかかっており作品内容も社会における女性の生きやすさやジェンダー平等、加えてLGBTQの同性愛やトランスジェンダーについてを扱っています。主人公が狐の嫁入り行列を目撃したことをきっかけに、人生が大きく変化していくストーリーとなっています。
〇山米茶文庫
米田淳一さんの『あがのあねさま』は一言で言うと「近未来コミカル架空戦記ホームドラマ」となるそうです。戦艦を擬人化しその三姉妹が一章ごとにSDGsの課題を紐解いて解決に導くといったストーリー。著者の米田さんは新発田に取材に来られており、ご自身が新発田で見て感じられたことを描写として加えていくそうです。
茶山日縁さんの『宵闇の盃』(仮題)は時代は明治、舞台を東京に比べ女性活躍の波がまだ来ていないの新発田に置き、主人公が女性陶芸家として抑圧されながらも社会参画を図っていきます。そこに加えて姉である自分と弟との葛藤も描かれていきます。
今後の予定について
初稿発表が終わり次はいよいよ完成稿の発表となります。その後BCCKS経由での販売開始、3月にはグランプリが控えております。
詳しい日程はこちら
どの作品もそれぞれの著者の方が持つ「色」が出ている素敵な作品ばかりだと思います。完成稿に向けご声援を送るとともに、完成を楽しみにしております!
完成稿発表会は12月19日(日)を予定しております。各チーム各作品の完成を皆さんも是非お楽しみに!