変則チューニングについて(その3)。
前回からだいぶ日が空きましたが、
懲りずに続けますよw
前回は初級編ドロップD・ドロップGについて解説しました。
まぁ、
あれを「解説」と呼べるかどうかは甚だ疑問ではありますがw
◯開放を鳴らしたらコードになってるオープンチューニング
1920年代から戦前のアメリカのブルースマンが使っていたオープンチューニング。
主にオープンチューニングにする時はスライド奏法を用いる時ですが、
あたしゃスライド奏法はやっておりませんので割愛しますw
ちょこちょこ名前が出るオープンD・オープンGなんかはオープンチューニングの中では知名度のある方ではないでしょうか。
オープンの後にコードネームが付くと、
開放で弾くとそのコードの和音が聴こえるというもので、
イチバンの利点は指一本押さえただけでコードが成立するという事。
昔のスライド奏法を駆使するギタリストは、
このオープンチューニングでスライドするのが常套手段でありました。
オープンGは、
6弦からDGDGBDという並び。
1・5・6弦をそれぞれ1音下げるというのがオープンG。
前回のドロップGは5・6弦を1音下げてましたが、
オープンGはその延長といった感じですかねぇ。
ちなみに、
指一本で5フレットを全弦押さえる(バレー)とCになり、
更に7フレットをバレーするとDになります。
つまり、
指一本でスリーコードが賄えてしまうという利点があるのですね。
あまりにも有名なのは、
ローリング・ストーンズのキース・リチャーズが6弦を外したオープンGで弾くなんてのがありますが、
6弦外しはベース音が欠けてしまう恐れがありますのであんまりやらない方がよろしいかとw
自分の動画じゃないのですが、
オープンGの使い手でパッと思い付くのは憂歌団のギタリスト内田勘太郎さん。
昔のカルピスの瓶を切ったスライドバーで、
豪快かつセンス溢れるプレイに魅了されましたねぇ。
オープンGと共に、
オープンチューニングの中ではおなじみのオープンDチューニング。
このチューニングは6弦から、
DADF#AD
となりますね。
1・2・6弦を1音下げて、
3弦を半音下げるというもの。
これを開放で鳴らす事により、
何も押さえずにDコードになるというモノでありますね。
これも指一本で5フレットを全弦押さえる(バレー)とGになり、
更に7フレットをバレーするとAになりますよ。
応用として、
2フレットにカポするとオープンEにもなりますよ。
通常のオープンEは音程を上げなくてはいけないので、
弦やネックに負担をかけてしまう危険がある為におんまりオススメは出来ません。
むしろオープンDに2カポした方が手っ取り早いまでありますね。
オープンDはあたしも何曲か作った事がありまして。
スライドではなく純粋なフィンガーピッキングですが、
「影法師」という曲でオープンDを使っておりますよ。
オープンDでありながら、
この時はオリジナルキーをEmでプレイしておりました。
オープンチューニングで違ったオリジナルキーで弾くというのも間違いではありません。
むしろ一種の隠し味というか味変というか。
オープンチューニングの使い方も、
ギタリスト次第で使い方も千差万別十人十色。
ギターは自由な発想で弾くモンだと思っておりますから。
基本的なオープンチューニングはこの辺で。
次回はさらに沼にハマって行きますよんw