夏
隣に座ってきた若い女の、カバンに付いていた
キーチェーンが座ると同時に私の足に強く当たる。
今日こそは言ってやろうとその女を睨む。
だがこうも思う。
君が気付かなければ、世界は平和なのでは、と。
その時どこからか聴こえてくる。
「君も世界の一部だよ」と。
隣に座ってきた若い女の、カバンに付いていた
キーチェーンが座ると同時に私の足に強く当たる。
今日こそは言ってやろうとその女を睨む。
だがこうも思う。
君が気付かなければ、世界は平和なのでは、と。
その時どこからか聴こえてくる。
「君も世界の一部だよ」と。