変則チューニングについて(その2)。
レギュラーチューニングのくだり(?)が終わったところで、
ようやく本題の変則チューニングに。
そもそも変則チューニングで弾く理由とは?
これはいろいろな方からよく聞かれます。
あたしもコレに関してはいつも明確な理由が見つからなくて困ってしまいます。
そこで行き着いたあたしなりの答えが、
あたしの作曲方法でありました。
そのソロギター作曲方法は、
ズバリ「雰囲気」です。
曲のイメージを膨らませる為にポロポロとギターを爪弾いてるうちに、
手が勝手にペグに行ってしまってる・・・なんてコトがママありますw
前回でも触れましたが、
あたしにゃ楽典とか知識がありません。
自分のイマジネーションで曲を書いていくと、
レギュラーチューニングではどうしても限界がありました。
そこで行き着いたのがチューニングを変えるという行為でした。
それこそ故・中川イサトさんの音源で変則チューニングを知り、
イサトさんを皮切りに、
ガロや憂歌団の内田勘太郎さんに打田十紀夫さん。
海外アーティストだとCSN&Yやらマイケル・ヘッジスさんにウィル・アッカーマンさん。
いろんなアーティストの音源を聴き倒して、
変則チューニングも独学で覚えました。
それはさておき。
本題へ参りましょうかw
◯まずはお手軽ドロップD
変則チューニングでまず手っ取り早いのが、
ドロップDというチューニング。
6弦Eを1音落としてDにする。
DADGBE
たったコレだけです。
6弦以外はレギュラーチューニング。
だけども6弦だけ低い音がする。
最初の変則チューニングにしていきなりカオスですなぁw
このチューニングの利点としては、
レギュラーチューニングでは出せない低音が出せる事。
6弦のEは開放で既に低い状態ですから、
これ以上Eより下の音を出す事は出来ません。
それを可能にするのがドロップDチューニング。
特に通常のDのコードのベース音が4弦の開放とやや高い音なので、
そのDのベース音を強調する為に使われます。
その応用で、
レギュラーチューニングから1弦Eを1音落としてDにするチューニングもあります。
ちなみにあたしの持ち曲だと「ありがとうが言えなくて」でドロップDチューニングを使っておりますよ。
◯意外と使えるドロップG
あんまり一般的ではないチューニングかもしれないのですが、
ドロップGチューニングというチューニングがあります。
さっきのドロップDから、
5弦Aを1音落としてGにします。
DGDGBE
なんか羅列がヘンですねぇ?
もうお気付きかと思いますが、
3弦・5弦(G)と4弦6・弦(D)がユニゾンになっておりますね。
このチューニングの利点は、
さっきのドロップDと理由が似ていますが、
それに加えて5弦Gを開放としているので、
5弦を開放で鳴らしながら高音弦のメロディが弾きやすいのです。
あたしの持ち曲では、
「大きな古時計」「赤鼻のトナカイ」「きよしこの夜」などでドロップGを用いておりますよ。
どうでしょうかねぇ?
いわゆる「チョイ足し」的なチューニングですが、
なかなか使えるのでございますのよ。
ふくたろう的にはドロップGが結構使いやすいので、個人的にはおすすめですかねぇ。
歌モノアレンジでドロップGをよく使いますし。
変則チューニングのまずは初級編。
いかがでしたかねぇ?
次回はいよいよ沼へと足を突っ込みますよw
よろしゅうに。