我々は皆孤独である
車窓から見えるのは薄暗い曇天だ。「みんな同じ空」というフレーズの歌があったっけ?だったらこの空を見て感じるものも同じにしてくれよなんて。
携帯をひらくとまたあのニュースが取り上げられている。家族の声とか防ぐ方法は無かったのかとか、私にとってはどうでもいいのだ。今日のような祝日に一生懸命に働いている人の低賃金問題についてでも話し合っていてくれよ。
こうやって見て見ぬふりをする。現実をコメディと思って笑えたらな。作り話なら、なんて酷いストーリーなんだ。せめて君くらいは笑ってくれよ。今日も止まることない電車に乗って辿り着くのは一体どこなんだろう。