能天気
幸せというのはふとした瞬間に音も立てずに崩れ去るものだそうです。
今日は雛祭りでバイト先のちらし寿司もよく売れました。
お昼も食べず働いて、やっと訪れた安息の時間のお昼休憩(15:00)は日差しも暖かくよく晴れていたので近くのベンチに座ってお弁当を食べることにしました。
慌ただしく働いていたことも嘘のような穏やかな時間、このままどこかに逃げ出したいとさえ思えました。
その時です、
ブリッッッッッ!!!!!
何かを捻り出すような爆発音、一気に現実に引き戻される僕。
音源についてはだいたいの目測はついたのですがとりあえず辺りを見回すことにしました。
顔を上げた瞬間いました。1人のおばあさん。
明らかにバツの悪そうな顔をして早足で去っていきました。
そこから僕の記憶はありません。ただひたすら無心に箸を口に運んだのでしょう。
もうあの爽やかで楽しかった気分は二度と戻ってきませんでした。
1人の老婆の放屁によって。
僕の幸せは大きな音で崩れ去ったのでした。
追記:これは一文目と最後の文が上手く掛かっています。
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