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【阿賀北NJ運営日誌】運営代表からの挨拶

 新潟県の阿賀北(阿賀野川以北)地域を舞台にしたオンライン創作イベント「阿賀北ノベルジャム2020」が閉幕しました。
 それに伴い、運営より学生リーダー(ディレクター)の勝山と実行委員長(プロデューサー)の松本からのご挨拶となります。

 3月、阿賀北ノベルジャム2020が授賞式を迎えました。参加者の皆さんも本当にお疲れ様でした。本が完成したこと、イベントが授賞式を迎えられたこと、大変嬉しく思います。
 そしてYohクモハさん、グランプリ授賞おめでとうございます!阿賀北ノベルジャムを通して『バッテンガール』という作品が生まれたことはとても励みになりました。並びに森川亮さんもデザイン賞受賞おめでとうございます!見た瞬間フフッと笑ってしまうような魅力的な表紙でした。
 今回は阿賀北ノベルジャム第1回目、それもコロナ禍を受けてのオンライン運営ということで手探りの一年でした。しかし、運営としても新たな小説執筆やイベント運営の形が生まれるなど得るものが多かったように感じます。
 私個人の感想としては、苦手な分野への挑戦の連続で辛いこともありましたが、その分成長を実感でき嬉しく思います。
 松本先生をはじめ、運営に携わってくれた学生や大学の方々、HON.jpのみなさんの力を借りられたことをここで感謝いたします。準備期間でのプロトタイピングで編集を担当してくださった藤井創さんへも感謝申し上げます。大変お世話になりました。
 今後も阿賀北ノベルジャムや様々なイベントを通してたくさんの作品が生まれることを願っています。

阿賀北ノベルジャム2020運営学生リーダー(ディレクター) 勝山ひかる
 怒濤のような1年間でした。2020年の2月頃には「さて、阿賀北のどのあたりを参加者の皆さんに見て回ってもらおうか」と暢気にバスツアーの検討などもしていたことが、もうずっと前のことのように思えます。コロナ禍はそういった前提を全てひっくり返し、「全てをオンラインで実施する」というところまで私たちをある意味追い詰めたのでした。
 授賞式でもコメントしましたように、全面オンライン化の判断を後押ししたのは、急遽導入されたオンライン講義でした。はじめは戸惑いもあった学生たちそして教員たちも段々と「意外とオンラインいいよね」という反応に変わっていったのです。実際、各種調査でも講義のオンライン化によって学習効果(組織学習の効果)が高まったことが報告されています。であれば、地方を舞台にした小説創作であっても、もしかすると上手く行くのではないかという仮説の元のノベルジャムのオンライン化でしたが、グランプリを受賞されたYohクモハさんの『バッテンガール』のように、これまでのノベルジャム、あるいは恐らくこういった小説創作イベントでは生まれてこなかった完成度を備えた作品が生まれてきたことで、企画者としても大いに手応えを感じました。
 一方で、これも各種調査で明らかになりつつありますが、オンライン中心の活動ではコミュニティ活動の可視化や、それにともなう強度の獲得が難しいという負の側面からは逃れられません。実際、運営にあたってもこの負の側面がたびたび顕在化し、運営そのものも初めての体験となった学生たちにとっては大変な苦労がありました。また、その不慣れさ故に、参加者や関係者の皆様にご心配をお掛けする場面も少なく無かったこと、改めてお詫びします。
 しかし、ポストコロナの時代はまだまだ先と予想され、しかも「もう元には戻らない」つまりオンラインとオフラインの良さを組み合わせた取り組みが、全ての場面で求められるようになるなか、紆余曲折もありながらも皆様のご協力のお陰で第1回となる阿賀北ノベルジャム2020がなんとか無事幕を下ろすことができたことは、我々企画運営者のみならず、関係者にとっても今後につながる大きな財産となったと思います。阿賀北ノベルジャムは21年度開催もすでに予定されています。引き続きご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。

阿賀北ノベルジャム2020担当教員(実行委員長/プロデューサー)松本 淳



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