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ある銃撃事件②解決編

いいか。犯人はこちらの主を撃った後、暖炉の前で車椅子に乗った。
そこで自らの脚を撃った訳だが、その痕跡がズボンにも手にも残らないように銃をタオルで包んだんだ。そして銃もろとも暖炉へ。これがタオルが暖炉で灰になった理由だ。
それから犯人は暖炉の縁を怪我していない方の脚で蹴ったはずだ。靴跡を採取すべきだな。
そして5m地点で転げ落ちたが、車椅子はそのまま主の亡骸に乗り上げて倒れた。だから主に底を向けている。主が乗っていたのならこうはならない。座面とお尻は向かい合って倒れるはずだろ?
直ちに第一発見者の次男を釈放して、自分で脚を撃ち抜いた憐れな長男を拘束すべきだな。彼が犯人だよ。理由はおいおいわかるだろうが、おそらく金銭問題だろう。使い込みかな?女性問題の線もなくはない。

*特に解説は不要かと思いますが、銃を至近距離で撃った場合、対象物に焦げ跡・火薬跡等の痕跡が残ります。それを避けるためにタオルを使ったわけですが、当然タオルにはその痕跡があるため処分する必要がありました。

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