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振り返れば、歩いてきた道が真っ直ぐではなかったと今更気付く。(その2)

ふくたろうの音楽遍歴、
続きでございます〜。

ふくたろう、アコースティックギターの奥深さを知る。

ポカスカジャン・テツandトモ・ゆず・山崎まさよし(敬称略)の後、
『ラストチャンス』の大ヒットで知られている【Something ELse】にも傾倒していった。

アコースティックギターと三声でハモるイメージが強いが、
結構音楽性は幅広い。

実はかなり打ち込み系を駆使していて、
そこにアコースティックギターを上手く重ねていくアレンジセンスは、
あまり知られる事がないままに2006年に解散してしまった。

変則チューニングやオクターブ奏法なども駆使したアルバム「光の糸」は、
あたしの中では名盤だと位置付けている。

【Something ELse】のルーツを辿っていくうちに、
長渕剛・サイモン&ガーファンクル・CSN&Y(クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング)・ジェイムス・テイラーに行き着いた。

どれも名声ともに高いアーティストばかりだが、
ここであんまりアタマがよろしくないあたしが初めて洋楽に興味を持ったのが上記の皆さま方でして。

こうやって見てもアコースティックギターの使い手ばかり。

皆さま独自のスリーフィンガーなどのフィンガーピッキングに変則チューニングと、
素晴らしい名演ばかり。

歌がヘタなあたしなのに、
何故かコーラスものに惹かれてしまうんですなぁ。
(歌えないのにw)

ホントにエレキギターの爆音が苦手で、
気軽に爪弾けるアコースティックギターに心酔していったのが、
コレを書いててよ〜く分かりますなぁ。

でもそんなアコースティックギターの当時持っていた固定観念を根底から覆すギタリストが現れる。

それが、

中川イサトさんである。

コレも以前のnoteにも記したのだが、
2002年に行われた『Finger Picking Day』で見たイサトさんのミニライブに度肝を抜かれまくった。

変則チューニングにタッピングハーモニクス、
指輪を使ってのボディーヒッティングに荒々しいネックベンド。

今までストロークぐらいしか出来なかったあたしのギターライフは何だったのかと、
牙城を見事に崩されたのであった。

同時に歌が全然ウケなかった時だったので、
インストのソロギターにシフトチェンジするきっかけにもなった。

そしてもうひとつ大きなトピックがあったのも忘れちゃいけない。

それは・・・。

YouTubeの出現である。

今までは音源でしか聴けない演奏は、
楽譜はおろかTAB譜すらも読めないし書けないあたしにはかなりの足枷(あしかせ)だった。

ところが、
YouTubeの出現により、
ギタリストがドコをどう弾いているのかが見られる。

言い方が悪いかもしれないが、
みんな「手の内を晒していた」のだ。

これは格好の教科書だと言わんばかりに、
ちょいちょいネットカフェに寄ってはギタリストの演奏ばかりを見ていたのだ。

イサトさんの存在を知り、
弟子である押尾コータロー氏も少しだけ聴いていた。

・・・が、
あたしには押尾氏の楽曲をコピーしていくうちにとんでもない事に気付いてしまった。

「あたしにゃあんなメロディーセンスがねぇ・・・」

ふくたろう、
ちょいちょい壁にぶつかる。

車にもぶつかり、
壁にもぶつかる。
(笑えねぇが、マジだから仕方なし)

でも歌を捨ててしまったあたしに選択肢はひとつ。

ただひたすらアコースティックギターを弾き続ける事しかなかった。

そうしていくうちに、
段々と腕もそれなりについて来たような気もしなくもないかなと(笑)。

更にアコースティックギター道に足を踏み入れていくうちに、
また新たにリスペクトするギタリストが現れるのだった。

(つづく〜)

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