遊戯王 マスターデュエル:テーマ「マジェスペクター」について(後編)
当ノートでは「遊戯王 マスターデュエル(MD)」に実装されているテーマ「マジェスペクター」について解説します。
テーマ「粛声」が実装されたり、テーマ「RR」や「氷結界」が強化された2024年08月08日のアップデート直後環境を想定した内容になっています。
文量の都合から、ノートを「前編」と「後編」の2つに分けています。解説のほとんどは前編で行っており、後編には具体的な展開例をまとめています。
当ノートは後編です。
はじめに
当ノートでは「マジェスペクター」系アーキタイプの展開例をまとめています。
読み進めるにあたり、以下点をご了承ください。
コンボの表記形式
コンボは{1-1}や{2-2a}のように波括弧(中括弧)で括って記します。
ハイフンの前にある数字は、そのコンボを実行するのに必要な手札の枚数――いわゆる初動枚数です。1枚であれば{1-1}、2枚であれば{2-1}といった具合になります。なお、この枚数にはコストとして使用するカードの枚数も含めます。
ハイフンの後にある数字は各初動枚数コンボにおいて、それぞれを識別するための連番です。{1-2}は1枚初動コンボの2番目。{2-1}は2枚初動コンボの1番目を指します。
末尾のアルファベットは各コンボに微妙な派生が存在するとき、それらを識別するために付ける記号です。例えば{1-1a}{1-1b}{1-1c}は{1-1}というコンボに対して、細部が微妙に異なるものが3つ存在していることを意味します。
コンボの詳細
コンボは「始動条件」「展開ルート」「最終盤面」の3つの情報で構成します。
始動条件はそのコンボを始めるために、手札・山札にどのようなカードが何枚必要かをまとめたものです。
展開ルートはコンボの具体的な実行順・操作順です。掲載しているのは一例であり、展開順を多少前後しても問題ない場合もあります。
最終盤面は当該コンボだけを実行したときに、最終的に手札・フィールド・墓地・除外がどのような状態になっているかを表します。
なお、全てのコンボは先攻1ターン目、かつお互いに一切カードが使用されていない状態から始めることを前提とした内容になっています。
{1-1}
純構築系の1枚初動コンボとしては最も強く動けるコンボです。
始動条件
手札
《マジェスペクター・ラクーン》が1枚
山札
《マジェスペクター・クロウ》が1枚
《マジェスペクター・フォックス》が1枚
《マジェスペクター・フロッグ》が1枚
《マジェスペクター・ポーキュパイン》が1枚
《マジェスペクター・ドラコ》が1枚
《マジェスペクター・オルト》が1枚
《マジェスペクター・ウィンド》が1枚
「マジェスペクター」魔法・罠カードが1枚
「マジェスペクター」罠カードが1枚
展開ルート
召喚権を消費して、手札から《マジェスペクター・ラクーン》を召喚。
召喚した《マジェスペクター・ラクーン》の効果①を発動。デッキから《マジェスペクター・ポーキュパイン》を手札に加える。
自分フィールドに「マジェスペクター」モンスターが存在するため、《マジェスペクター・ポーキュパイン》の効果①を発動。手札から自身を特殊召喚。
《マジェスペクター・ラクーン》と《マジェスペクター・ポーキュパイン》を素材に、EXデッキから《マジェスペクター・オルト》をリンク召喚。
リンク召喚した《マジェスペクター・オルト》の効果①を発動。EXデッキに表側表示で存在する《マジェスペクター・ラクーン》と《マジェスペクター・ポーキュパイン》を手札に加える。その後、デッキから《マジェスペクター・クロウ》と《マジェスペクター・フォックス》をEXデッキに表側表示で加える。
手札からペンデュラムゾーンに《マジェスペクター・ラクーン》を発動。
手札からペンデュラムゾーンに《マジェスペクター・ポーキュパイン》を発動。
EXデッキから《マジェスペクター・クロウ》と《マジェスペクター・フォックス》を《マジェスペクター・オルト》のリンク先へペンデュラム召喚。
特殊召喚した《マジェスペクター・クロウ》の効果①を発動。チェーンして、特殊召喚した《マジェスペクター・フォックス》の効果①を発動。チェーン解決。この順番でチェーンすることで《マジェスペクター・クロウ》の効果①を《灰流うらら》で無効化されなくなる。
チェーン2。《マジェスペクター・フォックス》の効果①により、デッキから「マジェスペクター」罠カードを手札に加える。
チェーン1。《マジェスペクター・クロウ》の効果①により、デッキから《マジェスペクター・ウィンド》を手札に加える。
《マジェスペクター・クロウ》と《マジェスペクター・フォックス》を素材に、EXデッキから《マジェスペクター・ドラコ》をエクシーズ召喚。
《マジェスペクター・オルト》をリリースして、手札から《マジェスペクター・ウィンド》を発動。デッキから《マジェスペクター・フロッグ》を特殊召喚。
モンスターがリリースされたため、自身のエクシーズ素材を1つ取り除いて《マジェスペクター・ドラコ》の効果①を発動。チェーンして、特殊召喚した《マジェスペクター・フロッグ》の効果①を発動。チェーン解決。この順番でチェーンすることで《マジェスペクター・ドラコ》の効果①を《灰流うらら》で無効化されなくなる。
チェーン2。《マジェスペクター・フロッグ》の効果①により、デッキから「マジェスペクター」魔法カードか「マジェスペクター」罠カードを選んで魔法&罠ゾーンにセット。
チェーン1。《マジェスペクター・ドラコ》の効果①により、デッキから《マジェスペクター・ユニコーン》を特殊召喚。
《マジェスペクター・フォックス》の効果①で、デッキから手札に加えていた「マジェスペクター」罠カードをセット。
最終盤面
手札
デュエル開始時にドローしたカードが4枚
フィールド(モンスターゾーン)
《マジェスペクター・フロッグ》が表側表示で1枚
《マジェスペクター・ユニコーン》が表側表示で1枚
《マジェスペクター・ドラコ》が表側表示で1枚
《マジェスペクター・クロウ》か《マジェスペクター・フォックス》がエクシーズ素材として1枚
フィールド(魔法&罠ゾーン)
「マジェスペクター」魔法・罠カードが裏側表示で1枚
「マジェスペクター」罠カードが裏側表示で1枚
フィールド(ペンデュラムゾーン)
《マジェスペクター・ラクーン》が1枚
《マジェスペクター・ポーキュパイン》が1枚
墓地
《マジェスペクター・クロウ》か《マジェスペクター・フォックス》が1枚
《マジェスペクター・ウィンド》が1枚
《マジェスペクター・オルト》が1枚
除外状態
※なし
その他
※なし
{1-2}
{1-1}が実行できない――《マジェスペクター・ラクーン》が引けなかった代わりに《マジェスペクター・クロウ》を引けたばあいの展開です。
{1-1}よりも少しだけ展開が弱くなっています。
始動条件
手札
《マジェスペクター・クロウ》が1枚
山札
《マジェスペクター・ラクーン》が1枚
《マジェスペクター・フォックス》が1枚
《マジェスペクター・フロッグ》が1枚
《マジェスペクター・ポーキュパイン》が1枚
《マジェスペクター・ドラコ》が1枚
《マジェスペクター・オルト》が1枚
《マジェスペクター・ウィンド》が1枚
「マジェスペクター」罠カードが1枚
「マジェスペクター」魔法・罠カードが1枚
展開ルート
召喚権を消費して、手札から《マジェスペクター・クロウ》を召喚。
召喚した《マジェスペクター・クロウ》の効果①を発動。デッキから《マジェスペクター・ウィンド》を手札に加える。
《マジェスペクター・クロウ》をリリースして、手札から《マジェスペクター・ウィンド》を発動。デッキから《マジェスペクター・ラクーン》を特殊召喚。
特殊召喚した《マジェスペクター・ラクーン》の効果①を発動。デッキから《マジェスペクター・ポーキュパイン》を手札に加える。
自分フィールドに「マジェスペクター」モンスターが存在するため、《マジェスペクター・ポーキュパイン》の効果①を発動。手札から自身を特殊召喚。
墓地の《マジェスペクター・ウィンド》を対象として、特殊召喚した《マジェスペクター・ポーキュパイン》の効果②を発動。対象にとった《マジェスペクター・ウィンド》を魔法&罠ゾーンにセット。このときペンデュラムゾーンにセットしないように注意すること。
《マジェスペクター・ラクーン》と《マジェスペクター・ポーキュパイン》を素材に、EXデッキから《マジェスペクター・オルト》をリンク召喚。
リンク召喚した《マジェスペクター・オルト》の効果①を発動。EXデッキに表側表示で存在する《マジェスペクター・クロウ》と《マジェスペクター・ポーキュパイン》を手札に加える。その後、デッキから《マジェスペクター・フォックス》と《マジェスペクター・フロッグ》をEXデッキに表側表示で加える。ここで《マジェスペクター・ラクーン》をEXデッキに残したのは、次ターンペンデュラム召喚すると{1-1}へ繋げることができるから。
手札から《マジェスペクター・クロウ》をペンデュラムゾーンに発動。
手札から《マジェスペクター・ポーキュパイン》をペンデュラムゾーンに発動。
EXデッキから《マジェスペクター・フォックス》と《マジェスペクター・フロッグ》を《マジェスペクター・オルト》のリンク先にペンデュラム召喚。
特殊召喚した《マジェスペクター・フォックス》の効果①を発動。チェーンして、特殊召喚した《マジェスペクター・フロッグ》の効果①を発動。この順番でチェーンすると《灰流うらら》で無効化されなくなる。
チェーン2。《マジェスペクター・フロッグ》の効果①により、デッキから「マジェスペクター」魔法・罠カードを選んでセット。
チェーン1。《マジェスペクター・フォックス》の効果①により、デッキから「マジェスペクター」罠カードを手札に加える。
《マジェスペクター・フォックス》と《マジェスペクター・フロッグ》を素材に、EXデッキから《マジェスペクター・ドラコ》をエクシーズ召喚。
手札から「マジェスペクター」罠カードをセット。
最終盤面
相手ターンの適当なタイミングで《マジェスペクター・オルト》をリリースして、セットしていた《マジェスペクター・ウィンド》を発動してください。
《マジェスペクター・ウィンド》の効果①でデッキから適当な「マジェスペクター」モンスターを特殊召喚して効果を利用します。
また、《マジェスペクター・オルト》がリリースされたことで《マジェスペクター・ドラコ》の効果①を発動することができますので、これで《マジェスペクター・ユニコーン》をデッキから特殊召喚してください。
手札
デュエル開始時にドローしたカードが4枚
《マジェスペクター・フォックス》の効果①でデッキから手札に加えた「マジェスペクター」罠カードが1枚
フィールド(モンスターゾーン)
《マジェスペクター・ドラコ》が表側表示で1枚
《マジェスペクター・フォックス》がエクシーズ素材として1枚
《マジェスペクター・フロッグ》がエクシーズ素材として1枚
《マジェスペクター・オルト》が表側攻撃表示で1枚
フィールド(魔法&罠ゾーン)
「マジェスペクター」魔法・罠カードが裏側表示で1枚
《マジェスペクター・ウィンド》が裏側表示で1枚
「マジェスペクター」罠カードが裏側表示で1枚
フィールド(ペンデュラムゾーン)
《マジェスペクター・クロウ》が1枚
《マジェスペクター・ポーキュパイン》が1枚
墓地
※なし
除外状態
※なし
その他
《マジェスペクター・ラクーン》がEXデッキに表側表示で1枚
{2-1}
{1-1}の強化版……というより互換版です。《マジェスペクター・フォックス》か《マジェスペクター・フロッグ》の効果でサーチ・セットできる「マジェスペクター」魔法・罠カードと引き換えに《竜剣士マジェスティP》の効果②で《魔法族の里》をサーチできます。
妨害数は変わりませんが《魔法族の里》のロック性能は相当なものですので、基本的にはこちらのコンボのほうが強いと思います。
始動条件
手札
適当なカードが1枚
《マジェスペクター・ラクーン》が1枚
山札
《マジェスペクター・クロウ》が1枚
《マジェスペクター・フォックス》か《マジェスペクター・フロッグ》が1枚
《竜剣士マジェスティP》が1枚
《マジェスペクター・ポーキュパイン》が1枚
《マジェスペクター・ユニコーン》が1枚
《マジェスペクター・ドラコ》が1枚
《マジェスペクター・オルト》が1枚
《魔法族の里》が1枚
《マジェスペクター・ウィンド》が1枚
「マジェスペクター」魔法・罠カードが1枚
展開ルート
※{1-1}で《マジェスペクター・オルト》をリンク召喚するところまでは同じ。
リンク召喚した《マジェスペクター・オルト》の効果①を発動。EXデッキに表側表示で存在する《マジェスペクター・ラクーン》と《マジェスペクター・ポーキュパイン》を手札に加える。その後、デッキから《マジェスペクター・クロウ》と《竜剣士マジェスティP》をEXデッキに表側表示で加える。
手札からペンデュラムゾーンに《マジェスペクター・ラクーン》を発動。
手札からペンデュラムゾーンに《マジェスペクター・ポーキュパイン》を発動。
EXデッキから《マジェスペクター・クロウ》と《竜剣士マジェスティP》を《マジェスペクター・オルト》のリンク先へペンデュラム召喚。
特殊召喚した《マジェスペクター・クロウ》の効果①を発動。チェーンして、ペンデュラム召喚した《竜剣士マジェスティP》の効果②を発動。チェーン解決。この順番でチェーンすることで、展開に必要な《マジェスペクター・ウィンド》をデッキから手札に加える《マジェスペクター・クロウ》の効果①を《灰流うらら》で無効化されなくなる。
チェーン2。《竜剣士マジェスティP》の効果②により、デッキから《魔法族の里》を手札に加える。その後、手札から《魔法族の里》以外の適当なカードを捨てる。
チェーン1。《マジェスペクター・クロウ》の効果①により、デッキから《マジェスペクター・ウィンド》を手札に加える。
《マジェスペクター・クロウ》と《竜剣士マジェスティP》を素材に、EXデッキから《マジェスペクター・ドラコ》をエクシーズ召喚。
《マジェスペクター・オルト》をリリースして、手札から《マジェスペクター・ウィンド》を発動。効果①により、デッキから《マジェスペクター・フォックス》か《マジェスペクター・フロッグ》を特殊召喚。どちらかというと、ここでは《マジェスペクター・フロッグ》を特殊召喚したほうが良いので《マジェスペクター・フロッグ》を特殊召喚したとする。
モンスターがリリースされたので自身のエクシーズ素材を1つ取り除いて、《マジェスペクター・ドラコ》の効果①を発動。チェーンして、特殊召喚した《マジェスペクター・フロッグ》の効果①を発動。チェーン解決。この順番でチェーンすることで、《マジェスペクター・ドラコ》の効果①を《灰流うらら》で無効化されなくなる。
チェーン2。《マジェスペクター・フロッグ》の効果①により、デッキから「マジェスペクター」魔法・罠カードを選んでセット。
チェーン1。《マジェスペクター・ドラコ》の効果①により、デッキから《マジェスペクター・ユニコーン》を特殊召喚。
手札から《魔法族の里》を発動。
最終盤面
手札
デュエル開始時にドローしたカードが3枚
フィールド(モンスターゾーン)
《マジェスペクター・フロッグ》が表側表示で1枚
《マジェスペクター・ユニコーン》が表側表示で1枚
《マジェスペクター・ドラコ》が表側表示で1枚
《マジェスペクター・クロウ》か《竜剣士マジェスティP》がエクシーズ素材として1枚
《マジェスペクター・オルト》が表側攻撃表示で1枚
フィールド(魔法&罠ゾーン)
「マジェスペクター」魔法・罠カードが裏側表示で1枚
《魔法族の里》が表側表示で1枚
フィールド(ペンデュラムゾーン)
《マジェスペクター・ラクーン》が1枚
《マジェスペクター・ポーキュパイン》が1枚
墓地
デュエル開始時にドローしたカードが1枚
《マジェスペクター・クロウ》か《竜剣士マジェスティP》が1枚
除外状態
※なし
その他
※なし
{2-2}
《マジェスペクター・ラクーン》も《マジェスペクター・クロウ》も引けなかったばあいの展開です。
始動条件
手札
召喚可能な魔法使い族・風属性モンスターが1枚
《マジェスペクター・ウィンド》が1枚
山札
※展開次第
展開ルート
召喚権を消費して、手札から魔法使い族・風属性モンスターを召喚。
召喚した魔法使い族・風属性モンスターをリリースして、手札から《マジェスペクター・ウィンド》を発動。効果①により、デッキから《マジェスペクター・ラクーン》を特殊召喚。
特殊召喚した《マジェスペクター・ラクーン》の効果①を発動。デッキから《マジェスペクター・ポーキュパイン》を手札に加える。
※このあとは基本的な「マジェスペクター」展開を行います。
最終盤面
※展開次第
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