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白い塊が付着?抜け毛の毛根に関するよくある5つの疑問点

ふと自分の抜け毛を見て「毛根が白い、もしかして白髪の兆候?」と思ったり、「毛根に白い塊がついているけど、これって頭皮に問題があるのでは?」「そもそも毛根が取れてしまって、もう髪が生えてこないのでは?」などなど、不安に感じる方は少なくありません。

普段見慣れない毛根は気になるところですが、それぞれの状態には理由があります。ここでは、抜け毛の毛根に関する疑問や不安について詳しく解説します。


抜け毛の根本が白いのは白髪の兆候?

抜け毛をよく見ると、毛根の部分だけが白くなっていることがあります。若い人はこの白髪を見ると「白髪の兆候では?」と不安になる方がいます。

しかし、これは心配する症状ではなく、むしろ良い状態です。毛根が白くなる理由について詳しく説明します。

毛根が白い抜け毛は成長した髪の毛の証

髪の毛が黒いのは、成長と同時にメラニン色素を受け取っているからです。メラニン色素は毛根から受け取っています。しかし、毛根はメラニン色素を渡すほど、伝達する力が弱まっていきます。

毛根が白い抜け毛というのは、メラニン色素を十分に渡した証であり、髪の毛が十分に最後まで成長しきったということです。

勿論白髪の兆候ではありません。むしろ、薄毛の人は髪が十分成長する前に抜け落ちてしまいますので、そういう意味でも髪の毛の状態が良いということになります。

メラニン色素とは?髪の毛が黒くなる仕組み

メラニン色素とは、表皮の最下層にあるメラノサイトという色素細胞で作られた色素の事です。髪は成長する前の産毛の段階は白髪です。メラニン色素は髪を黒く着色する絵具のような役割をしています。

ちなみにメラニン色素は白髪にも関係しています。年齢を重ねるとメラノサイトの数が減少し、また機能も低下することでメラニン色素の生成量が減少し、白髪になります。

抜け毛の毛根に白い塊が付いているのは薄毛の兆候?

抜け毛の毛根部分に白い塊が付いていることもあります。他の抜け毛とは違うように見えるため、不安を感じてしまうのは当然です。白い塊には2つの可能性が考えられます。

毛根鞘(さや)、もしくは皮脂汚れの可能性

抜け毛に付着している白い塊で真っ先に考えられるのは、毛根鞘(さや)、もしくは皮脂汚れです。

毛根鞘は髪の毛と頭皮を結びつける役割を担っています。皮脂汚れは分泌した脂が髪の毛に付着したものです。抜け毛の白い塊は、これらのどちらかが該当している可能性が大きいと言われています。

毛根鞘の場合は特に問題なし

毛根鞘とは、毛根を守る鞘(さや)の役割を果たすものであり、髪の毛と頭皮を結びつける役割を担っています。

自然な抜け毛だけでなく、無理やり抜いた時にも付着していることがありますので気にする必要はありません。

毛根鞘は髪の毛の成長と共に再形成されます。毛根鞘がなくなったせいで、頭皮に髪の毛が定着しないという事態はあり得ないのです。

「毛母細胞まで一緒に取れてしまった?もう毛は生えない?」と不安に感じる人がいますが、そんなことはありませんので安心して下さい。

皮脂汚れは薄毛の原因!頭皮ケアを行おう

皮脂汚れが抜け毛に付いている場合には、改善を考える必要があります。皮脂がついた髪の毛が抜けたということは、毛穴に皮脂が詰まっている可能性が高いからです。

毛穴に皮脂が詰まっていると、髪の毛は細くて小さいものしか育たなくなります。それは将来的には薄毛にまで発展する恐れがあるので、入念な頭皮ケアを実施すべきです。

抜け毛の毛根が細い、ない

抜け毛の毛根の形に違和感があるケースもあります。それは毛根の周囲ではなく、毛根そのものに異常をきたしているということです。

AGAの可能性あり

抜け毛の毛根が細く、もしくは存在しない場合には、AGAの疑いがあります。

正常な髪の毛は2年~6年をかけて太く長く成長します。毛根もこの期間に太く大きくなり、しっかりと根を張るイメージです。

しかし、AGAが発症するとこの成長期間が数ヶ月~1年と極端に短くなり、充分に成長しきらない状態で抜け落ちてしまいます。AGAの人の髪にボリュームがないのはそのためです。

成長期間が短くなるため毛根も十分に成長できず、毛根が細い、毛根がない抜け毛となるのです。

抜け毛はついついその本数ばからに目が行きがちですが、長さ、太さも良くチェックするようにしましょう。

正常な抜け毛は毛根が膨らんでいる

健常な抜け毛の毛根は、十分な膨らみを備えています。毛根の膨らみは毛髪組織の活性化の度合いを示しているからです。

頭皮や髪の毛に異常をきたしている場合には、毛髪組織が悪影響を受けてしまいます。その結果、毛根が通常からかけ離れた形へと変化してしまうのです。

抜け毛の毛根が安定して太いようであれば、まず安心です。

毛先が細く尖っている

毛先が細くて尖っている抜け毛が多い場合もAGAの可能性があります。

十分成長する前に抜けてしまった可能性が大

充分に成長してから抜けた毛の毛先は散髪時のハサミでカットされた断髪跡が残ります。この断髪跡がなく細く尖った状態の場合、十分に成長せずに抜け落ちた毛である可能性が高いのです。

AGAによるヘアサイクルの乱れが考えられる

なぜ十分に成長せずに抜け落ちてしまうのかと言うと、原因は前述したとおりAGAによるヘアサイクルの乱れです。

AGAを発症すると、髪の毛の成長期は短くなります。その結果、散髪する長さまで達することなく抜け落ちてしまうため、断髪跡が残らないというわけです。

毛根からヒゲや尻尾のようなものが生えている

毛根の形に問題はなくても、毛根にヒゲや尻尾のようなものが生えていることがあります。その場合にも注意を払うべきです。

ヒゲ、尻尾のようなものの正体は毛根鞘

毛根の先のヒゲや尻尾の正体は、既に紹介した毛根鞘です。毛根鞘は毛根を覆うようにして取れることが多いですが、先にくっついた状態で取れることもあります。

毛根鞘が白い塊となって毛根に付着している状態であれば問題がないのですが、ヒゲや尻尾のようになっている場合は要注意です。

ヒゲや尻尾のようになる原因は、ヘアサイクルの乱れにより成長途中で抜け落ちている状態を表しています。つまり、AGAが発症しヘアサイクルが乱れている可能性があります。

頭皮の状態が良くない状態

強い力を加えられた抜け毛の可能性があるからです。強い力で髪の毛が抜かれると、頭皮に存在する毛母細胞が傷ついてしまう恐れがあります。それは頭皮にとって良くないことです。

悪化すると脂漏性(しろうせい)脱毛症や粃糠性(ひこう性)脱毛症となることもあります。

1日1回のシャンプーで頭皮の状態を良くするとともに、AGAの疑いがある場合は専門クリニックでカウンセリングを受けてみることをオススメします。

AGAの疑いがある抜け毛の特徴

毛根が細くて小さいものや毛根そのものがない抜け毛が目立つ場合には、AGAの発症を疑うべきです。ですが、毛根の形が少しでも歪だと感じたら、直ぐにAGAと疑うようにしても損はありません。

なぜなら、毛根に対する感じ方は人それぞれだからです。自分で判断した結果、AGAの発症を見落としてしまうと、それだけ症状を進行させてしまいます。症状が進行するほど解決が難しいのは、既に書いた通りです。

第三者による診断を望むなら、AGAクリニックがオススメです。仮に、AGAを発症している場合には、治療サービスも受けることができます。

まとめ~理想的な抜け毛の毛根とは?~

  • 毛根が白い髪の毛は充分に成長した証であり健全

  • 髪の毛は毛根からメラニン色素を受け取って黒くなる

  • 毛根の白い塊が毛根鞘であれば問題なし

  • 毛根の白い塊が皮脂汚れであれば頭皮ケアをしっかり行う

  • 抜け毛の毛根が細かったらAGAの可能性がある

  • 正常な毛根は毛髪組織で膨らんでいる

  • 毛根が細くて尖っていたら、それは成長が足りなかったということであり、AGAの可能性がある

  • 毛先に断髪跡がなく細くて尖っていたら、AGAにより髪の毛の成長期が短くなっている恐れがある

  • 毛根にヒゲや尻尾のようなものの正体は毛根鞘。ヒゲや尻尾の様な毛根鞘は、頭皮環境の悪化の予兆

  • 毛根でAGAの見極めは難しいから、専門クリニックで診断してもらうべき


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