ふぉれすとどわあふ 三羽さんの企画
ふぉれすとどわあふ はみすてぃさんのここから・・・
②クマさん星人「次の一手」に
一方その頃、月の裏側で情報収集に明け暮れていた「クマサン星人」のグリーズ船長はいよいよ最終的な決着をつけるべく、対策会議を招集した。
「キャプテンクーマ君、今の状況を説明してくれ」
「地球上にはもはや人は残っておりません。我々が追い求めてきたものの在処もだいたい目星がつきました」
「だいたい、とはなんだ。だいたいとは・・・だいだいなら知ってるぞ。あの酸っぱい柑橘だろ?それがだいたいとは中途半端な。しっかりと把握せんことには、また前の失敗を繰り返すことになりかねんぞ」
「いえいえ。前はクマとかいう動物に化けたのが間違いでした。だいたいでなんとかなります」
「それに聞けば、人間も何人か残ってるらしいじゃないか」
「ほんの10人程度です。だいたい奴らの技術は我々より100年遅れています。恐れるに足りません」
「その情報は正しいのか?スーク情報部長」
「間違いありません。ただし、我々の目的物がある時代のみのことでして、他の時代には波及していません。したがって奴らが時空を超えて攻撃してくる可能性もなきにしもあらず」
「アテにならん奴らだな」
「奴らが超えられるのは一点だけ。大昔のどわあふの森ってとこだけで。それも破壊済みです」
「んで、目的のものは?」
「それがどうも、散り散りに割れてしまったようで・・・」
「割れただと!」
「大丈夫っす。集めたらくっ付くらしいっす」
「誰だおまえは。新顔だな」
「へえ、あっしは攻撃部隊長でやんす。先日赴任したばかりでやんす」
「確かなんだろうな。ホントにアテにならんな、お前たちは」
「まぁ、宇宙船に乗ったつもりでお任せください」
「もう乗っとるわ」
月の裏側のザラザラとした景色が、クマサン星人たちの焦りを助長させているようだった。
物語はここから始まっています!
三羽さん、よろしくお願いします。
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